第45話 「逆巻く風、燃えさかる炎」
ブロック代表決定戦。
カエデやレンジが戦っている、その同時刻。
ハルトもまた、静かにバトルテーブルへと歩み出た。
(俺は…勝ちたいと思ってる、チームの為に、そして自分自身の為にも)
(今なら言える俺は変わったんだと…)
対面するのは、皇希来里
きらぎらりという名前でエクリプスチャットをしている人だ
基本的にはアバターなのだがきらぎらりは顔出しで配信している稀有な存在である
「よろしくお願いします」
「よろしくね!」
ジャッジの合図。
「「リンク」」
試合が始まった。
### ▼1ターン目
●スタート〜ドロー/セットフェイズ
たがいにカードをドローしてセットフェイズへ移行
ハルトは2枚を
きらりは3枚をセットしていく
●開示フェイズ
ハルト
疾風の剣士ガル 風属性/戦士/2/1/4/C
旋風の剣士ランス 風属性/戦士(円卓)/2/1/2/R
[先制]攻撃ユニット以上の場合有効
[召喚]戦士(円卓)がフィールドに居る場合、自身と戦士(円卓)一体に(1/0/0)する
軍師初夏Ⅱ 火属性/戦士(三国)/2/3/1/R
[召喚]陣形アーティファクトカードを手札に加える
軍師夏来 火属性/戦士(三国)/1/3/2/R
[召喚]戦士(三国)を手札に加える
将軍竜火 火属性/戦士(三国)/3/2/1/SR
[召喚]手札の戦士(三国)を効果を無効にして召喚する
速度はハルトの方が早く
ハルトはスキル処理を行う
「ランスの効果で2体の攻撃力を上げます」
そして優先権を渡しながら相手の開示したユニットを確認する
(火属性か…だけどレンジとは違ってバーン魔法は使わずユニットのアーティファクトでバーンを与えてくるんだっけか…)
きらりは3体のスキルを処理す
「初夏Ⅱで八兵陣を手札に加えます。次に夏来の効果で超運を手札に加えます、竜火の効果で超運を召喚します」
戦士超運 火属性/戦士(三国)/2/2/2/R
[通常]このカードが戦闘を仕掛けた時、コイントスを行う、表が出れば戦闘中(5/0/0)する
一気に4体を並べて速度でも逆転されてしまう
●メインフェイズ
「私は4体でダイレクトアタックします!」
ハルトのユニットを完全に無視しハルトへダメージを与えてくる
ハルトの手札に防御魔法があるが、下手に打って他のユニットの攻撃時に支援魔法があっても困るので甘んじて受ける
ハルトのLPが一気に2となる。
「さらにアーティファクト八兵陣を発動します!私があなたのユニットを破壊する度にあなたへ1ダメージですわ、これで優先権を渡しますね」
「俺はガルとランスでそれぞれ初夏Ⅱと竜日を攻撃し破壊します。先制発動でこちらに被害はない」
「さらに風戻しを発動して2枚ドロー、ガルとランスを手札に戻す」
「さらに戦士(円卓)が戻ったことをトリガーとして召喚できるユニットがいる」
「来い、烈風の剣士トリス」
烈風の剣士トリス 風属性/戦士/2/1/2/SR
[先制]攻撃ユニット以上の場合有効
[手札]戦士(円卓)がフィールドを離れた時に召喚できる。
[召喚]戦士(円卓)をデッキから手札に加える
「トリス召喚!召喚時効果でデッキから手札に暴風の戦士アーサーを加える。そしてトリスで超運を破壊だ」
普段はつむじ風の王を主体とした風属性だが今日はやたらと戦士(円卓)が回る、きらりの戦士(三国)と競い合うかのように
お互いに行動を終えエンドフェイズを迎える
●盤面
ハルト LP2/手札8
烈風の剣士トリス 風属性/戦士/3/2/2/SR
きらり LP10/手札3
軍師夏来 火属性/戦士(三国)/1/3/2/R
八兵陣 アーティファクト
### ▼2ターン目
●スタート〜ドロー/セットフェイズ
たがいにカードをドローしてセットフェイズへ移行
ハルトは3枚を
きらりは2枚をセットしていく
●開示フェイズ
ハルト
疾風の剣士ガル
旋風の剣士ランス
暴風の戦士アーサー 風属性/戦士(円卓)/2/2/2/R
[先制]攻撃ユニット以上の場合有効
[召喚]自軍の全ての円卓に(0/1/1)する、この効果で上昇時したユニットの数分風Cをプラスする
きらり
将軍尊厳 火属性/戦士(三国)/2/2/2/SR
[召喚]グレイブゾーンの戦士(三国)を召喚する
将軍葬送 火属性/戦士(三国)/2/1/3/SR
[召喚]自軍の全ての三国に(1/1/0)する
ハルトから召喚時効果を処理していく
「アーサーの効果で4体にバフを与える、風属性Cを+4、ランスとアーサーにそれぞれ(1/0/0)」
きらり
「尊厳の効果で竜火を召喚!竜火効果は使用しません、葬送の効果で全ユニットに(1/1/0)します」
●メインフェイズ
速度変わらずハルトから
(全員でダイレクトアタックすれば勝てるけど・・・どうなんだろうか)
ダイレクト成功で勝利だった盤面をひっくり返された樹里先輩との試合がフラッシュバックする
(また同じ負け方をするのか?)
