第21話 「大会1試合目ー快晴学園『トリコロール』」
春の光が体育館へ差し込み、16チームが集まった会場は熱気と緊張に包まれていた。
開会式を終え、ついにウィンドブレイカーズの初戦が始まる。
相手は快晴学園「トリコロール」。
三卓同時進行、二勝先取でチーム勝利だ。
「行くぞ、ハルト!」
「落ち着いていこうね」
レンジとカエデが軽く拳を合わせ、それぞれの卓へ向かった。
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■ 三戦同時進行バトル
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● ハルト vs 小川颯太(風 vs 水)
小川は序盤から小型の水ユニットをテンポよく展開し、
フィールドの占有で優位を取るスタイルを見せてきた。
ハルトも低コストの風ユニットを散らし、
「スピード勝ちではなく、タイミング勝ち」を狙う構え。
互いに決定打を出さず、流れを読む盤面が続く。
(焦らない……中盤で流れを変える)
タイミングを見計らい、ハルトは勝負カードを切る。
「ワールキング、召喚!」
小川は中型の水ユニットで防御しつつ、
攻めの姿勢を強めてくるが──
ハルトは風魔法で行動制限し、テンポを完全に狂わせる。
本来攻めてくるはずのターンがことごとく潰れ、
相手の攻撃リズムは崩壊。
ワールキングの一撃が決まり、
決着の合図が響いた。
ハルトは深く息をつき、控室へ向かった。
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● カエデ vs 黒田悠真(地 vs 火)
黒田は序盤から火属性らしく小型の突撃ユニットとバーンを連打。
カエデのライフを削りに来る。
「っ……守りを固めなきゃ」
カエデは防御寄りの地ユニットで受けに回り、
序盤はじりじりと押される展開を耐える。
火の勢いが一度落ちた瞬間、
カエデは迷わず切り札をフィールドへ。
「ジャイアント戯画ゴーレム!」
その巨体がフィールドを揺らし、
火ユニットは突破が困難になる。
黒田の攻め手は鈍り、完全に流れが変わる。
ゴーレムの一撃と、隙を逃さない補助カードのコンボが刺さり、
黒田は体勢を立て直す前にライフを削られ切った。
カエデは勝利を確認し、控室へ。
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● レンジ vs 三浦結菜(火 vs 光)
レンジは序盤から攻撃的に出るが、
三浦の光属性ユニットは防御が高く、攻撃を少しずつしか通せない。
「ちょっと硬すぎだろ……!」
レンジは舌打ちしつつも、展開を見て中盤への布石を置き始める。
光ユニットたちを破壊し一瞬手薄になった瞬間、
レンジは攻撃特化の中盤カードを並べる。
「フレイムアサルトウルフ、出ろ!」
高火力の攻撃ラインを形成し、
一気に押し込み態勢へ。
だが光側も粘り、接戦に。
最後のドローでバーンカードを引いたレンジは笑った。
「勝負ってんなら火だろ!」
バーンとウルフの連撃でライフを0にして勝利。
レンジは汗を拭いながら控室へ向かった。
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■ 試合後の控室で合流
カエデはモニターでレンジの試合を見ながら、
ハルトの結果を気にしていた。
「ハルト! 勝ったみたいね」
「うん。カエデもでしょ?」
「勝ち。あとはレンジだね。」
二人でレンジの終盤の攻めを見守り──
●レンジ到着
「勝ってきたぜぇ!」
「やった!」「初戦勝利だね!」
三人は控えめにハイタッチを交わした。
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■ 先輩たちの試合ダイジェスト
休憩中、モニターには先輩たちの卓が映し出される。
●白浜りり
猫たちが高速で入れ替わり、相手を翻弄するテンポ戦。
カエデは「え、切り替え速……」と驚く。
●最上
闇属性ダークナイトの圧力で相手を動けなくし、
隙を突いてライフを奪う支配型の戦い。
レンジは「怖っ……いや強っ!」と真顔。
●東雲樹里
風属性カウンターを貯める戦術で一切焦らず、
相手が攻めを止めつつ風属性の神を召喚して勝利する。
ハルトは「読み完璧すぎない?」と目を丸くした。
先輩たちの圧巻の勝利に、三人は息を呑む。
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