第16話
ジョン兄さまとマーク兄さまがアルロジラ王国に戻り、いつもの生活に戻りました。そんな時にケビン兄さまがエミューダ帝国にいながらにしてアルロジラ王国の情報をくれました。吉報です。『アリスティア王妃は第一王女を出産し、母子ともに健康』。
王子じゃなかったのがちょっと残念だけど、母子ともに健康なのが一番。王女って事は次期女王かぁ。優秀な王配が欲しいわね。
そんなわけで今アルロジラ王国の貴族の中では出産が大流行。男の子を産めばかなり褒められる。こんなだから、愛人とか増えるんじゃないかなぁ?数撃ちゃ当たるみたいな?子供は授かりものだと思うけどなぁ。
のんびり過ごせるのかと思っていたら、そうはいかなかった。アリスティア王妃の出産と共に国交も回復、即ち、私とウォルス様との婚姻式も近づくわけで……。
毎日採寸!ダンスの練習!来客への招待状を手書き!来賓はその国の言葉で書かなきゃいけないから大変!etc. 忙しく過ごしました。でもウォルス様との婚姻式のためだし、頑張りました。
そんな数か月を過ごして、本番の日。ウォルス様はいつもよりもビシッと皇帝らしくて素敵です!
「ああ、レナ。この日のために頑張ってくれてるって毎日のように近侍の者から聞いてたよ。今日のドレスは自分で選んだのかい?生地はあの東方のやつかな?素敵だね。あ、ドレスも素敵だがレナ自身も輝くようにキレイだよ。見てごらん、皆レナに見惚れてる」
「ウォルス様を見てるんですよ!」
キャーッこっぱずかしい!そんなにストレートだと照れるよ…。
教会での誓いの言葉を終えてのキス。長いです。マーク兄さまが弄ってくるからやめた方がいいですよ?
今日は私の家族がみんなエミューダ帝国に来ています。お父様もなんとか休暇をいただいたらしいです。ウォルス様、アルロジラ王国の国王に圧力かけた?
皇帝だからか馬車ではなく、馬に二人乗りでパレードです。国民の皆様が近くてドキドキです。私を受け入れてくれるでしょうか?
「私は見た。皇妃様、めっちゃ美人。お似合いの二人って感じだよ?」
「え~?私は見逃したかも~」
「皇妃様、お綺麗だ。皇帝が羨ましいなぁ。ワシももっと若ければなぁ……」
若ければ何なの?ウォルス様と勝負して皇帝になりたかった?皇帝って結構大変な職業なんだけどなぁ。
とりあえず、受け入れてもらえたようです。皇城に戻ってちょっと休憩。
「お父様、お母様お久しぶりです!」
「レナが幸せそうでよかったわぁ」
「うむ」
「ご挨拶に伺いたかったのですが、城を空けることが出来ずに叶いませんでした。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。ウォルス=エミューダです」
「貴方の事はジョンとマークからよく聞いてるわよ」
「俺は国王陛下からも色々と話を聞いた。よい青年だと」
「勿体ないお言葉です。ありがとうございます。あの俺も義父上、義母上とお呼びしても構いませんか?」
「ウォルス様は色々あって家族になかなか恵まれてないのよ~」
「あら、それはあなたが頑張ってウォルス様の御子を産んで差し上げるのよ!家族よ、家族」
兄さまたちの目が光る。
「ウォルス様に何かあったらうちに帰ってきていいんだからな!俺には念書があるし」
「そうよぉ」
国交を開いたからお気軽に行き来できるようになったもんね。
レナちゃんも久しぶりにお父さんとお母さんに会えてよかったね。




