第4話「部長、降臨」
バトルを終えたレンジは部員名簿を手に取り、淡々とページをめくる。
指が止まったのは―リアの名前。
レンジは無意識に小さく口を開く。
「あれ……この『犬山リア』って女の子……?」
その呟きは、カエデとりり先輩にすぐに届いた。
二人はお互いの目を見合わせ、口元に手を当てて小さく「あちゃー」と声を漏らす。
状況がわからないハルトはハテナを浮かべる
だが、すぐに部室の空気が否定した。リアは男であり、この部の部長である。
その瞬間、部室の扉が静かに開かれた。
背筋が自然に伸びる。
そこに立っていたのは――犬山リア。部長だ。
「僕が犬山リアだよ」
長身で落ち着いた立ち姿。
柔らかい光を受けて髪が揺れ、服の端まで計算されたかのように整っている。
落ち着いた声色には品格が宿り、部室全体を静かに支配する威圧感があった。
カエデは思わず肩をすくめ、小さく息を漏らす。
りり先輩も目を見開き、同じ感情を共有する。
レンジは思わず後ずさり、部長の存在感に圧倒されていた。
リアはゆっくりと部室の中央まで歩みを進め、机の上のカードに目を落とす。
視線がレンジに向くと、軽く微笑んだ。
「……火野くん」
その一言は柔らかく、しかし確実に心に響いた。
レンジは肩を震わせ、震える声で応える。
「ひ、ひいい……な、なにっ……?優しいのに・・なんか怖い・・・」
部長の優雅な立ち振る舞いは、言葉の端々に力を宿していた。
優しさと冷静さ、両方が同居する独特のオーラが部室中を包む。
だが、どこか“甘くはない”緊張も忍ばせていた。
リアはカードを手に取り、静かに、しかし確かな意志で言葉を紡ぐ。
「カードが好きなら……少し、私とバトルしてみない?」
レンジは思わず目を見開く。
「え……ええええぇっ!? 部長とっ……!?」
その顔は真っ赤になり、思わず汗を拭う。
リアは微笑みを崩さず、穏やかに付け加える。
「大丈夫だよ。手加減は……“できるだけ”してあげるから」
その優しい言葉にレンジの体が少し緩む一方で、部室全体の空気はピンと張り詰めている。
緊張と尊敬、そしてほんの少しの恐怖心が、レンジの心を支配する。
カエデが小声でハルトに耳打ちした。
「レンジ、完全にいけにえ状態だね……」
「どういうこと?」
りり先輩も小さく息を吐き、心配そうに呟く。
「火野くん、今日が命日にならなければ良いのだけれど……」
「え?え?」
レンジは背筋を伸ばし、カードを握り直す。
目の前の部長に、まったくひるむことなく向き合おうとする――その心意気は尊敬に値する。
リアはカードをそっと手に握ったまま、部室の中央で静かに立つ。
「準備はいい? 静かに……でも全力でね」
その声の響きは優しく、しかし部室の空気を一瞬にして張り詰めさせた。
レンジは肩の力を抜き、カードに視線を落とす。
小さく息を吸い、呟いた。
「はい……覚悟はできています……!」
カエデとりり先輩は、部長の微笑みとレンジの反応を見守る。
「……無事に帰ってきてほしい」
二人の心の声がそっと部室の空気に溶け込む。
――そして、部長とレンジのバトルが静かに始まった。
(※バトル描写はカット)
数分後、レンジは息を切らし、汗を拭いながら頭を下げる。
「あ……ありがとうございました……」
リアは穏やかに微笑み、静かに言葉をかける。
「うん、火野くん。思ったより悪くなかったわ。
元気と勢いだけでは勝てないこと、分かったでしょ?
これからは、戦略も大事にしてね」
「私がロボットアニメの主人公じゃなくてよかったね。もし彼だったらリアが男の名前で何が悪いって殴りかかっていたよ」
レンジは涙目でうなずき、安堵の息をついた。
カエデとりり先輩も胸をなでおろす。
「生きて帰ってきた……」
部長の優雅な微笑みは、部室に残る静かな熱気と共に、
新たな挑戦の始まりを告げていた。
そして俺はリア先輩だけは怒らせないようにしようと心に誓った。
彼の名前って・・・実際女性ぽくないよね。
ってことでそれより女性ぽい名前を部長に採用してみました。
あと基本的に部員は下の名前で呼び合ってます。
考えてみて?
カードゲームアニメで名字で呼ばれてるの社長ぐらいじゃね?
基本的にサブカル系は下の名前呼びが多いかな?
ーーーーーーーーーーーーそれはそうとーーーーーーーーーーーー
カエデ「部長強すぎない?」
作者「哀れなレンジ君・・・」
カエデ「あのデッキは種族特化型だよね?」
作者「一部デッキは属性より種族で組む複合デッキもあるね」
カエデ「どんなデッキがあるの?」
作者「・犬・ネコ・メイド・英雄・ドラゴンどかあるね」




