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第8話「いつも仲良し!日向子と飛香」

よろしくお願いします。

家を出た守里、日向子、桜の3人は、学校までの道のりを進む。




日向子: ねぇねぇ、桜ちゃんは食べ物何が好きなの?



桜: さくは…あ、私はみたらし団子が好きです。



日向子: 桜ちゃんって一人称さくなんだね。可愛い!!わざわざ直さなくて良いよ〜可愛いんだから、ね、守里!!



守里: うん、可愛いから、さくのままでいいんじゃない?



桜: ///そ、そうかな〜。ならそうしよっかな。



日向子: っていうか、みたらし団子が好きなんだ。じゃあ、今度カフェにさくちゃんを連れてこうよ!!



桜: さくちゃん?



日向子: 桜ちゃんより、さくちゃんの方が可愛いかなって思って。ってか守里も、さすがに桜さんは無いでしょ。



守里: え、そうかな?



日向子: せめて、ちゃん付けじゃない?ね、さくちゃん。



桜: え、あの…はい。



守里: そっか。じゃあ今度からは、桜ちゃんって呼んで良い?



桜: うん!




と、適当に話しながら登校していると、昨日と同じように、道の先に1人で本を読みながら、とぼとぼ歩く小さな背中が見える。




日向子: あれ、あっしゅんじゃない?



守里: そうみたいだね。



桜: あっしゅん?



日向子: おーい!あっしゅーーーーん!!!!




そう日向子が叫びながら手を振ると、飛香がいきなり走り出した。




守里: 笑



日向子: お!かけっこか!!よーし、ハンデがあるけど負けないぞ!!!




飛香が走り出すのを見て、日向子も走り出した。




守里: 行っちゃったな笑



桜: あの〜あっしゅんって誰なの?



守里: あ、僕達の幼なじみの山室飛香だよ。



桜: 山室飛香さん…



守里: 日向子とは違って、クールな感じ。



桜: へぇー話してみたいな。



守里: じゃあ、今日僕達とお昼ご飯一緒に食べる?



桜: え、良いの?



守里: うん。大丈夫だと思うよ。日向子も飛香も問題ないって言うだろうし。あ、でも春時っていうやつも一緒に来ると思うんだけど…



桜: その春時さんは良い人?



守里: うん。とっても良いやつだよ。そういえば春時の妹にね、"木村紗耶(きむら さや)"ちゃんって子がいるんだけど、桜ちゃんと同じ新入生だから。



桜: そうなんだ、仲良くできると良いな。



守里: 僕からも紗耶ちゃんに言っとくよ。



桜: ありがとう。それにしても守里君と、日向子ちゃんは仲良しなんだね。



守里: うん、日向子とは小さい時から一緒だから。ちなみに、飛香や春時は小学校から友達かな。



桜: へぇ〜



守里: 桜ちゃんと同じ中学校で、能高に行く友達はいないの?



桜: 友達はいないんだけど、知ってる人は1人いるかな。



守里: そっか。ならその子と仲良くなれるかもね。



桜: …うん、さく頑張る。




可愛い…



そう桜が、意気込んでいるうちに、学校に着いた。




守里: 学校に着いたね、桜ちゃんのクラスがどこか見に行こうか。



桜: うん。



守里: どこにあるんだろうな〜、やっぱあそこか。




守里が見渡していると、昨日と同じ場所に人だかりができていた。




桜: 人が多い…



守里: じゃあ僕が代わりに見に行ってくるから、ここで待ってて。



桜: う、うん。ありがとう。



そうして一日ぶりに、守里は集団の中に飛び込んだ。




守里: やっと前に来れた…さて、桜ちゃんは何組かな?




守里は1組の方から目を向けていく。




守里: お!紗耶ちゃん発見。それに、桜ちゃんも同じ1組だな。




よし戻るか。





桜: 守里君まだかな〜(守里君のことお兄ちゃんって呼んでも…)



守里: 桜ちゃん!



桜: あ、守里君!



守里: 桜ちゃんは1組だったよ。あとさっき話してた紗耶ちゃんも1組だったから。



桜: そうなんだ。



守里: じゃあ早速、教室に行こうか。付いてきてね。



桜: はーい。




こうして2人は校舎の中に入っていった。





守里: よし、桜ちゃん着いたよ。ここが1年1組の教室だよ。



桜: ありがとう…



守里: 不安?



桜: …うん、ちょっと。



守里: 大丈夫だって。桜ちゃん優しいから、きっと友達できるよ!



桜: ///う、うん。さく頑張るね。



守里: じゃあ、僕は行くよ。またね。



桜: うん!




そう言って守里は、階段の方に向かっていった。



◈◈◈



ふぅ…緊張する。


クラスに馴染めるといいな。



よし入ろう。



ガラガラ



見渡してみると、席は結構埋まっていた。



これは自由席なのかな。


あ、後ろの席空いてるな〜あそこに座っとこ。



桜はその席に向けて歩を進める。




??: あれ?白城さん?



