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「っ!?寝坊し…てそっか。」

 午前11時半。日本でこの時間だったら間違いなく私は悲鳴をあげていた。

「早上好。昨日我很疲惫。」

 なんだかよく分からん言語が飛んできたがまあいいや。

 寝ぼけながら洗面所で顔を冷たい水で洗って無理やり目を覚ませて椅子に座る。テレビが付いていてテレビからは英語がダラダラと音声で流れていた。

 テーブルには焼けた食パン2枚とバター。そしてボウルサラダとコーヒーが用意されていた。

 テレビが取り上げてることは詳しくはわからないが環境問題と海洋汚染について取り上げているらしい。

 頭の中で聞き取れた英語でつぎはぎながら和訳して全く文章にならない中サラダを食べる。

 ん、和風ドレッシングが普通に美味しい。

「紗愛红。明天回家?」

「あ、え、え…ちょっと待って!」

 急いで部屋に戻ってバックから翻訳タブレットを取り出しかみ砕きまた急いで戻る。

「お待たせ。どうぞ。」

「ごめん。忘れてた。大丈夫?」

 私が汗だくなのを見てか気を配ってくれてる。

「あ、うん。大丈夫。で、ご用件は?」

「さなちゃん。明日帰っちゃうの?」

 なるほど。

「うん。もうちょっと居たいけど弟に任せてるとはいえ店開けてるから。」

「明日の朝かいちょー来るよ?」

「うん。そうだけど19時発の便取っちゃったから。まあでも挨拶ぐらいは出きるかもしれない。」

 空港までは遠くはないだろうが色々考えて17時前には空港に着いておきたい。

「日本人働きすぎだよー。もっと羽広げまくろうよ。」

「そうしたいねー。」

 おそらく全日本国民の願いだし、なんなら年間365日の有給休暇が配られないかなと思う人もおそらくいるだろう。だが当然そんな天国な世界は存在するわけではない。

「あたし近くのスーパーで買い足し行ってくるね。誰か来ても出なくていいから。」

 そう言って彼女は外へと出ていき、この空間は時計とテレビの音に支配された空間となった。

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