第43話 「燃える炎と輝く光」
会場の空気が、昨日までとは違っていた。
ざわめきはある。
だがその奥に、張りつめた緊張がある。
ブロック代表決定戦。
相手は、東京都代表――高校選抜チーム《ディスティニー》。
ここを越えなければ、何も残らない。
レンジは席に着く。
いつも通りのはずの動作。
だが、指先だけが僅かに硬かった。
対面するのは、鈴木ミサ。
ここまで、一度も大きく崩れたことのない安定型のプレイヤーだ。
「よろしくお願いします」
「よろしくな」
ジャッジの合図。
「「リンク」」
試合が始まった。
### ▼1ターン目
●スタート〜ドロー
お互いに手札7枚
●セットフェイズ
レンジは迷いなく動く。
ユニットを2体セット。
序盤から一気に圧をかけにいく。
相手も2体。
●開示フェイズ
レンジ
フレイムイーター
ミニマムフレアドラゴン 火属性/ドラゴン/(1/2/2)/R
[召喚]/[火C+1]相手ユニット1体に1ダメージ
[撃破]デッキから火属性/ドラゴンのユニットを手札に加える
ミサ
ライトガーディアン 光属性/人間(戦士)/(1/3/2)/R
[召喚]ユニット1体のLPの最大値を+4する
錬金術師ミライ 光属性/人間(魔法使い)/(1/2/1)/R
[召喚]デッキからポーション魔法カードを手札に加える
[撃破]デッキかグレイブゾーンからポーション魔法カードを手札に加える
優先権はレンジ。
(光属性か……しかもあの2枚はコンボで使われるライフ回復系か)
レンジは即断する。
「ドラゴンでガーディアンにダメージを与える」
それを受けてミサも動く
「ガーディアンで自身のLP最大値を4にします。ミライの効果でデッキからレリックポーションを手札に」
お互いの召喚時の効果処理が終わり、速度の増減もない為レンジが優先権を得たままメインフェイズへ
●メインフェイズ
(おそらく相手はガーディアンを破壊してライフを回復するはず・・・)
「フレイムイーターでミライを攻撃!撃破したので相手プレイヤーへ1ダメージ、そしてドラゴンでダイレクトアタック)
ミサ:LP10→8
「ミライの効果でダメージポーションを手札に加えます」
レンジはミサへ優先権を渡す
「私はアーティファクトカードを発動、ポーション錬金施設を発動」
「私は手札からレリックポーションを発動ガーディアンを破壊して最大LPの半分のLPを回復します。ガーディアンのライフは7なので3回復します」
「さらにダメージポーションを発動、このターン受けたダメージの半分を回復します。回復した分を相手へ与えます」
「ただし錬金工場のおかげでライフは8回復、あなたへ3ダメージを与えます」
ポーション錬金工場/光属性/アーティファクト/UR
[常時]ポーション使用時の効果を+2することが出来る
ライフ回復を受けてレンジは思う
(ライフ回復は苦手なんだよなぁ、だがこのチームにライフ回復するデッキは彼女だけだったはず
ハルトは兎も角カエデも苦手だから引き受けれてラッキーではあるか)
再び優先権が回ってきたレンジは1枚のアーティファクトを発動する
「俺はアーティファクトを発動!火焔王の城!」
火焔王の城/火属性/アーティファクト/UR
[通常]自分フィールドのユニットを1体破壊する。デッキ・グレイブゾーンからフレイムアローを手札に加える。
「そしてドラゴンの効果でミニマムフレアドラゴンを手札に、さらにフレイムアローを発動し相手プレイヤーへダメージを与える。」
火焔王の城/火属性/アーティファクト/UR
[通常]自分フィールドのユニットを1体破壊する。デッキ・グレイブゾーンからフレイムアローを手札に加える。
フレイムアロー/火属性/[通常]相手プレイヤーへ2ダメージを与える、火C+1/R
お互いの行動が終わりエンドフェイズへ
●盤面
レンジ LP7 手札5 火3
フレイムイーター(A2/L1/S3)
火焔王の城
ミサ LP14 手札4
ポーション錬金工場
### ▼2ターン目
●スタート〜ドロー
お互いカードをドローしセットフェイズへ移行する
●セットフェイズ
ユニットを2体セット。
相手は1体。
●開示フェイズ
ミニマムフレアドラゴン×2
錬金術師カコ 光属性/人間(魔法使い)/(0/3/1)/R
[召喚]グレイブゾーンからポーション魔法カードを手札に加える
[撃破]カコ以外の錬金術師をグレイブゾーンから召喚する
速度順でレンジから行動する
「ミニマムフレアドラゴン2体でカコにダメージを与える」
ミサ
「グレイブゾーンからダメージポーションを手札に加えます」
(やはりダメージポーションを手札に加えたか…5ダメージを相手に与えた瞬間に俺の敗北が決まるってことね、面白い)
●メインフェイズ
レンジの優先権で動く
「フレイムイーターで攻撃!カコを撃破、相手プレイヤーへ1ダメージ」
「ミライを復活させます、デッキからダメージポーションを加えます」
「ドラゴン2体でミライを撃破!」
「ミライの効果で猛毒ポーションを手札に加えます」
「俺は手札から魔法カード、火焔の鎖を発動!このターンお互いにライフを回復できない!」
「ドラゴン2体でダイレクトアタック」
「さらに火焔王の城でドラゴン1体を破壊しデッキからフレイムアローを手札に加える!優先権を渡すぜ」
「そしてそのままフレイムアローも発動!2ダメージだ!」
ミサが動く
「ライフは回復出来ませんか・・・ならば猛毒ポーションのみ使用します、相手へ2ダメージ、錬金工場で+2ダメージです」
お互い行動が終わりエンドフェイズへ
●盤面
レンジ LP3 手札4 火7
フレイムイーター(A2/L1/S3)
ミニマムフレアドラゴン
火焔王の城
ミサ LP9 手札4
ポーション錬金工場
### ▼3ターン目
●スタート〜ドロー
お互いカードをドロー、手札はどちらも5枚
●セットフェイズ
レンジはユニットを1体セットする。
相手は3体。
●開示フェイズ
レンジはエースを切る
「灼熱よ、理性を焼き払え。
支配の咆哮と共に現れろ――
《ブレイズ・バイスロア》!」
この召喚によりミサが召喚したユニットが全て破壊される
●メインフェイズ
ミサはブレイズ・バイスロアによりライフを削られ
火焔王の効果でブレイズ・バイスロアを破壊した破壊効果でさらに削られ
ライフが0となる
「勝者!レンジ選手!」
ブロック代表を決める戦い
そのうち勝利のランプはウィンドブレイカーに灯る
「ハルト!カエデ!信じてるぜ!」




