第二話
ある日、毎日のように地獄を味わっていると、美華があるものを取り出した。
「ちょっ……美華…それはヤバイって…」
「うん……美華、それはやめたほうが良いと思う…」
「ううん♪これ位しなきゃ反省しないから(^.^)」
「ナイフは…」
一週間経ったこの日終にナイフを持ち込まれた。
美華はどうして私を怨むの?
毎日思っていた。
けれど…親友だもん。
もう……いいやぁ。
もう…生きる事に疲れた。
私は反抗していた体をしずめて手を広げて言った。
「もういいよ…美華…殺しなよ。さっさと殺せばいいじゃん。もう疲れた…」
美華達は驚いた顔をしながら
「何こいつ…マジありえないんだけど」
「うん…頭イッてるわ。」
「…やばいしょ。」
「「「行こ」」」
靴音がだんだん小さくなってい…
私…どうして死ねなかった?
美華から裏切られた私…
皆からウザがれた私…
もう生きてる価値なんてないよ。
はやく死にたい…
私は美華が置いていったナイフを胸にあてた。
「バイバイ…美華」
ドンドンドン!!
「誰かいる?」
「今開けるからね!」
ガラッ…
「っ……何してるの?」
「貴方…誰?」
「同じクラスの…坂城だよ…そのナイフ、置こ?」
「ううん…もう死ななきゃ…」
「ダメだよ!!やめて…」
私は泣きながら坂城さんを追い出した。
もう…そんなの偽善としか思えなかった。
ばいばい…
そう呟いて私はナイフをもう一度取ろうとした。
「心ちゃんが死ぬならあたしも死ぬ!!」
坂城さんが隣の教室から鍵を持ってきてまた入ってきた。
「…本当に?」
「うん。心ちゃんの味方だから」
おもわず…偽善ではない…その思いが高まる言葉だった。
「ね…やめよ?」
「………うん」
私は坂城さんというたった一人の味方を手にした。
私はこのイジメと戦う決意をしたのだった。
次の日から坂城さんまでもがいじめられてたとは言うまでもないが…
「今日もきてねぇ♪」
美華からの伝言…
今度は坂城さんと一緒だった。
「てめーら本当ウザイ。」
「チクったら知ってんでしょ!!」
「てかなんなの?何のまね?うちらに歯向かう気?」
「百年早いよ(^.^)」
「あんたたちはこういう運命になっているんだよ♪」
「そうそう!!神様がこういう運命にしたんだよぉwww」
「怨むなら神様をww」
「てか神様の所にいきなよ。」
「神様にはあえないんじゃない?こいつら地獄に落ちるから」
「あっそうだったね♪」
そんな事を言われた後、私達はニッコリと笑って反撃をはじめた。
「ねぇ…イジメラレル人になんの罪がある?いじめたひとは…まっすぐ地獄に落ちるんじゃない?あんたらも地獄に落ちるんだからアタシは地獄であんたらに反撃してあげる♪」
「あっ私も♪沢山!!覚悟しててね」
そして蹴られた足を立たせて歩き、二人は教室を出た。
「「ばいばぁい♪」」
美華達はものすごく怒ってるみたいだった。
明日はどうなるかな…
そんな不安はもう消えていた。
私は調子にのり始めていた。