キリギリスvsアリ
アリとキリギリスの作品のイメージを壊されたくない方は読まないでください。
ある夏のことでした。
埼玉のとある草原に住んでいるアリとキリギリスは、たまたま鉢合わせました。ありは働き、キリギリスは合唱していました。
ありさんが話しかけようとしたら、キリギリスが話しかけてきて、
「やあやあありさん大変そうですね。」
「いつものことですから。今日で1歳半なのですよね。まあ、冬を越せる支度をしているわけですよ。」
「1歳半ですか?」
「そうですけど?」
「長生きしていますねぇ、もうそろそろどうせしんじゃいますから支度なんていりませんよ。だって、この『アリの一生』という本には、ありは1から2年生きられると書いてありますから、あなたももうそろそろ死んじゃいますよ。」
「…。」
アリは答えられない。
まだキリギリスはしゃべる。
「またまた『アリの一生』の登場。アリの死因ランキングダントツ一位は…!乾燥!!!乾燥した砂漠などだと、耐えられないでしょうねぇ。アリは、冬は越せるかもしれないけれど、夏はこせないかもですよ。ここ大事!要注意だよ~!
結論!ありは最大でも2年ほど生き、夏は要注意だ…。」
「あれ?」
ありさんはあまりの熱弁に耐え切れず、ダントツ一位は…のところですでにてくてくかえってしまいました。
「人生に役立つ話をしていたのに、なんで帰るんだろう。」
ありは巣に戻り、キリギリスの死に関する話を思い浮かべました。そしたら、いつの間にか寝落ちしていました。
夢でも働いているアリさん。またまたキリギリスに会いました。
「またまたアリさん、よう働いていますねぇ。昨日の話の続きを話しましょう。今回は楽しめるようにスライドショーを作りましたよ。」
なんとこのキリギリスさん、話も上手でコンピューターも操れて、本も読んでて、パワポも作れて、論破以外現代に必要なことができているすばらしい才能を持っています。
こんな人がアリにいたら、すごいだろうな。と思っているアリさん。
「スライドショーの準備が整いました。観客は一人ですが、はじまり、はじまり。
昔々あるところに、一匹のアリさんがいました。アリさんは、働いています……。」
何時間ぐらい話していたことでしょう。ありさんは乾燥して弱ってしまいました。そう、これは、キリギリスの仕掛けた罠なのでした。
「おしまい」
とキリギリスが言うと、はっとアリさんは目が覚めました。
夢だったようです。
そして今日も働きます。
キリギリスが話しかけてきても、無視しています。正夢だったら怖いからです。
そして夏も終わりに差し掛かってきました。ようやくキリギリスに応答しました。そして、
「今日は、パワポを持ってきましたよ。楽しく学べますね。では、はじまり、はじまり。」
何時間たったことでしょう。ありさんは夢を思い出しました。もう弱ってしまっています。
「もう夕方だし、具合悪くなってきたからかえるね。」
とキリギリスに伝えたら、具合がよくなる薬をくれました。
(いいキリギリスだったな。)
と思いながら薬を飲みました。それを見たキリギリスは、
(しめしめ引っかかったな。あれは、ただの薬ではないんだよ~!)
そう、その薬は『サイロース』という、すごく効き目が強い眠薬です。それに気付いたアリはこれを飲まずに自分の持ってる眠薬を飲み、寝ました。
アリは一日中寝て、ようやく起きました。キリギリスが家に入ってきました。そのキリギリスは、なんでサイロースを飲まなかったんだ!と言い、アリに無理やり飲ませました。
『バサッ!』
夢だったようです。
今は午前5:21分、今日は疲れているので有給休暇を取りました。ですが、それは真っ赤な嘘。キリギリスをこらしめるために休んだのです。
さて、アリさんは玉ねぎを採ってきてそこにサイロースを溶かしたものを付けてキリギリスのすみかに置いておきました。その時刻は6:30。キリギリスが起きる3分前です。
(キリギリスさん、よくあの夢を見せてくれましたね!ありがとうございます!ですが今日であなたはおしまいです。サヨウナラ)と笑いながら待ち伏せしてました。そこに子猫を助けてくたびれた犬のお巡りさんがやってきて、怪しい素振りをしているアリさんに職務質問をしました。そこでキリギリスが起きました。そして、
『大好物があった!まさに棚からぼた餅だ!』
と言いながら食べて、
『サルモキカラオチル…』
と言いながら倒れました。
アリさんは震えてたのて、犬のお巡りさんは現行犯逮捕しました
楽しかったでしょうか?
これからもこのようなものを投稿するのでよろしくお願いします!
類似作品は今後このエピソードに投稿しますが、物語が繋がっていませんご了承ください。