第17話
今日から皇城が私の家になるんだと思うと感慨深い。感慨深くなっていたというのに、お城では結婚披露パーティー。
主役の新郎・新婦は途中で部屋に戻るのが慣例らしいけど……。って私は忙しさと憧れのウエディングドレスを着るという事ですっかり失念していました。それってやっぱりそういう事だよね?
「そのドレスの生地もアンディ義兄さまが取り寄せたものかい?」
「はいそうです。同じ東方のモノなんですけど。これは織物ですね。よくこんなに細かい模様を織れるものだと感心をしてしまいます」
「それをドレスにしてしまうんだから、レナもなかなかのものだと思うぞ?」
あ~、これからのことを思うとウォルス様の顔をまともに見れないよ~。
パーティー会場にはたくさんの人で賑わっていた。そうよね。私が招待状を書いたんだ。
「ウォルス兄さま!婚姻なんて嘘でしょ?」
誰?
「ウォルス様、どなたですか?」
「あー、兄さまとか呼ばれてるけど本当かどうかも怪しいな。親父のしたことだからよくわからんが。平民の娘だ。ここを追い出すのは容易いだろうが、俺を『兄さま』扱いしているから警備の者も扱いに困っていたのだろう」
「なるほど」
「俺は、このレナと婚姻する。それが事実だ。逆に君が俺の妹であるという証拠は何一つない。ただの平民の戯言。警備!この娘を会場の外へ!」
「はっ」
「酷いよ、ウォルス兄さま」
「俺を酷いという前に己が俺の妹である証拠を持ってこい。戯言とはいえ、不敬だ。二度目はないと思え」
お義父様は本当にどこに子供を作ってるかわからないのですね。
「わけのわからない戯言をいう平民の乱入もあったが、皆の者この宴を楽しんでくれ!」
宴は盛り上がってるけど、私はドキドキ。
わけのわからない平民の乱入(闖入?)でちょっとはリラックスしたけど、やっぱりまだドキドキ。
「うわっ、お母様?」
「レナ、緊張してるのが見え見えよ。殿方のリードにお任せしなさいな。ウォルス様なら悪いようには絶対しないでしょう?信じてるんでしょ?彼の事」
ウォルス様の事信じてるけど、それとこれとは別物のような…。
「まぁ、なるようになるわよ!大丈夫大丈夫。あのお父様でも私が無事だったんだから」
お父様、可哀想だけど説得力があります。
「お母様、ありがとう。私は頑張る!」
「そうよ。あなたにはウォルス様の家族を増やすって義務もあるんですからね!」
そうだ。ウォルス様に喜んでほしい。もっと頑張ろう!
「レナ。あのそろそろ、パーティー会場を抜け出したいんだけどいいかな?」
キタ――――――!!!!!
「もちろんです」
私とウォルス様は侍女達が待つ部屋へと行くことになった。
レナちゃんドキドキ。レナ母、言ってること結構父に酷いと思うのは私だけでしょうか?




