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私を捨てた国のその後を見守ってみた。  作者: satomi


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第11話


「泥船情報がケビン兄さまから届きました。なんてことを!アンディ兄さま、大変です。あのお花畑殿下、国王になったら宰相がラーラ様のお父様となり、いきなり贋金を国家事業としたようです。国の重鎮はまぁイズライール派となっているでしょうから反対する人はいなかったのでしょうね。本当に泥船です」

「実家にいる国王陛下はご立腹だろうな。見た目は金持ちだろうけど、貨幣経済的には貨幣の価値が下がるだけだからな。ちょっとしたパンひとつ買うのに、物凄い量の貨幣が必要になったりするんだけど、そういう勉強してないのか?」

「イズライール様は勉強がお嫌いだったんです……」

 何故か私が恥ずかしい。

「それでよく国王になろうとか思ったな。国王になるにはそれなりの知識がないといけないのに……」

「周りがなんとかやってくれるとか思ってるんでしょ?」

「そんなのは傀儡の王様じゃないか!」

「自分はラーラ様とイチャイチャできればいいのよ」


 この情報は実家にも届けられてるだろうけど、王妃を刺激しないように国王陛下宛にしてるのかな?

 ご立腹の国王陛下を見たら理由聞いちゃうかもだけど、王妃も賢い方だから、貨幣価値が下がる事わかるよね?


 ラーラ嬢のお父様的にはしてやったり!って感じなのかしら?イズライール派が一堂に会してくれて、捕縛の手間が楽でいい。

 うちのお父様は久しぶりの休日を休んでいるそうだ。国王陛下に文句を言いながら。「今まで休みがなかったから、その分休んでますよ~」とか言ってるらしい。国王陛下は「働け~‼」ってスパルタみたい。


 ケビン兄さま情報によると、イズライール派貴族は贋金を普段は使って、本物の貨幣をため込んでいるらしい。捕縛の際に押収するだろうけど、証拠になるなぁ。




「いやぁ、イズライール様様ですな。我々の懐がなかなか潤沢になって」

「全くですな。前陛下の時にはただの下級官吏みたいなものでしたが、重鎮に重用されてうちの家内も喜んでいますよ。ハハハッ」

「そういえばイズライール陛下は?」

「いつものようにラーラ嬢ではないですか?ラーラ王妃と蜜月でしょう?」

「いやはや、若いですなぁ。まぁおかげさまで我々が国を動かしているのですが?」

「それに苦情を言う人は誰一人いないでしょう?」

「前陛下だって、火葬で灰になったようですし?」

「目の上のたんこぶが消えたようだ」

「私は肩の荷がおりた気分」


 ちなみに国王陛下が重用している重鎮は自宅待機ならいいほうで、辺境へ左遷させられたりしている。


なんだか国の中が大変みたいですけど、イズライールはラーラとイチャコラしてるみたいですねぇ。贋金を国家事業って…。犯罪が国家事業??

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