白銀の少女<前編>
前回に投稿させていただいた「青銅の王」のシリーズ作となります。
ちょっとした脇道にそれた内容になりますので、本編ではなく、外伝扱いにさせていただいております。
戦闘も魔法もほぼありません。
「青銅の王」をお読みいただいてから今作を呼んでいただくことを推奨いたします。
まだ投稿のしかたの勝手がわかりませんので、連載の分け方、分量など試行錯誤中のため、「青銅の王」と一話の長さもちがいますが、暖かく見守っていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
赤く燃え上がる炎が見える。
目の前には一匹の豹がいる。燃え盛る炎の中で、ただまっすぐに、自らの毛色と同じ漆黒の瞳を少女に向けていた。
「お兄ちゃん! どうして? どうしてこんなコトするのっ?」
少女は自分を見つめる漆黒の豹に向けて、泣きながらそう叫ぶ。
だが、少女の視界はそこで急変した。
突然目の前に広がったのは、何本かの細い鉄の棒の隙間から覗く真っ青な空と、頭上を覆う真っ黒な天井だった。
がらがらと車輪が石畳を踏みつける音と、鎖がぶつかりあうガチャガチャという音が聞こえ、繰り返される振動が少女の身体を揺らす。
「……?」
そこで初めて少女は気が付く。自分の悪夢が覚めたことに。そして、その悪夢と大差ない現実へと戻ってきたことに。
のろのろと上半身を持ち上げる。
すると首に巻かれた革ベルトに付けられた丈夫な鎖がじゃらりと硬質な音を立て、手足につながれたほかの鎖と触れ合って、さらに大きな音を立てる。十二歳にしては少し成長の遅さを感じさせる少女の身体を高速するにしては、仰々しい鎖であった。
さらに少女は鉄の檻の中に閉じ込められていた。
少女はうつろな瞳で、自らを閉じ込める檻を引く馬の背中を見つめた。するとゆらゆらと揺れる馬の背の向こうに白く大きな建物が見えてくる。
彼女は森の中の小さな村で、ひっそりとした暮らしをしていたために、その白い建物が目にしたことのない、信じられないほどに巨大な家に見えた。だがそう思った時、彼女の視界は再び闇に閉ざされる。突然先ほどの夢の中に引きずり込まれたのではない。彼女を閉じ込めた檻が、厚く真っ黒な布に覆われたのだ。
檻の向こうから、小さく呟くような声が聞こえる。
「年若き王が、これを見てどんなふうにお喜びになるかが、楽しみなことだ」
と。
昨日までの自分に聞こえていた声とは違う気がする。だが、そんなことは少女にとってどうでもよかった。
もう、何もかもがどうでもよかったのだ。
***
次に目を覚ましたとき。
少女はその場の異様な臭いに、眉をひそめた。
酒の臭い、化粧の臭い、煙草の臭い。
少女の村の人々は、酒は好んで飲むが、化粧も煙草も扱う者はいなかった。故に、彼女にとっては酒の臭い以外はほとんど何の臭いかわからない悪臭でしかなかった。
そのあまりの臭さと濃度の濃さに、頭の芯がぼうっとしてくる。さらに、相変わらず存在する檻とそれを包み込む布で視界は真っ暗なために、不安だけが心に浸透してくる。
だが、そこで少女は初めてはっと気が付いた。ぼうっとしていたのと臭いとで気が付くのが遅れたが、自分の存在する場所の周りに、たくさんの人間の気配があるのだ。
自分を取り囲むようなそのたくさんの気配は、騒ぐわけでもないが静かにしているわけでもなく、まるで様子を窺うように、小声でささやき合っている。
少女は思わず檻の中央でうずくまった。
今まで感じたことがないほどに、自分の周りに沢山の人間の気配がある。自分の村に存在していた者達を全員集めたとしても、この半分にも満たないだろう。
やがて、そんな少女の檻のすぐ側に一人の人間が立った気配がする。そしてすぐに中年の男性の声が響いた。
「セジアス王国サクセス国王陛下。我が君、ルール王国ジェンナー国王陛下より、貴方様への誕生日の祝いの品を承ってまいりました」
声はそんなことを告げる、
その言葉につられるように、周りの気配が一斉にざわつき始める。何を言っているのかまではわからないが、好奇的な気配が感じられ、少女はさらに体を抱き込んでその場で怯えだす。
少し前にもこのような気配を感じたことがある。その時は今と同じようにたくさんの人間にかこまれ、そのめのまえで激しく鞭打たれ、ひどい思いをした。
また、打たれるの?
