リュック・マーカー・電信柱
わかる人にしかわからないギャグを書いてしまった。
新感覚、土方ラノベ「オタ×ドタ!」。オタクなドカタが繰り広げるドタバタドカタコメディ! 現在六巻まで発売中! さらに、来年一月からアニメがスタート! オタクなドカタの日常がついにテレビに進出する!
では、オタ×ドタの一場面を紹介しよう!
このシーンはオタクのドカタである土方が寝不足のまま変圧器の修理作業に挑むシーンである!
~以下、オタ×ドタ一巻P.87より引用
「なんだぁテメェ、眠そうなツラしやがって! それでもドカタか!? もっとシャキッとしろ!」
「す、すいません、親方。昨日、最近妹の様子が(以下略 を生で見ちまって……」
「馬鹿野郎! 深夜アニメは録画して見ろっていっただろぉがッ!」
「でも親方、最近妹(以下略 はこの間までは夜の十時半からやってたんですよぅ。俺、録画用のDVDが足りなくて……。だから、生で見るしかなかったんですッ!」
「だから言っただろうが! 最近(以下略 は内容がエロすぎるんだッ! いつ深夜枠に移されるかわからねえってみんな言ってただろ!」
ご覧のとおり、馬鹿馬鹿しい会話文が延々と続く! いかにも頭の悪そうな文章だと馬鹿にする人間も居るが、それを批判するのはまるでお門違いだ。作者はIQ80のサルでも理解できるようにと配慮し、敢えてこの文体を採用しているのである。頭が悪そう、というのは全て作者の演出であり、このことは題名から推して測るべきである!
決して、決して作者は今までラノベしか読んだことが無いから文章力が不足している、などということはない! 地の文を書きたくてもほとんど会話文しか書けない、などという作家は、この世に存在しないはずである!
では次に、オタ×ドタの名シーンを紹介しよう。このシーンは、電柱の上で変圧器の修理作業をしていた土方がうっかりレンチを落としてしまうシーンである。
~以下、オタ×ドタ一巻P.177より引用
土方は、マーカーで示された場所を目指して電信柱を登る。そのとき、くらりと身体が傾いだ。
ドカタと言えど土方は読んで字の如くオタクである。なので常にリュックを背負っている。
それがいけなかったのだろう。土方の重心は、本人が思ったよりもわずかに後ろに傾いた。
アッ、と思った時には、手が滑り、レンチが落ちる。それは地面に衝突して乾いた音を立てた。
「土方――ッ!」
戸肩親分の厳しい声が、土方の鼓膜をノックアウトした。
「お前、今、下にヒトが通っていたらどうなっていたと思う?」
「そ、それは……死にます」
土方は答えた。戸肩は頷いた。
「そうだ、アタマを強く打って死ぬ。もしそれが、子連れの母親だったらどうだ? あるいは母親に抱きかかえられた赤ん坊だったら? 無垢なこどもの前で、悲劇が起こる。そんな最悪な不幸が許容されると思っているのか?」
土方はブルブルと震えた。それは、自分のミスが取り返しのつかない悲劇を生んだかもしれないという恐怖だった。土方は地球の重力加速度に恐怖した。g=9.8[m/s^2]が恐ろしことなのだと、自覚した。だからこそ人は人を愛し、地球を愛して生きていかねばならないのだ。
土方は、決意した。
これから、全ての工具と腰のベルトをチェーンで繋ごうと。
どうだろう、読者のみなさんはこの名場面に感動していただいただろうか? ん? パクリ? そんなはずはない。この小説は完全なオリジナル作品である。決してク○ナドを彷彿とさせる、などと言ってはいけない。
念のために言っておくが、このシーンは感動して涙を流すべきシーンである。ギャグ小説ではないので決して笑ってはいけない。
決して、笑ってはいけない。
ところで、この小説は大変すばらしいものであるが、一つ、致命的な欠陥があるのを皆さんは気付いておられるだろうか?
そう、ドカタは電気工事士ではないのである。
電信柱だったら「歩く電信柱」も思い浮かびましたが童話ばっかで攻めるのもアレなのでやめました。ドッテテ、ドッテテ、ドッテテド。