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恐怖の推理小説!! の雰囲気。

 て、何推理小説みたいになってんのおおおおおおおお!!!!!!??????

あなたが言っていることは、普通に考えたら分かることでしょう!?

何で、無駄にかっこいい顔してきめているのよ!!

イタイ! ものすごくイタイ!! 私が自分のこと様呼びしたのと同じくらいイタイわ!!


 ……うっ、そういえば自分のこと様呼びしたんだった。うぅ。ぐすっ。な、涙で視界がかすむ……




 と、いう心の叫びも虚しく、推理小説みたいな展開は続きます。




「貴方は部屋から出られていなかったので気づかなかったのでしょうね。町娘の格好だけしてたらいいとでも思っていたのでしょう?」


 うっ、確かに。知らなかったわ。でも! 前も言ったけど私のせいじゃないのよ!? 監禁されてただけだもの!! 監禁をだけって言うのはどうかと思うけど。とにかく! 世間知らずは私のせいじゃないわ!!


「そうね。私がアリリングの娘だとしてもなぜ、王女だと思うのよ」


 うわぁああ!! また、推理小説みたいになってる!! 私まで推理小説の空気に呑まれたぁああああ!!?? てか、何で私はさっきから『なぜ』を連発してんのよ!!

私は、なぜちゃんか!?


 ――て、なぜちゃんってだれぇぇええええ!? 自分で言っといて誰だよそれ!!


「貴方が、アリリング王国の娘だとわかったらあとは簡単でした。だって、貴方の瞳と髪の色はアリリング王国の王族しかしていませんから。両方の色を持っているのは特に純血でないとしていません。今、アリリング王国で、両方の色を持っているのはアリア様だけです」

「…………流石、ジェイドさんです。そうです、私が――」



 ――――え? あれぇぇぇええええええ!!??

何で私認めちゃってるの!?

認めちゃダメだって!!

連れ戻されちゃうじゃん!!


 てか、流石じゃないし! こんなこと、そこら辺の子供でも知ってるわよ!!

むしろ知らないと、怒られるわよ!?


 推理小説の雰囲気こえぇぇぇえええええ!!!!

呑まれたら抜け出せない、恐怖の推理小説の雰囲気!!


「――て、待て待て待てぇぇぇえええええ!!」

「違うわよ!? 私はアリリング王国第一王女アリア様じゃない! 私がアリア様だとなぜ言葉が通じるのよ!? この国でも、北と南で文化が違うんでしょ!?」


 うわっ、あっぶねぇー!

うっかり軽く肯定しちゃったし、そのあと思考でも変な方に飛んでたから訂正してなかった!!


 私、また自分のこと様って呼んじゃった……。それにまた、『なぜ』って……。


 …………もう知らないっ!! なるようになるわ!!


「そうですね。それが最大の理由です。アリリング王国の王族は血が純血なほど言語理解能力が高いんですよ。それはもう、あり得ないほどに。そこそこ、血を継いでるなら1日人が話しているのを聞いているだけで話せるようになるそうです。」


 あ、何で私こんなこと聞いたのかしら? また、簡単なこと聞いてしまった。そして、次に来る言葉がわかるのに、凄いと思ってしまっているわ。

本当に恐怖の推理小説の雰囲気ね。怖いわぁ~


 次の言葉は、アリア様は血が純血だから一言二言話しているのを聞いただけで話せるようになるから、かしら?



「アリア様は血が純血ですから、一言二言聞いただけで話せるようになるそうです。まあ、アリア様の血の力はそれだけではありませんが」

「本当に敵わないわね。もう、しらも切れないかしら。ええ、貴方の読みは正解よ。私はアリリング王国第一王女アリア・フェイ・アリリングです。」










――――うん?

あれ? ちょっ、もしかして、私、認めちゃった!? ねぇ、どうなの!! 今の認めちゃってたよね!? 


 てか、なんで認めちゃったのよ!? わたしぃぃぃいいいいい!!??


推理小説かっ!? あれの雰囲気のせいなのか!?


しかも、今回は完全に認めちゃって、訂正できないしぃぃいいいい!!!


 推理小説の雰囲気怖いっ!! くっそー!! 推理小説の雰囲気に負けたああああ!!

もう知らない! こうなったらとことん雰囲気に呑まれてやるんだから!!


「で? 私は貴方の読み通りアリアだったわけだけど、どうするの? このまま何もしないわけではないでしょう? 何? それともただ単に推理小説の真似事がしたかったわけ?」

「ふふふっ やはり貴方はいいですね。ええ、貴方に頼みたいことがあるんですよ」


 ううっ 何あの笑顔。怖っ!

てか何、いいですねって。え? 褒めてるの? 文脈的には貶してはいないんだろうけど。だとしても、すっごく良くないことで褒めてるわよね、その顔からして。


「それで? 貴方の望みは何? 言っとくけど、お金や、権力が必要なものは今は用意できないわよ」

「ええ、分かっています。私の望みにそんなものは必要ありません」

「へー? 何かしら」

「私の望みは――」








「貴方の側に居ることです」














……………………は?




恐怖の推理小説の雰囲気!!

とうとう、主人公認めちゃいました。

ジェイドさんの望みの真意とは!?


話は変わるのですが、脳内ストックがなくなってしまいました!!

これからは、今まで以上に不定期になるかと思います。出来るだけ、早く投稿できるように頑張ります!!

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