口には猿轡をされているために、言葉は声になることはなかったが、そうつぶやいた瞬間に、檻にかぶせられていた布が取り払われ、視界が一瞬にして明るくなった。
暗闇の中にいた少女の目を刺すような明るさの中で、何とか目にできたのは、目の前の男の背中と、離れた場所で自分を驚きの表情で見やる、青銅色の髪と瞳の男性であった。
***
その日、セジアス国王サクセスの十八歳の誕生日の祝いに差し出されたのは、冷たい檻の中で震える、小さな少女だった。粗末な衣装、汚れた手足。鞭打たれたのか傷だらけな身体。そして、輝きを失い、乱れた白銀色の髪の下から覗く、ひどく怯えた琥珀色の瞳。
「なっ……」
驚きのあまり、そんな声をもらし、玉座から立ち上がってしまう。その傍らでは、彼の腹心であり、将軍職にあるユーサー・ファーレングロウが、彼と同じ驚きの表情を作ったが、すぐにそれはまだ若き国王を危惧する表情へと変わる。
そこは、王城の大広間だった。
国王の誕生日を祝う宴の最中、王太后の父であり、セジアスの同盟国でもあるルール王国の国王からの使者が、目の前に差し出された少女を見て驚きの表情を浮かべる若き国王サクセスに静かな口調で言った。
「我が君からの心よりの贈り物、ぜひ受け取っていただきたい」
その言葉に、サクセスから離れた場所にいた王太后がユーサー将軍よりも前に歩み出て、使者の言葉に付けたしをする。
「我が父からの贈り物。突き返したりして父に恥をかかせたりせぬよう、お願いいたしますわ」
と。
「陛下……」
将軍がたまりかねたように声をかける。
サクセスは、驚きの表情を消し、静かに立ち尽くしていた。
この贈り物の意味を考えているのだ。
彼は、一年ほど前に国内におけるすべての奴隷の制度を廃止するということを成し遂げたばかりである。もちろん、多数の貴族などの上流階級はそれに反発したが、彼は徹底した法をつくり、今まで奴隷であった者達にも市民権を与え、奴隷商人の国への立ち入りも禁じた。
民たちはそれを支持したが、セジアスや他国の上層部はよい感情を抱くはずがなく、まだ若いゆえの無謀な改革だと罵ったほどであった。
そんな彼に祝いの品として、奴隷も同然に少女が一人差し出された。それも、前国王の妃の父親であり、同盟国の国王という立場の者から。
もし、この贈り物を断れば、国同士の争いのきっかけとまではいかなくとも、ルール国王の好意を無にしたということで、同盟破棄の理由の一つくらいにはなるかもしれない。さりとてここで受け取ってしまえば、彼は自らの方針を自らが破ったものとして、民から非難され、その場で恥さらしと嘲られてしまう。
前者は外側から、後者は内側から、この国を揺るがすことになりかねない。
サクセスはそこまで考えて、目の前の檻の中の少女を見やってから、使者を見る。
「この私に、奴隷を受け取れというのか?」
いらだたしげに言うと、使者の男はにやりといやらしい笑みを浮かべて、腰を低くして言う。
「奴隷などとんでもございません、国王陛下。これは奴隷などというものではありません。我が君はとてもめずらしい「動物」を陛下に献上しようとおっしゃっておいでなのです」
と。そして、手にしていた鍵で檻を開けると、中で怯えている少女の身体を拘束している鎖を引っ張り、無理やり彼女を檻の外へとひきずりだした。
「何をするつもりだっ。その少女のどこが奴隷でないというのだ。それも「動物」などというとはっ」
感情の抑制のきく性格な彼ではあったが、さすがに目の前で少女を鎖でつなぎ、動物呼ばわりする使者に、怒りをあらわにしてしまう。
