表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぼくは勇者の荷物持ち  作者: 九条 綾乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/19

第9話 採点(さいてん)

 魔王の体には無数の切り傷があり、血が流れている。しかし、魔王の表情に焦りはなかった。あくびを噛み殺すように、彼は傷口を手で覆った。すると、見る間に傷が塞がり、煙となって消えていく。


 超速再生。


「貴様の剣技は素晴らしい。人間という種の限界点に達していると言ってもいいだろう」


 魔王はアレンを見下ろす。そこにあるのは、強敵に対する敬意などではない。よくできた玩具を見るような、冷徹な「評価」だった。


「だが、それだけだ」


「なに……ッ!?」


「余は幾度も蘇り、貴様のような『勇者』気取りを何千と葬ってきた。貴様もまた、歴史に埋もれる無謀な『噛ませ犬』の一匹に過ぎん」


 魔王の手から漆黒の魔力が溢れ出し、巨大な槍の形を成していく。その魔力密度は、先ほどまでの比ではなかった。


「勇者とは、理を超越した存在だ。誠に恐ろしい。だが貴様は、所詮は枠の中の優秀な戦士。……余興は終わりだ」


 絶望的な力量差。アレンの全力の剣技も、魔王にとっては「人間にしては頑張った」程度の評価でしかなかったのだ。それでも、アレンは剣を下げなかった。


「黙れ……!俺は、俺たちは必ず勝つ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