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木曽義仲の覇業・私巴は只の側女です。  作者: 水源


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下肥の害と石灰散布

 さて年も開けて、今年も十分発酵させた下肥を畑にまいて瓜を育てていました


「巴様、なにやら瓜の葉っぱになにやら異変が起こっているようでございます」


「え?異変?どういうこと?」


「まずはご自分の目で確かめられたほうが宜しいかと」


「それもそうね」


 私は急いで畑へと向かいました。


「これは……」


 私が瓜畑にたどり着くと畑の瓜の葉の周縁や葉脈間が黄色くなっていました。


「しまった、下肥の使いすぎには酸性化する欠点があったんだっけ……」


 本来でしたら下肥を作るときに石灰を混ぜ酸性に傾いている下肥を石灰のアルカリで中和しなければなりませんでした。


「とりあえず、今からでも構いません肥溜めに柄杓一杯分の石灰粉を入れなさい。

 若しくは鶏糞を混ぜ込んで下さい」


「それと作物の葉の上から苦土石灰の石灰粉を撒きなさい、真っ白くなるくらいでいいです」


 石灰を葉に巻くと病害虫を防げます。


 がアルカリが強い消石灰や生石灰では葉っぱがアルカリで焼けたりするので苦土石灰や牡蠣の貝殻を用います。


 石灰は水に溶けるとアルカリ性になるので酸性環境を好む病害細菌たちの消毒ができます。


 さらに、石灰をふりかけるとことで細胞壁の強化が行えるのですね。


 植物の細胞壁はカルシウムイオンを含んだペクチンでできているので、細胞分裂が盛んになればなるほど、または細胞分裂が盛んなところほど、カルシウムイオンがたくさん必要になるのですが、そこでカルシウムが不足すると、新しくできた細胞たちは壁が薄くなってしまって、色々なストレスに弱くなるようです、それによって病気になったりするのですね。


「それから今後は石灰を、元肥を施す1週間前種まきや植付けの2週間前に一坪当たり2、3握りほどを全面に施して、土を耕してよく混ぜ込んでください。

 よく混ぜ込まないと固まりますのでちゃんと混ぜ込んでくださいね。

 後石灰と肥料は同時にまかないで下さい。

 同時に撒くと毒になりますから。」


「へえ、わかりました」


 やれやれ土づくりというのは本当に大変ですね。

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