桜: !!柿谷さん?




桜に声をかけてきたのは、同じ能中出身である"柿谷遥華(かきたに はるか)"だった。




柿谷: あれ白城さんって能高志望だったっけ?



桜: いや、そうじゃなかったんだけどね。引っ越しの関係でここを受けることになったんだ。



柿谷: そうなんだ。それにしても良かった〜私1人で心細かったんだ。白城さんも一緒で心強いよ。



桜: こっちこそ、柿谷さんと一緒で良かった。



柿谷: ねぇねぇ、隣に座らない?



桜: うん!




そして入学式までずっと2人は楽しく喋っていた。



◈◈◈



教室



ガラガラ



守里が自分の教室に入ると…




日向子: あ!やっと守里来た!!!




日向子が飛香に抱きついていた。




飛香: ちょ、ちょっと守里助けて!!



守里: 笑、ほら日向子離してやりな。



日向子: うん!!



飛香: はぁ…やっと離してくれた。



守里: にしても、日向子はなんで飛香に抱きついてたんだよ笑



日向子: それはあっしゅんが逃げるからだよ。



飛香: だって、いきなり日向子が追いかけて来たから!



守里: いやいや、飛香。嘘はダメだよ。



飛香: え?



守里: だって、飛香、日向子が追いかける前に走り出してたじゃん。



飛香: チッ



日向子: ねぇ、あっしゅんなんで?



飛香: そ、それは…ギロッ




怖っ、フォローしとくか。



日向子がまた飛香に抱きつこうと手を広げる。




守里: 飛香は日向子と競走したかったんだよな。昨日の僕と日向子のやつ見てて、やりたくなったんでしょ。



飛香: そ、そうだよ。日向子。



日向子: そっか!ならいいや。




そのやり取りを見ていた東野と秋吉は…




東野: 日向子は単純だよね…ボソッ



秋吉: だね笑




ガラガラ




春時: みんなおはよー!!



守里: 春時、おはよう。



日向子: おはよ!!



飛香: おはよう。



春時: 妹を教室に案内してたら、遅くなったぜ。



飛香: そっか、紗耶は今日入学式か。



日向子: そうだったね。じゃあ、さくちゃんと同じだ。



飛香: さくちゃんって?



日向子: さくちゃんはね〜守里のウグッ




守里が素早く日向子の口を塞ぎ、飛香と春時に背を向ける。




日向子: !!!




ここで、言っちゃってもいいのか?


美月さんは僕と家族だって言うことは内緒にして欲しいって言ってたから、桜ちゃんも、もしかしたら…




春時: 笑、守里よ、日向子の口を塞いで何やってんだよ。



飛香: (怒)



日向子:んっん、んんんんんー(ちょっと、はなしてよー)




いや、でも結局今日の昼一緒に食べるから、どっちにしろ新しい妹だってことは言わないとだもんな。


なら、大丈夫か…




飛香: ねぇ!いつまで、そんなことやってんのよ!!




守里が日向子の口から手を離し、




守里: 続きをどうぞ!日向子!!!



日向子: ンハッ、もう何するの急に守里!!!



守里: まぁまぁいいから、ほら日向子、さっきの続き、言っていいよ。



日向子: もーー!!!さくちゃんっていうのは、守里の新しい妹だよ!!!



飛香: は?!



春時: 新しい妹?どういうことだよ守里。



守里: 親が再婚してね。新しい家族ができたんだ。



飛香: え、マジ?



春時: そりゃびっくりだ。



守里: ってことで、その僕の新しい妹である桜ちゃんが、紗耶ちゃんと同学年で、それに同じクラスなんだ。



春時: へぇーそうなのか。仲良くなれると良いな!



守里: うん!



日向子: もう、さくちゃん、めちゃくちゃ可愛いんだよ!!



飛香: どんな子だろう。



守里: 桜ちゃんも飛香の話したら、会ってみたいって言ってたよ。



飛香: なんか嬉しいな笑



守里: それで、今日の昼は、桜ちゃんも一緒に食べようかなって思ってるんだけど…どうかな?



日向子: 私はもちろんOK!!



飛香: 私も大丈夫だよ。



春時: 俺も、もちろん問題ない。あとそれなら、紗耶も誘うか。



守里: お!それはありがたい。桜ちゃんには友達を作って欲しいからね。



飛香: さっそくブラコン発動かよ笑



守里: なんだと飛香笑




キンコンカンコーン




守里: もう座らないとだな。



日向子: だね。



守里: あ、そういえば日向子。



日向子: なに?



守里: 美月さんは僕と家族だってことを内緒にして欲しいらしいから、頼んだよ。



日向子: うん、分かった。



守里: じゃあよろしく!




そう言って守里達は自分の席に座った。





to be continued

ありがとうございました。

まだまだ続きます。

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