表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/27

苔太郎の知られざる趣味⁈


和菓子屋 清流館


女将「苔太郎はん、

あんさん、一日中ぼーっとして

何か始めたらどうどす⁈」


苔太郎「はあ…」


女将「まぁ仕事は熱心や思いますえ

せやけど他に何かおますやろ

小鞠の若は飴細工で有名でっしゃろ

こないだもコンクールで優勝

あんさんも始めたらどうどす、飴細工

芸術的どすえ?」


苔太郎「へぇ…」


女将「…あんさん、遠慮しとるのと違うか?」


苔太郎「…」


女将「養子やからて怯むことあらしまへん」


苔太郎「それは違います

飴細工は素晴らしい

だけど一日では完成しない

災害や事故で自分がいつ死ぬかもわからない…

それやったら…」


苔太郎「それやったら僕は和菓子を作りたい

そりゃあ和菓子は消費するものかもしれません

でも僕は一日一日、懸命に生きる人に寄り添える、

そんな和菓子を作りたい、ただそれだけなんです」


女将「へえ…感動的どすな

そない思って毎日作りはったんやね」


苔太郎「ええ…まあ」


女将「ほな、あれはなんどす⁈

あんさんの部屋にいーっぱい飾っとる

ガンダムのフィギュア、一日で完成しますのんか!」


苔太郎「僕そろそろ杏子で食べてきます」


女将「こら、待ち!

小鞠には負けとおまへんのや!

飴細工!コンクール!頼んます!

苔ちゃん!」


苔太郎「ほな、行ってきます」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