ハルトはユニットへの攻撃を宣言しようとするがその前にきらりからインスタント魔法の発動を宣言される
「インスタント魔法発動!将軍の威光、場に尊厳・竜火・葬送のいずれかが存在する時、相手はこのターン攻撃できない」
「行動前に攻撃を封じてきたか、ならばカウンターポーションを発動、任意の属性カウンターを4取り除く4回復する」
カウンターポーション 無属性/通常魔法/C
属性カウンターを1種類選びX取り除く、自分はライフをX回復する。
ハルトLP6へ
「さらに風神の盾をアーサーに装備!(0/1/0)してブロッカーを得る!」
風神の盾 風属性/ウェポン/C
風属性ユニットを選び(0/1/0)する。
さらにブロッカーを得る
暴風の戦士アーサー 風属性/戦士(円卓)/3(2)/4(2)/3(2)/R
[先制]攻撃ユニット以上の場合有効
[ブロッカー]
「優先権を渡します」
「私は3体の将軍を全てグレイブゾーンへ送り、エクリプス召喚!
将軍を束ねる皇帝よ我が盟友となりて敵を討て!皇帝竜 トライキングダムドラゴン!」
皇帝竜 トライキングダムドラゴン 火属性/ドラゴン(三国)/3/5(9)/4/フィールドの三国将軍三種類をグレイブゾーンへ送って召喚/UR
[貫通3]
[常時]1ターンに1度、このユニットが相手ユニットを撃破したときにLPが9になる/エンドフェイズまでに1体もユニットを倒せないときにLPが5より多い場合LPが5になる
[連撃2]2回攻撃が可能
[常時]相手ユニットは(-1/0/-2)となる
「トライキングダムドラゴンでアーサーを攻撃!2回攻撃により撃破!貫通により3ダメージ、さらに八兵陣で1ダメージ」
ハルトLP2へ
ハルトは将軍の威光で攻撃できずエンドフェイズを迎える
●盤面
ハルト LP2/手札4
疾風の剣士ガル 1(2)/1/2(4)
旋風の剣士ランス 2/1/0(2)
烈風の剣士トリス 1(2)/1/0(2)
きらり LP10/手札1
皇帝竜 トライキングダムドラゴン 3/9/4
八兵陣 アーティファクト
### ▼3ターン目
●スタート〜ドロー/セットフェイズ
(不味い・・・トライキングダムドラゴンを1撃で落とさないとバフのせいで相手を倒しきれない・・・)
そんな中ドローしたカードを確認しハルトは思考を巡らせる
ハルトセット
疾風の剣士ガル1(2)/1/2(4)
きらり
なし
開示フェイズで発動するスキルは無いのでメインフェイズへ移行する、速度が同値でありダイスで勝利したのはきらりだった
●メインフェイズ
「トライキングダムドラゴンでダイレクトアタックです!」
「防風林を発動!」
速度が同値の為、防風林はトライキングダムの攻撃を防ぐ
「ならば火焔札を発動してガルを破壊、1枚ドロー!八兵陣の効果はこれでも発動します」
「風戻しを発動します、ランスとトリスを手札に戻して2枚ドロー、ランスが戻ったのでトリスが再度出る!
そして召喚したトリスでデッキから円卓を手札に加える」
お互いやることはなくなりエンドフェイズを迎え
トライキングダムドラゴンは自身のライフを5へと落とす
●盤面
ハルト LP1/手札7
疾風の剣士ガル 1(2)/1/2(4)
烈風の剣士トリス 1(2)/1/0(2)
きらり LP10/手札1/火C1
皇帝竜 トライキングダムドラゴン 3/5(9)/4
八兵陣 アーティファクト
### ▼4ターン目
●スタート〜ドロー/セットフェイズ
ハルトは3体セットする
きらりはセットせず
開示フェイズ
つむじ風の魔術師
つむじ風の奇術師
旋風の剣士ランス
魔術師の効果ですべての風ユニットにバリアを付与し速度アップ
奇術師の効果ですべての風ユニットの攻撃と速度もあがる
さらにランスでトリスと自身の攻撃を上げていく
疾風の剣士ガル 2/1/4
烈風の剣士トリス 3(2)/1/2
つむじ風の魔術師 1(0)/1/3
つむじ風の奇術師 2(1)/2/3
旋風の剣士ランス 3(2)/1/2
速度がもどり優先権がハルトの状態でメインフェイズへ入る
●メインフェイズ
「魔法発動!暴風雨!すべての風ユニットの攻撃を+1!」
「すべてのユニットでダイレクトアタックです!」
風が、盤面を埋め尽くした。
きらりのライフポイントが一瞬で0になり
ハルトの勝利をジャッジから告げられる
円卓とつむじ風、2つの風が相手を上回った!
ハルトは控室へ戻ると
泣いてるカエデと手を振るレンジが居た
カエデは泣きながら
「ごめん・・・私負けて、ハルトの事信じてたけど・・ぐすっ」
「カエデ・・・勝ったよブロック代表だよ!笑おう!」
「そうだぜ!俺なんか苦手なデッキに勝てたんだ!」
カエデは涙を拭き笑いながら言う
「そうだね・・・勝ったんだもん、決勝ブロックを勝ってからうれし涙で泣くね!」
会場のあちこちで歓声が上がる。
別の卓でも、代表が決まったのだろう。
決勝ブロック――
そこには当然、あのネコアサルトの姿もあるはずだ。
ハルトは拳を握りしめた。