しかし、それでも使者は悪びれる様子もなく、腰につけていた鞭を取り出した。よく、馬などにくれてやるそれを、彼は右手に握りしめて、サクセスへと視線を送る。
「これが、非常に珍しい動物であるという事を、今目の前で証明してみせましょう」
冷たく言い放ち、鞭を大きく振り上げた。
「やめろ!」
サクセスのその声と同時に、少女が鎖の音を立てて、その場から逃げようとするが、そんな彼女の背中へと鞭の一撃が加えられた。
ぴしぃっっという鞭の音と、同時に少女のくぐもったうめき声とが聞こえ、広間に集まっていた宴の客達も一際大きな声を出す。目を逸らす者、少女の痛みを考えて眉をひそめる者、国王の狼狽に唇をほころばせる者。その場には様々な者が存在した。
「もう一度だ」
使者の男がそう言い放って、再び鞭を振り下ろし、サクセスが思わず腰の剣に手をかけてその場から動き出す。
鞭が少女を打つ大きな音が再び響き、彼女が上体をのけぞらせた瞬間。少女の白銀色の髪が風もないのに宙に広がった。そして、怯えの色しか浮かび上がらなかった琥珀色の双方が、大きく見開かれて、その感情のすべてをなくす。
「ぐ……うぅっ……」
低い、少女には不釣り合いなうめき声がひびき、小さく体を丸めていた彼女が、次第にその細い四肢を伸ばし、床に爪を立てる。
広間が突然しんと静まり返り、サクセスでさえもその動きを止めた。
少女のその異変を、皆が敏感に感じ取ったからだ。
「な……に?」
視線が少女から外せなくなる。
「さあ、陛下。その場でじっくりとご覧あれ!」
使者の男の声が響くが、サクセスは目の前の少女の変化に戸惑い、その言葉は耳に届いていなかった。
目の前の少女は、徐々にその体の形を変えているのだ。指先の爪は鋭く長く伸び、掌自体がその形を変え、振り乱した白銀の髪が体中を覆うかのようにざわめきながら伸びていく。余分な肉などついていなかった背中は筋肉がもりあがり、白銀の毛が体全体を覆っていくかわりに、身に着けていた粗末な衣装が破れ散っていく。
やがて、少女の顔にも変化は起こり、唇の下から白い牙が伸び、口にかまされていた猿轡をその牙が噛み砕いて床へと吐き出した。
その時にはすでに、その場に人間の少女の姿はなく、変わりに白銀の巨大な猫……いや、白銀の豹が存在していた。人間の姿であったときに手足を拘束していた鎖はすっかり抜けて床に転がってしまったが、首に巻かれていた革のベルトだけはそのまま抜け落ちることなく存在し、それにつながった一際太い鎖が彼女の自由を奪い続けている。
「そんな……獣人?」
驚きのあまりにそんな言葉が口をついた。話に聞いたことはあるが、実際に目にするのは初めてである。しかも、目の前で人から獣への姿の変化を見たのだ。
「陛下、これでお分かりいただけましたでしょうか? このような珍しい動物はなかなか手に入りますまい。しかも毛皮も大変珍しい白銀色でございます。我が君はそれを陛下へと差し上げようというのですから、大変に気前がよろしい」
勝ち誇ったような使者の声。そして、彼はさらに続ける。
「しかし陛下。いつまでもこのような獣をこの場に置いたのでは、周りの皆様方が怯えてしまいますな。なんでしたら再び元に戻しましょうか?」
と。相変わらず、いやらしい笑みが浮かんでいる。
「ま、待て、そんなことをしたら……!」
サクセスがはっとなって使者を止めようとする。使者は白銀色の豹に姿を変えた少女に、再び鞭をくれてやろうとしていたのだ。
