第14話 「闇属性」
※この話はエクリプスレインのルール・属性についての説明回です。
ストーリー本編は飛ばしても問題なく進みます。
ルールが気になる方、後で参照したい方向けの内容になります
部室の空気が少しひんやりする。
マックスは手元のカードを広げ、満面の笑みで話し始めた。
「さて、今日は俺の大好きな闇属性について語ろうぜ!」
ハルトが驚きつつも前のめりになる。
「闇属性って……自傷とか、ちょっと危なそうだよね?」
マックスはうなずき、胸を張る。
「そうだ。だけど、それが闇属性の面白いところだ!
自分のライフを削ることで、他のユニットより強いユニットを出せるんだ。
リスクはあるけど、その分リターンも大きい」
カエデが腕を組み、興味深そうに尋ねる。
「なるほど……耐久よりも攻撃重視なのね」
「そうさ!」マックスは手を広げ、カードを掲げる。
「俺の闇属性は攻撃的で、相手を圧倒することに特化しているんだ!」
樹里先輩は静かに頷き、解説を加える。
「自傷で強力モンスターを出す戦法は、リスク管理が肝心ですわ。
闇属性の特徴として、攻撃力は高いですが防御力は低めですものね」
リリ先輩もふわりと微笑む。
「戦略としては、序盤にリソースを温存し、適切なタイミングで爆発力を発揮する感じですか?」
マックスは得意げにうなずく。
「その通り! じゃあ代表カードを紹介しよう」
■1.代表カード
●《闇の剣士ナイト》闇属性/戦士/(2/2/2)(C)
[召喚]自分のライフ-1、闇C+1
[常時]このユニットが相手ユニットを撃破した時に、自分のライフを+1する
「闇属性の基本カード。自傷することで出せる攻撃型モンスターだ」
●《地獄騎士ガラハット》闇属性/戦士/(4/2/4)(R)
[召喚]自分のライフ-3、闇C+3
[召喚]プレイヤーの受ける全てのダメージを3減少
[撃破]相手ユニット1体を選択して破壊する。
●《ナイトメア・ドレイン》闇属性/インスタント魔法
以下の効果から選択して発動できる
①自分の闇CをX個減らす。減らした分だけライフを回復する
②闇属性ユニットをX体選択して破壊する、破壊した数×2のライフを回復する。
「自傷で削られても、このカードがいればある程度耐えられる」
●《闇の支配者 ルシファル》闇属性/悪魔/(7/5/5)(UR)
[召喚]自分のライフを-10,闇C+10
[貫通4]相手ユニットを破壊したとき、相手ライフに4ダメージ
[先制]攻撃ユニットより速度が高い場合に有効
[常時]このユニットは、行動不能及び封印状態にならない
「出すのにコツはいるがこれがエースカードだぜ、Coolだろ?」
「普通に出すと即死しますね・・・コレ」
思わず呟くハルト。
「HAHAHA、だからこそ出したときが楽しいんだぜ」
■2.戦術
マックスは盤面を指しながら解説を始める。
「闇属性は、序盤は自傷でリスクを管理しつつ、手札を揃えることが重要だ。
序盤で無理に大型を出すと、相手のバーンや防御で返り討ちにされるからな」
樹里先輩がカードを整えながら指摘する。
「特に火属性には注意が必要ですわ。バーンダメージでライフを削られると、一気に計画が崩れます」
「でも安心しろ!」マックスは笑う。
「ドレインやダメージ軽減カードがあるから、対策は十分だ!」
カエデが腕を組む。
「……攻撃特化は面白いけど、守りが弱いのは怖いわね」
「だからこそ、爆発力が生きるんだ!」マックスは熱弁を続ける。
■3.実戦例
マックスはハルトに盤面を示す。
「例えば序盤、闇の剣士ナイトを2体出すとする。
自分のライフを2削るリスクはあるけど、強力なユニットを出せる。
次のターンでガラハットを出せば、ほぼ制圧できる」
リリ先輩が微笑む。
「なるほど……相手のリソース次第では、一気に攻め込めるわけですね」
「そうだ。だけど、自傷のタイミングが悪いと自滅する可能性もあるから要注意だ」
カエデは軽く首をかしげる。
「守備型じゃないと、かなり勇気がいる戦法ね」
マックスは両手を広げて笑う。
「勇気? それが闇属性の醍醐味さ!」
「あと皆にはこのカードを推すぜ、ダークドローだ
ライフ-2 闇C+2で2枚ドロー出来るカードで汎用カードのように使えるし
相手に複合属性の可能性も印象付けることが出来るぜ」
■4.まとめ
マックスはカードを整理し、部室を見渡す。
「闇属性は自傷で強力モンスターを出す攻撃特化型。
バーンに弱いけど、ドレインや軽減カードでカバーできる。
爆発力を活かして一気に勝負を決めるのが基本だ」
樹里先輩が静かに微笑む。
「リスクとリターンのバランスが重要ですわ。
闇属性はその駆け引きが面白いのです」
リリ先輩も頷く。
「攻撃の爽快感が魅力ですね」
カエデは腕を組みつつ苦笑い。
「……いやー、爆発力だけはすごいわね」
ハルトはカードを握りしめ、真剣な眼差しで言った。
「……なるほど、闇属性は攻める楽しさが違うな」
部室には、闇のように鋭く、攻撃的な空気が漂い、ハルトたちは次の大会で闇属性と対戦するイメージを膨らませながらカードを握りしめた。




