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詩*日常から*

朝の風景

作者: a i o

ブルーベリージャムをおとしたヨーグルト

ミルクたっぷりのコーヒー

きつね色に焼けたトーストには

こっくりとしたバターを一欠片


薄い硝子の花瓶に生けたラベンダー

ゆるく笑うおはようの君

はしゃいだ声のお天気お姉さん

すらりと伸びた風が窓から窓へ


起き抜けの空気

まだ巻かれていない腕時計

甲高く鳴く鳩時計

読みかけの新聞を畳んで

洗いざらしの君の横顔を

こっそりと見てる


かたくなるのを待つ

鍋の中のゆで卵

色ちがいのマグカップ

揺らいでる湯気の中の幸せ

飲み干せば消えていくから

昨日の君がうっすらと映る

眠たげな目を見つめ

僕はもう少し覚えておく


朝の光の忘却が揺らすカーテン

綺麗に仕上がった君の横顔

きっちりと巻き付けた腕時計

容易く剥けたゆで卵の殻


いってきます、と開かれたドアの向こう

僕を忘れてしまう背中

吸い込まれていく

今日という

曖昧な括りの中の


青い青い空








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