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転生した?!

主人公チートな上に楽観主義者です。基本どんなことでも驚きませんし受け入れるタイプです。一応R15、残酷な描写ありにはしました。

 目を覚ますと、見知らぬ土地に居た。

 辺りを見渡す限り木。そして森の向こうに見えるのは怪しげな雰囲気を醸し出している紫色の空とそびえ立つ城。

 普通の人ならば卒倒ものであろう。しかし、俺は違う。


「……え、もしかしてトリップした?」


 よし、大丈夫。この手のゲームは散々やってきた。伊達にゲーマーをやってはいない。この展開だと恐らくステータスが見られるはず。


「えーっと、んー…あった!」

 腕についている時計に近い物のボタンを押すと、ステータス欄と思しきものが開いた。

 よし、確認。

名前:アサイ・ヒナタ

職業:魔王

体力:67548756

MP:952635456

力 :6754

魔力:1

素早さ:21

賢さ:32

攻撃:8723

防御:7651

装備:暗黒のローブ(E)

   蝙蝠こうもりのブーツ(E)

   髑髏どくろの指輪|(E)

備考:父と母が新婚旅行中。


「ふむ、見事にチートだな。っていうかちょっと待って?!」

 え、何だその備考欄!新婚旅行ってどういうことだよ!そして、ずっと見ない振りしてきたけども…


「俺って職業魔王なの?!」

 職業欄に輝く魔王の二文字。

 物凄く腑に落ちない。異世界トリップとかなら勇者に転生とかじゃないのかよ!

「くっそ…ってか俺何しててこうなったんだっけ…」

 現実逃避も兼ねて、とりあえず思い出すことにしよう。うん。


◆   ◇   ◆


「ふわぁー、やっと学校終わったー!んじゃまたな!」

「おう、また夏休み明けにでも!」


 学校で皆と別れて家へ帰る。ようやく待ちに待った夏休みなんだ。

「ただいまー!」

 一声掛けてすぐさま俺の聖域こと自分の部屋へ。

「おかえり日向ひなた。明日から夏休みだっていってもあんまりゲームばっかりするんじゃないわよ!コラ!先に手を洗いなさい!」

「わかってる!」

「わかってないでしょ!」

 いつも通りのやり取りを母親として、鞄を部屋の外に投げ出して部屋へと駆け込む。部屋には所狭しとゲームが並べてある。出来ることならば自分の部屋でゲームに潰されて死にたい。

 鼻歌交じりにお気に入りのゲーム、それこそ攻略本の中身も丸暗記するレベルでやりこんでいたRPGを起動する。

「あー、この世界に行けたら絶対強いわー。」

 そう呟きながらセーブデータの再開を選んだ時だった。

「ん?!」

 激しく地面の揺れを感じた俺は咄嗟に身を守るのではなく、ゲームの機械を守ることを選んだ。

 今までやりこんできた努力の賜物。壊させるわけにはいかない!


◆   ◇   ◆


「あー、夢は叶ってたのか…。ってかあれ?んじゃトリップじゃなくて転生?!」

 意外な新事実の発覚だ。まぁそれもいいや。とりあえずどんな世界に転生したのか確認するべきか。

「よし。とりあえず進もう!」

 気合を入れて立ち上がる。ここに居ても仕方ない。

「目指せ魔王の城!っていっても俺の家なのか…。はぁ。」


《目標》

魔王の城を目指そう

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