第10話
「うぉおおおおぉぉ!よくぞ無事で妹よ‼」
「大袈裟ねぇ、アンディ兄さま。皇帝陛下は噂とは違ってスゴク親しみやすい方だったわよ」
「親しみやすい?体は無事なんだろうな?」
「無事だってば!お話をしただけだもん」
何を想像したのよ~‼失礼よ?皇帝陛下に。
「何を話したんだ?」
「うーん、うちの家族の事と、アルロジラ王国を今後どうするのか?かな?人払いしてもらってお話したから、話を聞いてたのは皇帝陛下といるんでしょうね、この国の暗部の方々だけよ」
「泥船情報を?」
「国交ない国だし」
と思ったんだけど、国家秘密的だったかな?
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~王太子目線
「殿下!ここへ来て国王陛下が崩御なされたとの情報が……」
「完全に天は俺の味方だな。コソコソではなく、堂々と王城へと帰還しようじゃないか!」
俺はラーラを連れて堂々と王城へ帰還した。
「お待ちしてました。王太子殿下!陛下なのですが…ご遺体はすでに燃やしてしまっています。感染症の疑いもありましたので」
ふん、普段は口うるさいだけのオヤジなのに、今回だけはいい仕事をしたな。
「お前も疲れているだろう?ここらで宰相の役職を解くこととする。次期国王の言葉だ」
「まだ戴冠式も済んでいないのにあんまりではありませんか?戴冠式の準備は?」
「あんなものは王冠を頭にのせるだけだろう?省略だ。国民に今日からはこの『イズライール=アルロジラが国王となった』との報せを公布しろ!」
「わかりました」
若い騎士がそのように動いた。
今後の人事は俺を擁護していた貴族中心にトップを固めよう。そうそう新宰相はラーラの父君のノワールヌネ男爵で決まりだな。
やはり何もかも思い通りの国王というポストはいいな。
「国王陛下!国王陛下!」
イカン、まだ呼ばれ慣れていないな。
「新宰相となりましたノワールヌネ男爵にございます。お見知りおきを。今後ともよろしくお願いします。早速なのですが、この国の国庫にお金が不足していると思いません?」
「それは思うが、錬金術でもない限り増やせないだろう?税率を上げると国民の信用が下がってしまう。全く困った問題だ」
「そこでですなぁ。簡単なのですよ。お金が不足しているのならば、貨幣を作ればいいのです」
「だから、金がないのが問題であってだなぁ」
「貨幣に混ぜ物をしてしまうのですよ。見た目は完全にいつもの貨幣と同じ。しかしながら、金の分量は……というわけです」
「お前は天才か?そうだな、そうすれば国庫にお金が足りないことも解消されるだろう」
俺は早速、新財務局長にこの話をし、国の財源を確保することとした。
お花畑は脳みそがお花畑だ。経済勉強してない私でもわかるぞ?




