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紅い死神の征魔戦争  作者: 雨色 A音
42/83

第42話 『色欲』の歓迎

新キャラであり新たな魔子が登場です!

紹介は後書きに乗せておきますのでぜひご覧下さい!

「ぐえー‥ようやく終わったにゃ」


「豹助くん、長いフライトお疲れ様」


「白鳩はなんでそんなに平気な顔なんだにゃ‥」


「遠征任務なら慣れてるし、そもそも俺は飛行機は怖くない」


よく晴れた日。第31小隊、並びに第1小隊はアメリカの空港に降り立った。飛行機内では目立ったトラブルこそ無かったが、終始豹助は白目を向きながらフライトを過ごしたそうな。


「飛行機を平然とした顔で乗れる奴はイカれてるにゃ」


「自分が正常前提か‥あれ矢岬ちゃんは?」


「あぁ、あいつなら今頃‥」


「今頃、なに?」


「うお! ‥何でもないにゃ。銃が入国審査に引っかかったのかなって」


「日本じゃあるまいし‥それに私達にはウィザード・ライセンスがあるでしょ。これがあればある程度の武器の持ち込みはOKだし」


「いちいち持ち歩かなきゃ行けないのが面倒だけどね‥あれ叶夢くん達は?」


「千夜はお手洗い。叶夢隊長は何か揉めてた」


「揉めてた? 叶夢くん何かやらかしたの?」


「いややらかしては無いよ」


紫以奈の後ろから現れたのは、疲れが溜まりさらにボサボサになった黒髪に翡翠色の目を持った青年、桐原 銃造だった。


「桐原も一緒だったんだ」


「そりゃ俺は君と同じ立ち位置だからね」


「俺と?」


「問題児のブレーキ」


「あぁ‥なるほど」


白鳩が何かを察したように顔を逸らす。朔夜も隊長とは言え危険性は叶夢と同じくらいなのだという事を。


「けどその朔夜くんがいないけど」


「叶夢に付き添ってるよ。何でも揉めてるみたいだから」


「ほんとうちの子が‥」


「謝ると胃が痛くなるからやめときな」


桐原に続き続々と第1小隊が合流する中、叶夢と疲労困憊の朔夜が来たのは白鳩達が外に出て三十分後の事だった。


「朔夜くんどうしたの!? いつもの倍顔色悪いんだけど!?」


「いや、ウィザード・ライセンスの提出に時間かかってな‥こいつの」


「悪かったよ。バッグの中身来た当初からいじってなくて十枚近くの偽造ライセンスが見つかったのは」


「神座さんがなんで俺にこいつの分渡したのかわかったわ‥てめえそれのせいで俺まで拘束されたの絶対許さねえからな」


「いやほんと悪かったって。今回ばかりは反省してるから」


「まだ終わらねえぞ。挙句紅い死神かと疑われて自白して俺がその誤解を解いて‥」


「お前いい加減にしろよ。謝ってんじゃん」


「何逆ギレしてんだよ! こっちが憤怒してえところだわボケ!」


朔夜が叶夢の服の襟を掴み、拳を振り上げる。


「いやーこればっかりはほんとにすまんすまん」


「ほら叶夢くんも珍しく謝ってるし」


「白鳩先輩は甘いんです! こいつが謝ってる時は大抵心の中で舌出して笑ってますから!」


「その言い方は無いだろ朔夜!‥‥‥まぁよく分かってらっしゃるご様子で」


「だああああ! やっぱ殺す! 桐原! 離せ!」


桐原が朔夜を後ろから押さえつけている隙に、白鳩は叶夢と朔夜を引き剥がす。


「叶夢くんもこれ以上挑発しない!」


「ほんとこの調子で大丈夫なのかにゃ‥」


「しかもここから魔子が一人追加となると‥」


「多分三つ巴だよね‥」


白鳩の姿を見て、三人はため息を漏らす。


「おーおー、来てそうそう元気だね!」


向こうから聞こえた声に全員が振り向く。そこにいたのは軍服の代わりに黒いパーカーを羽織った白髪の男性だった。顔こそ見えなかったものの、その特徴的な白髪にその場にいた全ての人間が正体を悟る。


