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私は誘惑する!  作者: 舞夢
7/10

加奈子は、「?」の連続

涼が言ったとおり、真緒は確かにレッスン室で待っていた。

涼がヒッソリと

「お待たせしました」

と、加奈子を伴ってレッスン室に入ると


真緒

「はーい!お待ち!」

まあ、なんとも「派手目」な返事に満面の笑顔。


涼は「予想通り」ちょっと引いているし、加奈子は「うわ!どうしたらいいの」状態。

それでも加奈子はまじめだ。

「失礼します」と頭を下げる。


しかし真緒は、そんなヒッソリ涼とおっとり加奈子のペースには乗らない。

真緒

「えーっとね、これからお食事に行こう!」

「そこで涼と加奈子ちゃんにくわしいお話をするから」

「じゃあ、早速」

いきなり立ち上がって、どんどん「引き連れ歩き」で廊下を歩いて行く。


涼は歩きながら加奈子に

「ごめん、あーいう性格なんだ」

加奈子は

「え?涼君、どうしてそういうこと言うの?」

つい口に出す。

そもそも、今日の朝の真緒と涼の雰囲気も「?」だし、涼の「あーいう性格」も理解できない。


すると、さすがに真緒が振り向いた。

「こら!涼!」

しかも呼び捨てになっている。

「余計なこと言わない!」

それでも、顔が笑っている。


涼はようやく

「ごめん、言っていなかった」

「真緒さんって、従姉妹なんだ」

「子供の頃からあんな感じ」


ただ、最後の「子供の頃からあんな感じ」は余計だったらしい。


真緒は

「そーんなこというと、涼の秘密ばらすぞ!」

ニヤリと涼を脅迫する。


加奈子は、「?」の連続だったけれど、それでも真緒と涼の関係はわかった。

次は、「その中にどうして私が?」になる。

しかし、それは真緒との昼食の席での話になるようだ。


さて、三人がそんな状態で歩いていき、校舎を出た。

すると真緒

「面倒だから、車で行く」


加奈子はまた「?」となるけれど、確かに真緒と涼はすんなりと車に歩いて行く。

しかも、ピカピカのかっこいいBMWである。

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