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汚清め

作者: 時ノ宮怜

綺麗なものが嫌い。

透明なものが嫌い。

黒く濁った私はどこにいる。


綺麗なものが怖い。

透明なものが怖い。

何もかもが見通せる、透き通ったものが私はコワイ。

正しい物が怖い。

変わらない物が怖い。

いつも私を満たすそれが染まっていくのがコワイ。


私は液体。

流れに逆らわない水。

いつも自然に流れるだけ。

そのなかに燻るものは、その熱を他に移して流れていく。

私は透明。

何色にも変わっていく(から)

いつでも見失うその他大勢。

偽りの熱が冷えて固まっていく。


汚いものが好き。

色濃い色が好き。

もっともっと汚れていって。


誰も生きていけない水じゃない。


私が息ていける汚れた泥沼。


私は液体。

流れに逆らわないミス。

いつも間違え続けるだけ。

そのうちに本当があっても、忘れて消えていく。

私は汚泥。

全ての色を混ぜた黒。

オモイを隠して守る者。

本当の想いを暖めて育てるの。


私は汚い水。

不純を許さない清らかな汚れ。

綺麗なものが嫌いな、

透明なものが嫌いな、

黒く濁った私はどこにいる。

綺麗すぎる水には魚も住めないそうですね?

汚れ切った泥水には魚がいるのに。

私は魚のいる水の方がいいです。

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