「お久しぶりです。リアム支部長」


「やぁ白鳩‥って桐原もいっしょか。またこのメンツが見れて嬉しいよ」


「どうもです」


「よし立ち話もなんだから、さっさとバスに乗ろう! 時間なら腐るほどあるしね!」


第1小隊と第31小隊の征魔士達はリアムに案内されるまま、貸切と書かれた小型バスに乗り込んだ。


ーーーーー


「そういえばみんなはうちの小隊について聞いてる?」


「合同任務で組む小隊ですか?」


「そうそう。一応こっちは第1小隊が出ることになってるんだけど‥」


バスに乗ってから約一時間。緊張もとけ会話に花を咲かす中、リアムが切り出した話題に朔夜と叶夢が耳を立てる。


「第1小隊‥あいつのいる小隊は?」


「確か第1小隊だ‥」


「‥なるほど。なら言葉は一つだ」


「あぁ。お前と気が合うのはムカつくが」


「「チェンジで」」


「そんな真っ直ぐな目でそんな失礼なこと言う子達は初めて見たよ。というか君ら絶対仲良いでしょ」


二人はリアムに目を合わせ、寸分違わぬ言葉を言い放つ。予想していた答えとはいえ、リアムは苦笑いを浮かべた。


「どんだけベロニカと任務するの嫌なんだにゃ‥」


「そんなことないぞ豹助。朔夜と任務するのも嫌だ」


「せっかくアメリカに来たからな。バミューダ諸島にこいつ沈めて帰ろうか」


「喧嘩するほど仲がいいっていうよね。千夜ちゃん?」


「え? あぁ、そうですよね‥でも仲がいいのはほんとだと思いますよ」


リアムは朔夜と叶夢の会話を遠目で見ながら千夜に話を振る。


「何だかんだ叶夢は朔夜隊長を信頼しています。やはり一緒にいた期間が長いからでしょうね」


「その理屈で言ったら君の物語はまだ序盤だね」


「え?」


「確かに今のところは朔夜とか魔子達の方が叶夢といた年数が長いけど、それは過去の話。今の叶夢の仲間は千夜達なんだから、いくらでも一緒にいれるんだよ?」


「‥なるほど」


「しかしこの会話だけでも、君が如何に叶夢を愛しているのかってことがだだもれだなぁ」


「な!」


千夜の顔が一瞬で赤くなり、それを見たリアムは悪戯な笑みを浮かべた。それを不思議そうに見ていた叶夢が千夜に近づいてきた


「どうした千夜。顔赤いぞ?」


「な、なんでもありませんよ!」


「本当か? てかリアムさん。俺の仲間からかうのやめてくださいよ。こいつ一番煽り耐性が無いんですから」


「おやおやそれならごめんね。けど仲間? 彼女の間違いじゃなくて?」


「あぁそうとも言いますね‥」


リアムの軽口に叶夢は納得の表情をうかべる。


「あれ? そこは否定しないんだ。思春期男子は照れるものだと思っていたのだけど?」


「どこから手に入れたんすかその情報‥」


「君たちと同い年の頃の頼光と真白ちゃんだよ。君ら見てるとそれがふと頭を離れないから」


「支部長の思春期‥リアム支部長! 詳しく聞かせてください!」


「いいよ、どうせなら頼光が恥ずかしがる話でも‥」


千夜と叶夢がリアムの話に引き込まれている中、朔夜はリクライニングシートを倒し横になっていた。


「ごめんねうちの隊長が」


「問題ないです‥疲れましたけど想定内です」


隣に座っていた白鳩がリアム達を遠目に見ながら、朔夜にミネラルウォーターを渡しながら謝罪する。朔夜は身体を起こし、渡されたミネラルウォーターを受け取った。


「正直不安だよ‥ここからまだ増えるんだね」


「白鳩さんの気が少しでも楽になるなら、ベロニカについて教えますか?」


「お願い‥」


朔夜はリクライニングシートを元に戻すと、口を開いた。


「ベロニカ・クライムエッジ。元ゼルリッチの魔子の一人で彼女の担当は『色欲』でした」


「担当が『色欲』?」


「ゼルリッチの魔子にはそれぞれ七つの大罪になぞった所謂コードネームみたいなものがありました。俺が『嫉妬』、叶夢が『怠惰』でした」


「叶夢くんが『怠惰』なのは合ってるね‥」


「ベロニカはゼルリッチの魔子の中でも、唯一の女性として主に俺らのサポートをしていました。そもそもあいつの魔法自体が戦闘向きでは無かったので」


「性格的にはどうだったの?」


「基本的には優しいですよ。まぁ会ってみればわかります」


朔夜は不気味に微笑みながら、白鳩の方を見る。しかし不思議と白鳩はその笑みが怖くなかった。どちらかと言えば悪戯を企てる子供のような笑みで、白鳩は微笑ましくも思えた。


「さぁみんな! そろそろアメリカ支部に着くよ!」


リアムの掛け声にバスに乗っていた者達の目が窓の外に向く。そこは1本の橋によって陸に繋がれた海に浮かぶ巨大な人工島。征魔士連合アメリカ支部及び アルカトラズ本社があった。


