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蒲田ノリの森?  作者: 阿吽爬治
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ただいま

どうしようもない程に何かモヤモヤする。死ぬなんて使い古された陳腐な表現も、ここでは説得力が違う。抑えきれない情報の波が頭を過って、この世のものとは思えない程の痛みが迸る。今初めて見たはずの景色も、今初めてやった筈の事も、もう既にやった。

「ちがうんだ。わかるわけがない。」


今日も爪楊枝みたいな足のおばさんがギリギリ聴こえるような声でうるさいと注意してきたので帰ってきた。父親は昨日の夜から釣りに連れて行ってくれたから、午後八時前にはもう眠りについていたそうだ。母親は相変わらず大音量で動画を観ている弟に邪魔されて、目を眩しそうにしながら

「お風呂に入るのあんたが最後だからお風呂のお湯は抜いてね。」

と言ってきた。こんなことは初めてだ。何回も思った。そうだと言い聞かせた。案の定風呂のお湯を抜き忘れて怒られながら起きた今日は、学校に行かなければならない。夏休み前に咲きそうだと思った場所に、枯れた彼岸花が倒れていた。先生が既に一度行ったはずの授業を六時間受けた。一度も通ったことのない道から帰る時に、当たり前のように信号のない道を選び続けた。上からの視線を持っているかのように。いや、元々知っていたかのように。

この物語は私の経験とあったらいいなが創り出す妄想を自分の言葉で表した日記のようなものです。今回のような原稿用紙2枚程のひとつの物語や、場面ごとで区切った物語を数回に分けたものを投稿することもあると思います。そのときは是非「自分の知らない誰かがこんな出来事を経験したんだ。」と思って読んでください。そして身近な人と自分の話をして欲しいです。自分を語れる良い1日におやすみなさい。

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