おいもだいすき‼︎菜食犬美⁈
だんじり精肉店
アキラ「コロッケひとつください」
だんじり精肉店のおばさん
「いらっしゃい、パーティーと食べるのかい?」
アキラ「はい、そうです
僕、悪い子なんです
食塩や糖分、
油が犬に悪いのは知ってます
だけど一番喜ぶんです」
だんじり精肉店のおばさん
「待ってな、めっちゃ美味しいコロッケあげるよ」
※よいこは真似しないでね
゜・*:.。. .。.:*・゜
女性「わーうそ、このコロッケ期限切れ、これでいいんじゃん?」
男性「そうだな、こいつらはやく売れねえかな?」
パーティーとその兄弟は残飯を漁った
パーティーは兄弟とくっついて眠るのが好きだった
゜・*:.。. .。.:*・゜
パーティー「美味しかったね」
ダージリン(パーティの2番目の兄)
「お前はコロッケが好きだな、コロッケの時はがっついてら」
パーティー「はい、僕、おいもさんが好きなんです」
トリガー(パーティーの1番目の兄)
「お前は夢見すぎだよ、自重しろ
コロッケだって手作りじゃない、工場で作られたやつだ
人間をちゃんとみろよ、
俺たちまともに扱われてないだろ」
パーティー「僕は人間が好き!
素敵な人に会えるって信じてます!」
トリガー「目を覚ませよ、こいつらをよくみろ、俺たち以下だぜ」
パーティー「僕は信じる!兄さんたちにも素敵な人が現れる!」
一週間後
パーティーたちはあっさり捨てられてしまった
値段がついた犬たちが高く売れたのだ
路地裏に保健所の係員が来た
一匹分だけ隠れる穴にパーティーは押し込められた
ダージリン「ロージー(パーティー)、素直なお前が好きだぜ」
トリガー「バカだな、後悔するぜ
いい夢みろよロージー」
兄弟たちは保健所の係員に捕まえられそうになった時
寅次郎をはじめとする大勢の猫たちが
係員に飛びかかった
犬たちはそれぞれに散らばりパーティーはただただ泣くだけだった
パーティー「兄さん!行かないで!」
ザーッ
雨が降り出した
ダンボールに一枚の毛布
兄さんたちのにおいが染み込んだ毛布にくるまって
パーティーは泣いていた
「兄さん、こわいよ
たすけてよ ひとりにしないで!」
かまぼこアーケード
アキラ「フーフーしてあげるね」
パーティー「ワン!」
アキラ「わあ!すごい犬たち!」
白襟に蝶ネクタイ、スワロフスキーの首輪
背中にはハートの剃り込みと星の剃り込み、
1匹はブルーのヘアカラーもう1匹は黄色のヘアカラーで
ヘアセットもばっちりのセレブ犬が2匹
全身ヒョウ柄のセレブなマダムと
向こうから歩いてきた
パーティー「こここんにちわ!
ぼくパーティーて言います
この子はアキラくん、よよよよろしくどうぞ」
セレブなマダム「ガネーシャ、今度はどんなエクステにしましょ
またサロンに行かなきゃねオホホ」
パーティー「ガネーシャさんこんにちわ!」
セレブなマダム「プリウスのネイルもしてもらわなきゃザマス」
2匹は固まってしまっている
パーティー「おしり失礼します」
クンクン
「え⁈兄さんたち⁈」
2匹は真っ赤になってしまった
パーティーはくるくる2匹の周りを駆け回った
「兄さんだ‼︎兄さんだ‼︎」
ダージリン「よ、よお元気でやってるか」
トリガー「はあ…」
トリガーは深いため息をつき、こう言い放った
トリガー「トリガーは死んだんだ
俺はガネーシャ」
パーティー「…トリガー兄さんですよね?」
ダージリン「wwww」
トリガー「パパパパパンクだろ⁈この髪の色とか‼︎」
パーティー「いえ、セレブだと思います」
ダージリン「うひゃひゃwwww」
トリガー「うふん香水のいいにおいがするのぼくちゃん」
ダージリン「壊れたwwww」
パーティー「わーいわーい嬉しいです!
かまぼこアーケードに来たら毎日兄さんたちに
会えるんですね‼︎」
トリガー「モーツァルトにゃうんざりだ
お前ん家でガンズ聴かせろ!」
ダージリン「毎朝ハーブが襲ってくるんや
たすけてくれ、ロージー」
パーティー「モーツァルトもハーブも健康的じゃないですか
うふ、うふふふふ」
アキラ「セレブなマダムまた明日‼︎
さようなら」
2匹「待ってくれロージー‼︎
俺らの愚痴を聞いてくれ‼︎」
パーティー「ロージーは死にました
ぼくはパーティーです
また明日さようなら…ププ」
2匹「ロージー‼︎待って‼︎」