ーーーーー


何重にも及ぶ監査ゲートを抜けて、ようやくそこで生存が許される。日本支部一行はリアムに案内されるまま、アメリカ支部の支部長室に案内された。


「さぁ入って入って。エアコンガンガン効かせてるからさ」


「失礼しまーす」


リアムは椅子に座ると、叶夢と朔夜をテーブル越しに前に立たせた。


「さて、車の中で説明はしたんだけど改めて。今回の任務はデトロイトに出来た魔族の巣の調査なんだけど‥その前にやることがある」


「やることとは?」


「もちろん君の武器作りさ。叶夢」


「そんな簡単に作れるものなんすか?」


リアムはタブレットとPCの電源を入れ、叶夢の戦闘データを開く。


「ランク戦の時のデータは送ってもらったから大丈夫なんだけど、実際に君の戦いを見てデータを取りたい。ので君には模擬戦をやってもらう」


リアムはテーブルの下から、かつて叶夢が使用していたの同型の訓練用の対魔刀を取り出し、叶夢に手渡した。


「前も思ったがなんでそんな消火器感覚で取り出せるんだよ‥」


「非常用だからさ。常に使えなきゃ意味無いだろ?」


「そりゃそうなんだが‥」


「で? 誰なんですか? その模擬戦の相手は」


「そろそろ来るはずさ‥というか朔夜と叶夢は気付いてるんじゃない?」


「「‥‥」」


朔夜と叶夢の目元に影が降りる。強化された聴力は部屋の外から聞こえてくるこちらに向かう足音を聞く。脳はその音を聞き、正体を割り出す。


「しっつれいしまーす!」


突如として何者かによって、部屋のドアが勢いよく開けられた。その場に立っていたのは明るい茶髪に深い赤のドレスを来た少女だった。


「おや、お客様がもういらしてましたか。私は征魔連合軍アメリカ支部、第一小隊隊長。ベロニカ・クライムエッジです。以後お見知りおきを‥」


「‥オラァ!」


少女が自らの名前を言い終わる寸前、突如として間合いを詰めた叶夢の拳によって部屋の外に吹き飛ばされた。あまりの一瞬の出来事に即座に反応する者は一人もいなかった。


「‥ん?」


「‥‥何やってんですか叶夢ーーー!」


「‥は! 反射的にやってしまった!」


「反射的にって‥えええ!?」


「にしても勢い良く飛んだにゃ‥」


「感心してる場合じゃないから! 大丈夫ですかー!」


思考停止した白鳩と叶夢を無視し、紫以奈と千夜がベロニカに駆け寄る。勢い良く叩きつけられたその身体には血が滲み、傷だらけになっていた。


「あ、あの‥」


「‥ふふふ」


「へ?」


「‥相変わらず良い反応してくれるわね‥叶夢! 久しぶりに目が覚める痛みだったわよ!」


「お前はほんと相変わらずのドMっぷりだな!? 何だよ! もう少し強く殴っとけば良かったか!?」


「確かに刺激が足りなかったかもねー」


「意識飛ばすのに力が足りなかったってことだよこの糞女!」


「「‥‥」」


「おいお前ら。一旦空気を戻せ」


白鳩と共に女性陣が思考停止する中で、ベロニカと叶夢の口喧嘩が始まる。静止した空気を見かねた朔夜が二人に駆け寄った。


「あははー‥ちょっと落ち着こうか‥」


ーーーーー


約五分後。


「んー! やっぱ支部長の入れた紅茶は最高ね!」


「落ち着いたか? 千夜」


「ええ何とか‥」


「夢なら覚めてくれ‥」


顔を手で覆いながら独り言をぶつぶつと呟いている朔夜とは対照的に、ベロニカは殴られた事を忘れたようにリアムの入れた紅茶を堪能していた。