これ以上、あの少女に鞭を入れることは痛ましかった。それに、先ほど目の前で彼女の身に着けていた衣装は破れ、今は床に散らばっている。ここで彼女をもとの姿へと戻せば、このような大衆の目の前で、彼女は恥ずかしい姿をさらしてしまうことになる。
いくら少女といえど、それは耐え難い苦痛だろう。
使者は、そんなすべてを分かったうえで、サクセスの言葉を無視すれば、若い国王は今の状況に流されて、少女を貰い受けるだろうと考えていた。故に、なにもかまうことなく、足元でうずくまる白銀色の豹に、再び鋭く鞭を加えた。
「ぎゃうんっ」
その広間に、初めて大きく少女の声が……いや、白銀色の豹の鳴き声が響き渡る。
「やめろと言っている!」
ついにサクセスは使者のもとへと駆け寄り、使者の鞭を持つ手をつかみ上げた。
「私はあくまでも、貴方様に献上する祝いの品の説明をしているだけです」
にやりと笑った表情のまま、使者がそう言い放った。その視線はまるで、
「早く答えをだせ」
と迫っているようであった。
「わかった」
一言、サクセスは吐き出すようにそう呟き、使者の手を乱暴に離した。そして、背後を振り返り、怯えたように体を震わせて小さくなってしまっている豹のもとに片膝をつく。
彼は身に着けていたマントを静かに外し、そっと豹の姿の少女の身体をそれですっぽりと包み込む。そうしてから、彼は将軍ユーサーの名を呼んだ。
将軍が駆け寄ってくるのを確認した後に、彼は静かに立ち上がって言い放つ。
「ユーサー、将軍であるお前に、この娘を託す。自らの「子」として大切に育てよ。私はその娘にファーレングロウの名を与える」
と。
広間全体に聞こえるような強い声で言われたその言葉は、将軍にとって意外なものであった。だが、それと同時に将軍はその場で小さく笑みを浮かべて、サクセスに対して膝をつき、頭を下げた。国王の思惑に、将軍はその手があったのかと、感心したのだ。
「なっ、では、それは……」
使者が、そして王太后が戸惑いの上場を浮かべ、広間に集まった者達も似たような反応を示す。
だが、それに構わずサクセスは使者を見やり、微笑んで言う。
「ルール王国ジェンナー国王には、子に恵まれなかったユーサー将軍に養子の紹介をしていただいて、感謝いたしますとお伝え願いたい」
つまり、彼は奴隷としてではなくく、動物としてでもなく、一人の人間の子供として少女を迎えるという道を選んだのだ。
ファーレングロウ家は、セジアスの中でも有数の貴族でもあり、その現在の当主であるユーサーはサクセス王の腹心の部下であり、将軍だ。その将軍の養子にするのであれば、ルール国王の顔に泥を塗ることもなく、かえってその立場を持ち上げたことにもなる。
そのため、使者は何も言い返すことができず、ただ静かに頭を垂れただけであった。
「ユーサー、この娘、我が子と思い、慈しんで育てよ」
いつの間にか少女は国王のマントの中で本来の人間の姿に戻っており、サクセスはそんな少女の身体をマントにくるんだまま抱き上げて、傍らで控える将軍へと託したのであった。
***
「あの娘は、あれから何か話したか?」
白銀色の豹に姿を変える不思議な少女を、将軍ユーサーの手に委ねてから四日が過ぎた。国王サクセスは荒れ方何度か将軍の元を訪ねている。
「いいえ、何も。それに相変わらず食べ物を口に入れようといたしません」
浮かぬ表情でそう語る将軍。セジアスにこの将軍ありと言われ、他国からも恐れられる鬼将軍も、普段はそれが信じられぬほどに温厚な男であった。
