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【完結】推しが婚約破棄されたので、悪役令嬢(透明人間)になって復讐いたします!  作者: 優月アカネ@重版御礼
第二部

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 アルフレッド殿下は二重人格なのかしら?

 メガネをしているときと外れた時とで性格や行動が正反対になる――という新事実について、コルネリア様にご報告しようかどうか丸一週間悩んだ。

 そして、結局見合わせることに決めた。

 なぜなら、殿下本人がそのことをどう思っているのか分らなかったからだ。


 あれから図書室で顔を合わせても、いつもの穏やかな殿下だったし。お茶会も一回あったけれど、そこでも変わらなかった。殴られたほっぺたに絆創膏があったから「どうなさったのですか?」と聞いてみても、「ちょっ、ちょっと転んでしまってね」と、本当のことは言わなかった。

 もしかしたら事情があって隠しているのかも……? という可能性も浮上してきたので、ひとまずわたしもあの日の出来事は心に秘めておくことにして、これまで通りの付き合いを続けることにしたのだった。


 とはいえ、あの別人のような殿下の姿は、そう忘れられるものではない。

 きりっとした瞳に、凛とした口調。暴力でかかってきた相手を口でやり込め、なんだかんだ処刑にはせず学園追放で済ませてあげた度量。

態度は変わっても、殿下の根底にあるものはやっぱり優しさなのねと思うと、なんだか誇らしい気持ちになると同時に、温かいものが胸に広がったのだった。



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― 新着の感想 ―
[一言] いやホントビックリだね。 でもギャップ萌え……グレートですよこいつァ。
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