「あ、あのー‥」


「ん? どしたの?」


「叶夢隊長、殴っちゃいましたけど大丈夫でしたか?」


「字面だけだと俺が悪く聞こえる。不思議だなー‥痛ぇ!」


千夜が叶夢の手を抓り黙らせる。ベロニカは紫以奈の気遣いに対し、小さく笑みを返す。


「問題ないわ。昔からだもの」


「昔から?」


「そう昔からよ。では改めて自己紹介するわ。アメリカ支部第1小隊隊長、及び元ゼルリッチの魔子『色欲』のベロニカよ。よろしくね。えーと」


「日本支部31小隊隊員の矢岬 紫以奈です。よろしくお願いします」


「よろしく! しいなっち!」


「し、しいなっち?」


「嫌だった? 親近感持てればと思って呼んでみたんだけど‥あたしの事は好きなように呼んでくれて構わないから!」


「い、いえ! そんなことないです! よろしくお願いします! ベロニカさん!」


ベロニカが握手の意味も込めて右手を差し出す。紫以奈はそれに応じるように同じく右手を出した。


「あ、待て! 紫以奈!」


「うん、よろし‥く!」


「へ‥‥ん!?」


叶夢の警告のすぐあと、紫以奈はベロニカによって右手を掴まれ、大きく引っ張られ、顔を近づけたベロニカがその紫以奈の唇を奪った。


「ーーー!?」


「そいつは好みの人間にところ構わずマーキングする女だからって言おうとしたんだが‥」


「それ早く言えにゃ!」


「ふふ、よろしくねしいなっち」


「‥」


口が自由になり顔がすっかり火照った紫以奈は、倒れ込むようにソファに戻っていき豹助に寄りかかった。


「という訳で模擬戦の相手はあたしよ。叶夢」


「だろうな‥というかお前ほんと変わってないな」


「たった数年で変わるわけないでしょ? あーでも強いて言うなら胸が大きくなったわね。揉む?」


「寝言は寝てから言え。お前の触るぐらいならビーズクッション触ってた方がまだマシだわ」


「あたしの胸、ビーズクッション以下かぁ‥比べてみるわ」


「汚ない会話してないで早く本題に入れ二人共‥」


「朔夜ってばどうしたのよ? 血色悪い顔がさらに悪くなってるわよ?」


「誰のせいだろうな‥それが考えつかないようならお前の脳みそは鶏以下だ」


「もっと言ってくれもいいのよ?」


「もういい‥極力視界に入るな」


朔夜の顔は再び、自らの手によって隠される。それは対話の拒否を意味していた。


「さて、そろそろ本題に入らないとね‥。

支部長の言ってた模擬戦は他でもない、あたしよ」


「リアムさん‥なんでよりによってこいつなんですか‥」


「そりゃ、君の昔の仲間だからだよ。彼女であれば君の癖も知っている。よりリアルな戦闘データが取れそうだから」


「初見の人当てられるよりマシでしょ。ましてやあんたの戦闘スタイル考えたらあたし以外の適任がどこにいるのよ?」


「そりゃそうだが‥やるんだったら最後まで耐えろよ? あそこから変わってない俺じゃないからな」


「叶夢、あたし舐めすぎ。あの時から変わってないと思ってるなら、いくらあたしでも怒るわよ?」


「へぇ‥言うじゃねえか」


「という訳です。さっさと始めましょうよリアムさん」


「今日のベロニカちゃん随分と好戦的だね‥まぁいいや。着いてきて」


リアムが席を立つのを皮切りに、他の者もソファから腰を上げ、リアムについて行く。ベロニカと叶夢は全員が立ったのを見送り、同時に席を立った。


