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「あっ!リーちゃん!!」

 通訳タブレットを食べて入国審査を通過して制限エリアを出るとリーちゃんが迎えに来てくれてた。

「それに朝早いしわざわざ迎えに来なくても大丈夫なのに。」

「大丈夫大丈夫!ニートですから!」


 彼女の名前はリーウェイ(李伟)。イギリス在住の中国人。ニートなんて言ってるがあくまで自称であり、私と同じ魔法が使えて魔法協会の会計部に所属している。色々な資金面の調整を行っているらしいが詳しくは知らない。なお、一つ年下。

「お店大丈夫なの?」

「うん。おばちゃんに任せたし、観光客も0人だからまあ1泊4日の弾丸旅行ぐらいなんとかなるよ。」

 空港に止まっている彼女が所有する白の車の後部座席に乗るが車内がとても寒い。

 スマホを開くと外気温0℃丁度まだ日も出てない早朝だからどんどん冷えるだろう。

「ひゃー寒い!1時間駐車しただけでここまで寒くなるとは…すぐ暖房入れるから。」

 そういってエンジンをかけてフルパワーで暖房をいれて『ゴー』と唸るようなものすごい音と共に暖かい空気が足元に当たり、ナビ音声と静かなクラシックが流れるとても賑やかな車内へ様変わりした。


高速道路をかっ飛ばして40分程度で目的地に着いた。

駅チカ多分一等地のレンガ造りの家。ターミナルにスーパーに町医者にと理想な所にある。

…私も弟に店任して引っ越そうかしら。

「で、確か2300ユーロ程の杖が欲しいんだよねー。」

2300ユーロ。日本円でだいたい30万円とちょい。私の月給が20万弱だから1ヶ月半というところか。

「これでどうかな。一応紗奈の手にフィットするように作っておいたよ。ちなみに日本から運んできた杉の木だよー。」

そういいながら箱からグリップ付きの40cmぐらい程の杖を出した。真っ直ぐに研がれていて小さな凸凹すらない。私が作ったらガッタガタになるのに流石です。

「試し打ちしてくー?」

そう言うと床に手早く魔方陣を書き出した。試し打ちするつもりだったがまだ「うん。」とは言ってない。

「さあ乗って。」 

彼女は小さな工具箱を持って魔方陣の真ん中に乗り、私は引っ付く形で魔方陣に乗った。


「テレポート!」


そして私達は青白い光に包まれた。

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