ーファッショニスタの集う星ー
ブランド戦争も古着戦争も終えた
終戦後のとある星
一軒のショットバーがありました
ガールA「私、コロッケ星に帰るわ
キャベツばかり食べさせてごめんなさい
さようなら」
ボーイB「待って!舟盛りも用意したんだ!
猫男爵も来てる‼︎
結婚式は⁈」
ガールA「…魚とすれば?」
ボーイB「僕は諦めが悪いんだ‼︎
待って僕はそりゃあ完全なる猫だけれど!」
ガールA「それが原因じゃない、
安心して
私、看護師になるの
私こそ夢を諦めきれない
だけど私の家は貧乏
ピンスト(道端で10分1000ドナーで抜く売春)で稼がなきゃ」
ボーイB「そんなことしなくても
僕の家で寝起きしながら学校に行けばいい」
ガールA「いやよ、あなたの家、魚臭いもの」
ボーイB「そんなぁ!僕の年間スケジュールはどうなる⁈
魚フェスティバルもニシンマラソン大会も断ったんだぞ‼︎」
ガールA「知らない、注射するわよ!」
ボーイB「やだ」
ガールA「じゃあね、いい猫見つかるわよ」
ボーイB「待って!一言言わせて!」
ガールA「何?」
ボーイB「君は輝いてるよ」
ガールA「サンクス」
ボーイB「Myaoooooooow」
PM17:00
白滝の水ゲームセンター
畑(女学生)「恋ってさ、
目の前にシャンデリアが落ちてくるのと似てない?」
蘭(女学生)「…さあ?落ちてきたことないから
わからないけど」
畑「ラビリンスさんが言ってたの」
「ギャーーーーーー‼︎」
レッドブル大佐「耳が‼︎耳が‼︎」
タキシード「へっへっへ」
ペッ
タキシードは欺くように唾を吐いた
「ひどいじゃないか!タキシード!
ボタン一個くらいで耳を切るなんてよ!」
タキシード「おまえの耳と俺のボタン、
どっちに価値がある?決まってんだろ」
レッドブル大佐「くそおお‼︎引き上げるぞテメエら‼︎退散だ」
レッドブル軍団「へい!」
PM19時30分
小料理屋 杏子
レッドブル大佐「片耳なんて肩身がせまい」
杏子のママ「まあ一杯やりなよ」
シャーク(鮫肌少佐)
「俺はかっこいいと思います、片耳のボス」
ジャン☆G☆ピエロ(ジャグラー大尉)「鮫肌少佐がそう言うんで
間違いないっす!ゴッホとかいう画家も片耳っすよ!
そんなことより盗んでやったんすから奴のボタン!」
シャーク「おまえ意外と物知りだな」
ジャン☆G☆ピエロ「おいらのGはゴッホの略ですから」
深海のジジイ(伝説の騎士)「おめえら、まだそんなことやってんのか」
キャンディ(杏子の店員)「おじいちゃん♡怒らないの」
レッドブル大佐「いくら英雄だからって、
嫁さん亡くして気が触れたジジイに口挟まれたくないね」
深海のジジイ「なにを貴様‼︎わしがフリル狂いだからって!」
キャンディ「おじいちゃんの女装はただの趣味よね〜♡
きちがいなんかじゃないわ♡」
深海のジジイ「お前たちは戦争を知らないから
無駄に争おうとするんじゃ」
偽モンロー(杏子の店員)
「そのロリータファッションじゃ説得力ないわ…残念」
深海のジジイ「わしの嫁はそりゃあ綺麗じゃった…
ガーベラとロックシュリンプを育てておった…
戦争に奪われたも同然、
お前たちは何もわかっとらん!
…ヒック
ベイビースターズシャインブライトの良さを…!」
苔太郎(和菓子屋の若旦那)「一生わかりません」
「おはよう☀」
全員「ママ!」
キャンディ「もうそんな時間ね♡
レインボーのママ!
今日も超キュート♡」
レインボーのママ「ありがとうキャンディちゃん」
深海のジジイ「照子ちゃん、コロッケ星に帰ったんじゃとの、残念でならんよ
タトゥーの話しもできん、良きタトゥー仲間じゃった」
猫A「ヒック…やめてよ!涙でちゃう」
深海のジジイ「おっと失敬、飲みすぎじゃよ猫A、もう帰りなさい」
猫A「うるせえ!ロリータ爺さん」
深海のジジイ「馬鹿馬鹿!
わしのパンチラ期待してるくせに!」
苔太郎「ブッ‼︎(緑茶を吹き出す)」
深海のジジイ「なんじゃ、
若が一番期待しとったとは‼︎
ちゃんとドロワーズ履いてます♡」
レインボーのママ「バイトの照子ちゃんが急に辞めちゃって困ったわ
ヤギでも雇おうかしら?」
全員「…またポテヤギ?」
双子の剃刀兄弟
カミ「僕ら同じ時間に産まれた」
ソリ「そして、同じ時間に死ぬ」
猫A「俺も死にたいよお
照子おおおお!」
ラビリンス(女彫り師)「シャンデリアのタトゥーでもいれたらどう?
思い出に」
猫A「鯉にするよ」
深海のジジイ「泥臭くて、ええのう」
苔太郎「…コロッケじゃないんだね」
猫A「当たり前だ‼︎
コロッケを愛してたわけじゃない‼︎
美味すぎるコロッケ…
照子の作ったコロッケ…あれ⁇
わからなくなってきたじゃないか‼︎」
苔太郎「ごめん」
猫A「でもタトゥーって痛いんでしょ?
注射より痛い?」
ラビリンス「そりゃあね、
でも失恋の痛みはカバーできると思うわ
少しだけど」
猫A「たとえ…
たとえ100匹の猫をもってしても
照子ひとりには敵わない!」
猫A「うわあああああ‼︎」
レインボーのママ「…100匹でも
100人でも、
…また恋してみれば?
落ち着いてからでいいから」
猫A「ゔ」
キャンディ「そうよ♡寅次郎♡」
偽モンロー「え⁈本名⁇何が⁇寅さんなの⁈
まじ焦る、じゃあやっぱりアンタ恋しなきゃだわ!
キャンディ「それから彼女を乗せるオープンカーもね♡」
PM20:00
レインボーカフェオープンします