「それで、相変わらずうなされるのか?」
重ねるように問いを発する。少女が将軍に引き取られた日からずっと、眠りに着けばひどくうなされ、泣きながら切実な言葉をもらすというのは聞いている。
「はい。相変わらず亡きながらあの言葉を繰り返し……」
「お兄ちゃん、どうして? か」
眉をひそめて、そう呟く。少女の寝言は常に兄に対する呼びかけだった。それをひとつひとつ注意深く聞けば、少女が自らの兄に裏切られたのだという憶測が簡単にできる。
自らもまた愛妾の子で、王位継承前に現在の王太后によって殺されかけたことを思い出し、幼い少女に自らを重ねてしまうサクセス。
「何も食さないとなると、自ら死ぬことを望んでいるようなものです」
「あの歳でその覚悟とは、よほどつらい目にあったということか。まあ、ルール国王に買われる前に何度か見世物のように扱われていてもおかしくないしな……」
片手で顎を支え、そんなことを言った直後。二人の存在する部屋の扉が何度かあわただしくたたかれた。
「何事だ?」
将軍が扉のもとまで歩み、向こう側にいるであろう侍女に言った。すると、やはりあわてた口調で侍女の声が響く。
「ユーサー様、お嬢様が……お嬢様が行方しれずに!」
そこまで事情が口にしたころには、すでにサクセスが立ち上がり、近くまでやってきて扉を勢いよくあけた。突然目の前に国王が現れたことに侍女がその表情をひきつらせて言葉を失ってしまう。
「あの娘がどうしたというんだ」
冷静な国王にしては珍しくその語気が荒い。そのため、侍女も戸惑ったような表情をするが、気圧されたように言葉を口にする。
「はい、あ、あの、ぐっすりお眠りになっておられましたので、ほんの少しお部屋を離れましたところ、帰ってきた時にはすでにお嬢様の姿なく……」
気の毒なほどに萎縮しながらも、彼女は何とか事の説明をする。
「馬鹿者。あれほど娘を一人にするなと言っておいたのにっ」
さほど強い口調ではなかったが、いつもの温厚な将軍の言葉よりは、強いものだったために、彼女はさらに身を小さくして、
「申し訳ございませんっ」
という言葉を繰り返した。
「ユーサー、まださほど遠くへは行ってないはず。今の状態で一人にするのは危険すぎる」
早い口調でそう言ったサクセスは、すでに手にしていたマントをはおり、その部屋から出ていこうとしていた。
「わかっております」
胸に手をあて、サクセスに対してそうこたえた将軍は、すぐさま目の前の侍女と、部屋の前で護衛にあたっていた部下に向けて言う。
「屋敷の皆にすぐにあの娘を探し出すように伝えるのだ。できるだけ早く見つけ出せ」
「ああ、それから、あの娘の部屋に服は脱ぎ捨ててあったか?」
将軍の言葉に続けてサクセスが問う。
奇妙な質問を国王から問われ、侍女は少しだけ戸惑うが、国王の視線の強さにすぐさま我に返って、首を横に振る。
「ならばいい。豹の姿になってしまっていれば、いらぬ騒ぎを巻き起こすからな。それに跡が追いにくい。ファディ、お前は空から娘を探すんだ」
廊下にある窓を開いて、自らの腕から彼の使い魔である一羽の鷹を解き放ち、自分は将軍とともに駈け出した。すでに屋敷の中にはいないだろうという直観に従う。
早く見つけなければ大変なことになる。
なぜか彼の心がそんな風に騒ぎたてていたのであった。
≪白銀の少女 1≫
ここまでお読みいただきありがとうございます。
今回は前後編ですので、次回で完結となります。
読んでいただけたら幸いです。