第12話 「風属性」
※この話はエクリプスレインのルール・属性についての説明回です。
ストーリー本編は飛ばしても問題なく進みます。
ルールが気になる方、後で参照したい方向けの内容になります。
放課後、部室には静かな空気が流れていた。
カードの整頓を終えた樹里先輩が、黒髪を揺らしながらゆっくりと口を開く。
「さて……今日は、風属性のお話をしますわ」
ハルトが目を輝かせて言う。
「風属性……俺のメインだからいろいろ知りたいです」
「ええ、もちろん。風には単なる速攻だけではない戦法が存在します」
樹里先輩はカードをテーブルに並べ、丁寧に説明を始めた。
■1.風属性の特徴
樹里先輩が板書に書き出す。
『風属性=速度干渉・先手・縛り・爆発力』
「風属性は、ターンの優先権を取り、相手の行動を制限することに長けています」
カエデが首をかしげる。
「先手を取るって……具体的にはどういうことですか?」
樹里先輩は風の精霊カードを掲げる。
「この『つむじ風の魔術師』は、召喚時に自軍ユニットの速度を+1、さらにバリア効果もあります」
レンジが腕を組みながらうなずく。
「俺がメインで使ってるやつです」
樹里先輩はさらに続ける。
「もちろん、風は爆発力もあります。ハルトのようにターン内で一気に攻めるタイプもいますわ」
ハルトは少し照れ笑い。
「そうです……爆発力がウリです」
マックスが腕組みして呟く
「俺の闇騎士と比べると速度で縛られるのか……ちくしょう、風め!」
■2.代表カード
樹里先輩は風属性のカードを次々と見せていく。
●《つむじ風の魔術師》
召喚時:相手ユニット1体の速度-1、行動不能化
風カウンター:1つ貯まる
「守り型の基本カードですわ。風カウンターを貯め、後に神カードで一気に制圧できます」
●《疾風の弓兵》
召喚時:味方全体速度+1、風カウンター+1
「縛り型と爆発型両方に対応可能なユーティリティカードです」
●《竜巻の猛者 ハリケーン・ブレイカー》
手札から発動:相手全体に攻撃、風カウンターが3以上なら追加効果で全体行動不能
「爆発力特化型の代表です。ハルトもよく使いますわね」
●神カード《疾風の支配者 アエリオン》
「カウンターを溜めて一気に制圧する最終兵器です。
守り型の戦略なら、このカードを出すまで焦らず耐えることができますわ」
部室の空気が少し引き締まる。
■3.風属性の戦術
樹里先輩はホワイトボードに簡単な盤面図を描く。
◎縛り型(樹里先輩流)
1. つむじ風の魔術師で相手の行動を封じる
2. 弓兵で味方の速度を上げカウンターを貯める
3. 風カウンターが一定数溜まったら神カードで一気に制圧
◎爆発型(ハルト流)
1. ターン序盤から攻め込む
2. 速度を上げるカードでターン優先権を確保
3. 一気に大型ユニットや連続魔法で相手ライフを削り切る
◎先手干渉型
「風属性の真髄は“先手を取って相手の行動を縛ること”にありますわ。
例えば相手が大型ユニットを召喚しようとしても、速度干渉でタイミングをずらせます」
レンジがカードを触りながら感心する。
「なるほど……相手の行動を封じながら、自分の行動を有利にするってことか」
樹里先輩は頷く。
「ええ。これができると、どの属性のデッキにも対応できますわ」
■4.実戦シミュレーション
樹里先輩は盤面図を描き、ハルトに説明する。
「例えば、あなたの手札には“ハリケーン・ブレイカー”があるとします。
まず序盤は魔術師で相手の行動を縛ります。その後弓兵で速度を上げ、風カウンターを2つ貯める。
ターンが溜まったら一気にハリケーン・ブレイカーで殲滅する……これが理想ですわ」
ハルトは頷きつつメモを取る。
「なるほど……縛りつつ、タイミングを見て爆発させるんだな」
「その通りです。無理に攻めず、状況を見極めることが重要ですわ」
■5.属性の応用
「さらに風属性は他の属性と組み合わせると、もっと面白くなりますわ」
樹里先輩は紙に例を描く。
風×地:防御+先手干渉
風×火:速度干渉+バーンで強烈な連携
風×水:速度干渉+カウンター魔法で妨害力抜群
マックスが驚きの声を上げる。
「え……風と水のコンボとか、俺絶対封殺されるやつだ!」
樹里先輩は穏やかに笑う。
「ええ。だからこそ、風属性の戦い方を理解しておくことは重要ですわ」
■6.まとめ
樹里先輩はカードをまとめ、部室を見渡す。
「風属性は単純に速さだけではなく、相手の行動を縛りつつ、自分のカウンターや状況を見て爆発する戦法が可能です。
あなたたちも、自分のプレイスタイルに合わせて戦略を考えてください」
ハルトは目を輝かせる。
「……風属性、思ったより奥が深いな」
レンジも頷く。
「カウンターや速度干渉がここまで強力だとは」
マックスは頭を抱えつつ小声で。
「俺……爆発型だけじゃダメかも……」
樹里先輩は最後に微笑む。
「覚えておくとよいですわ。風属性は状況を読む力がすべてです。
そして、カウンターを貯めて神カードを出す瞬間――その爽快感は、他の属性では味わえません」
部室には、風のように静かだが力強い空気が漂った。
ハルトたちは、次の大会で風属性と対戦する想像をしながら、静かにカードを握りしめる。
風は先手を制し、縛り、そして爆発する。
この属性を制する者が、戦局を制する――それが樹里先輩の言葉の重みだった。
これで風属性講座編は完成です。
必要であれば次は**地属性編(カエデメイン・守備・ブロッカー戦術)**を続けて作れます。
作成しますか?