ーーーーー


アメリカ支部の地下。日本支部のコロシアムとは対照的に無機質で開けた機械的な部屋に叶夢とベロニカが入り、その部屋をガラス越しにリアムや千夜達が見ていた。


『それじゃ僕が合図したら、戦闘を始めてね』


「りょうかーいです」


叶夢とベロ二力の部屋にリアムのアナウンスが響く。叶夢は刀を腰に帯刀し直し、ベロニカは腰の後ろから刃先が赤く染った二本のナイフを逆手に持ち、戦闘態勢に入る。


「お互い、手は抜かないようにね」


「当たり前だ」


『それじゃ、初め!』


合図と同時に、叶夢とベロニカが一斉にお互いに斬り掛かる。叶夢の抜刀した刀をベロニカはナイフで止め、耳をつく金属音が部屋に響き渡った。


「朔夜隊長」


「なんだ千夜さん」


「ベロニカさんはどんな征魔士なんですか?」


「ベロニカか。戦闘においてはあいつはゼルリッチの魔子の中で最も弱い」


「最も弱いんですか!?」


「あぁ」


千夜はベロニカと叶夢の方を見る。叶夢が積極的に刀を使って攻めているのに対し、千夜が見ても隙があるにも関わらず、ベロニカは積極的に攻めようとせず、攻撃を受け流すなどして防御に徹していた。


「確かに攻めてはいませんけど‥」


「戦闘力だけならあいつは見ての通りだ。だがあいつの強さはそこじゃない」


「?」


「まぁ見てればわかる」


千夜は朔夜の言うまま、叶夢とベロニカの方に視点を戻した。しばらく見ていると千夜の目を疑う光景が見えた。


「‥!?」


突如としてベロニカの姿が消えた。その消え方も異質であり、叶夢とすれ違った際に足元に沈み込むように消えたのだ。


「あれって一体‥」


叶夢は探すことなく、刀を構えることなく肩を下ろし目を瞑った。するとしばらくして叶夢の足元の影からベロニカのナイフが飛び出してきた。

しかし叶夢はそれを身体を反らして避け、自らの影に刀を突き刺す。


「影から攻撃してきた?」


「影魔法かにゃ」


「正解だ豹助。ベロニカ・クライムエッジは影魔法の使い手。そして」


叶夢は何かに気づいたように刀を床から引き抜き、自らの背中の方向に刀を構える。その僅か数秒後に叶夢の影に消えた筈のベロニカが叶夢に向かって飛びかかってきた。


「ゼルリッチの魔子の中で、最も暗殺に特化した征魔士だ」


咄嗟の反応をした叶夢と準備された奇襲を成功させたベロニカ。どちらが力負けするかは火を見るより明らかであった。叶夢はナイフを刀で止めると、そのまま後ろに跳躍して大きく下がる。


「さぁ叶夢。あたしの影に一緒に溺れましょ?」


押し負けた叶夢に、ベロニカは妖艶な笑みを向けた。

ベロニカ・クライムエッジ

155cm/45kg

誕生日 4/1


ー 『色欲』は拐かす。

他人の痛みを慰み

自らの痛みに悦楽する

幼き夢を未だ見続けていた。 ー


メープルシロップのような明るい茶髪に、どこか妖艶な雰囲気を放つ少女。深い赤のドレスコートに頭には暗い赤色の帽子を被っている。

使用武器は2本のナイフ。元ゼルリッチの魔子で使用魔法は影魔法。性格は苛められたり、煽られたりすると興奮するドMである。

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[一言] 好きだ、生き甲斐になってきてるゾ…
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