第三話
私はいつの間にか自信を持っていた。
良い意味なのか悪い意味の自信なのかは分からないが。
あの放課後から私は笑うようになった。
「イジメとか醜いwww」
私は坂城さんに笑いながら言った。
坂城さんはこのヒト変わったな…みたいな顔をして私の言葉を聞き流した。
「ねぇ私の名前教えてなかったよね。私の名前教えてなかったから名字でよんでたしょ。私、坂城麻衣って言うの。麻衣って呼んでね♪」
「麻衣だったんだぁ。ずっと坂城さんって読んでた(笑)」
私達は美華たちの目線を気にしないで、笑いあっていた。
「なにあれ…美華、」
『調子にのってきちゃったみたいだね。お仕置きしなきゃ…』
「ちょっ…ナイフは止めようね…?」
『マジギレしたら使っちゃうかもぉwww』
「もぉwww」
『もしナイフで切りつけても…味方だよね?』
「もちろん!なに言ってるの?ズット美華の味方ダヨ♪」
『良かったぁ。また裏切られたら美華…死んじゃう…』
美華はわざと私達に聞こえるように言った。大声で。
そしてチラ見をしながら笑った。
「ちょっと…裏切ったってどういう事!?」
私は我慢が出来なくて話したくなかったけれど美華のもとへ行きたずねた。
『実際ココちゃん美華のこと裏切ったショwwwいまさら何?自分は裏切ってないとでも言いたいの?』
「私は聞いたよ!美華が私といるのが辛いって友達に言ってたこと…そのときから私は美華に裏切られていたんじゃないの?違う?」
『美華…そんな事言ってないよ…美華はココちゃんに裏切られたときすっごい辛かったんだよ…なんでココちゃんうそつくの?そんなに…自分の立場が大事?自分は裏切られたって…それで友達でも欲しいの?美華…そんな友達要らない…うそついてまで…友達なんか欲しくない。ココちゃんに裏切られて…信用できなくなったもん。』
「美華…大丈夫?…心最低!!美華泣かせて…そこまでして自分の意見通したいとかありえない…」
「なんでみんなして美華の意見しか受け入れないの?どうして私が言う事はすべてうそになるわけ?」
『だって…実際そうじゃない。美華の事裏切ったくせに裏切られたとか嘘言うじゃない。全部…嘘じゃない。』
美華は泣いて、取り巻きが慰めた。
けれど、見たんだ。
涙がこぼれるのに抑えている手の奥には笑みがあったのを…。
「あんた…最低!!!」
そういい残して私は教室をでた。
麻衣がついてきたことに安心感を抱いていた。
「…心…?あれは…しょうがないんじゃないかな…」
『なんで?私は嘘なんかついてないよ!…麻衣は信じてくれるよね…?』
「うん…私は心のこと信用してるよ…でも私は小学校時代の事知らないから…全部を一緒に語る事は出来ないよ…。」
『うん。でも信じてくれるだけで嬉しい…私も麻衣の事信じてるから♪』
私達はこの時間で30人というクラスメイトを敵に回した。
もう…神様は逃げ道を作ってくれなかった。
二人で一つ…まさにその通りだった。
『今日も来てよぉwww』
さっきまで泣いていた美華はなく、笑いながら言った。
「しょうがないなぁ。行ってあげる♪」
もう…後戻りはできない。
私は…本気だ。
第三話まで行きましたぁ。
感想を書いてくださった琉音さんありがとうございました。