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エクリプスレイン  作者: 鳥雛


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第19話 「大会へ向けてのある日」

放課後の部室。

日々の練習の成果であり、机の端には使ったスリーブや走り書きのメモが散らばっている。

次の大会に向けた練習もひと段落し、今日は久々に肩の力を抜ける“合間の日”。

窓から柔らかい光が差しこみ、ゆるやかな空気が流れていた。


そんな中、カエデが唐突に言い出した。


「さ、最近思うんだけどさ……カードの精霊って絶対いるよね!?」


「精霊って!?」

「あぁ!」

ハルトとレンジが叫ぶ


「そこ2人!うるさい!それにそこは伝説だし!」

カエデが叫ぶ


カードをまとめていた樹里先輩が微笑む。


「急にどうしたんですか、カエデさん」


「昨日、カードゲームのアニメを見てて、カードの精霊っているよねって思ったの!」


リリ先輩は胸の前で手を組むようにして頷いた。


「……私は、いると思うわ。

だってカードってたまに……ふわって光る気がしない?

それに、いた方がネコちゃんたくさんだし」


樹里先輩も穏やかに笑う。


「“今日はこの子を使いなさい”って……

声ではありませんけど、気配のようなものを感じる時がありますね」


カエデはガッツポーズ。


「ほら! 二人も言ってる! 精霊はいるんだよ!!」


マックスが手を挙げた。


「俺は信じねぇ。ロマンは好きだが、実体化とかは盛りすぎだろ!」


「ロマン語るなら半分信じてよ、先輩!」

カエデが即ツッコミを入れる。


ハルトも少し考えつつ口を開いた。


「見たことはないですけど……“あ、こいつ出せって言ってるな”って直感はあります」


レンジはそっけなく言う。


「俺は否定派だな。

経験積んだほうが勝率上がるし、現象は気のせいだろ」


リア先輩は遠くを見るような表情で笑った。


「精霊かぁ、何もかもが懐かしい」


「見たことあるんですか!?」

カエデが食いつくと、リア先輩は照れたように首を振った。


「あぁいえ、私が1年の時も同じ話してたなぁって思ってね」


そんな話をしていると、天井の蛍光灯がふっと揺れた。

続けて机の上のカードの一枚が……カサッと動く。


「……え?」

リリ先輩が目を丸くする。


レンジがすぐ観察に入り、周囲を確認する。


「いや、風は吹いてない。地震でもない」


リア先輩は眉をひそめた。


「タイミング良すぎだろ……」


カエデがドヤ顔を決める。


「ほれ見ろーー!!! 精霊実在ルート入ったーー!!」


「お前絶対喜びすぎ!」

マックスが突っ込む。


その時、部室の扉が開いた。


「みんな何を騒いでるの? またカード談義?」


顧問の先生が優しい声で入ってくる。


カエデが説明すると、先生の目が一気に輝いた。


「……いるわよ。絶対に」


部員全員「(……え?)」


先生はロッカーから大事そうに一枚のカードを取り出す。


《水の騎士王 ウォーター・ペンドラゴン》


抱きしめるように胸に当て、赤くなりながら言った。


「だって……

いつか実体化して……

“姫、迎えに来た”って言ってくれるかもしれないじゃない……」


部員全員『(……重症だ……)』


カエデが小声で囁く。


「……またお見合い失敗したんじゃない?」


「絶対そうだろ。テンションでわかる」

マックスがひそひそ返す。


リア先輩は額に手を当ててため息をついた。


「……先生、もうペンドラゴンで妥協しようとしてるだろ」


先生は顔を真っ赤にし、机を叩いて反論する。


「妥協じゃなくて本命よ!!

彼は心が綺麗で……強くて……水のように優しくて……!」


ハルトがレンジへ小声で尋ねる。


「……先生、本気で言ってる?」


「……俺に聞くな。触れちゃいけないやつだ」

レンジはそっと目を逸らした。


その瞬間だった。

ペンドラゴンのカードが、光の輝きを一瞬放つ。


「……今、光りませんでした?」

リリ先輩の声が震える。


「ええ。見間違いではないと思います。ただ超ロイヤルレアの反射かもしれませんが・・・

ってそれシークレットロイヤルじゃないですか・・・」

樹里先輩も真剣な表情。


先生は跳ねるように叫んだ。


「きゃっ……!

やっぱり実体化する前兆よ!!

ボーナス全部でお迎えして良かったわ」


「いや落ち着いて!!」

全員が全力でツッコむ。


その時、部室の空気がふっと揺れた。

“誰か”が確かにそこにいるような……そんな気配。



別に今のところ精霊ルートや闇のゲーム編に入るつもりは全くないんですがね

レアリティは基本リアリティとして

UR(ウルトラ) SR(スーパー) R(レア) UC(アンコモン) C(コモン)

絵違いや加工違いとして

SRRシークレットロイヤルレア

TRR(超ロイヤルレア)

SeR(セレクションレア)

ORオーダーレア

等があります。

オーダーレアはショップ大会等で優勝した人が運営にお願いして自分の好きなカードを加工して1枚渡してくれる、ある意味ユニークレアで持っている数=強者であり

カードのID番号に名前が振ってあるので基本的に取引不可トロフィーみたいなものです。

試合には使えます


以下オーダーレア所持枚数

ハルト 1枚(ショップ大会に出たことはないけど漫画の読者特典で当てた事がある)

カエデ 4枚(近所のショップ大会の常連)

レンジ 2枚(ショップ大会)


樹里先輩 5枚(ショップ大会や地区大会で優勝経験あり)

マックス先輩 12枚(修行にいくのであちこちの大会に出ている)

リリ先輩 22枚(にゃんにゃん、全国大会や世界大会での優勝経験もある)


リア先輩 30枚(全国大会や世界大会での優勝経験あり)


瑞希先生 111枚(元プロなので数々の大会で優勝している、8割は騎士王)

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