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痛たた体育祭! 【WEB】

作者: 雨澤 穀稼


   痛たた体育祭!


 スラムダンクの映画を見てたら、懐かしさが込み上げて来た。

 構内暴力と言う嵐が吹き荒れ、木造校舎は落書きだらけ、穴だらけだった。

 トイレ入口、全ての個室のドアは外され……壁は伝言やら誹謗中傷、達筆な感じの語呂合わせ、象形画等が(えが)かれ……どうやって描いたのだろうと……天井画等もあった。

 地方の新聞の紙面を飾ったり、あっまた来てる……パトカーがしょっちゅう訪れ、龍やら虎やらが内側に刺繍された長ラン姿リーゼントの猛者達が、校門を隔てて睨み合う。

 番長、女番(すけばん)、先生、警察、年功序列、学年、学級、同級生の中の格差は入り乱れてのイタチごっこが繰り返される日常。

 ガラスの無い窓枠だけの教室……ジリリリリーンと、けたたましく鳴り響く火災警報機のベルの音……。

 もくもくと消化器は、廊下を白い粉煙らせ……ブンブン! ブンブン! ブンブンブーン……バイクが駆け巡る中、授業は続く……(なん)の変哲も無い、日常的な光景だ。

 天井から天気の良い日に、水道水の雨が降る事もあった。

 そんな中学時代の最初の体育祭が、あんなに過酷なものだとは……わたしたち壱年は知る由も無かったのである……。

 体育祭最大の盛り上がりはリレーでは無く、ほぼほぼ真っ直ぐな真竹を倒し合う棒倒しと言う競技だ!

 約拾m未満のほぼほぼ真っ直ぐな、真竹を支えるのは壱年と弐年生だ。

 参年生がわたしたち壱年の支えるの真竹をよじ登り倒しに掛かるのだ!

 勿論支えるのわたしたちの背中に容赦の無い鉄拳、キックは炸裂し土足で踏みにじられて行くのだ!

 参年の先輩からは絶対手を話すな! 守り抜けと怒鳴り散らされている。

 どんどんと引き剥がされ倒されて行く同級生たち……。

 わたしはツルツルと滑る真竹を抱え込んでいた……囲まれていた人の息遣い恐怖の圧、怒涛の罵声と狂気が、人の囲いを剥ぎ取られ……風でゆれる真竹の棒は重さをましてゆく……数人で支える背中に遠慮等あるはずもない、渾身のキックが炸裂する。

 背中に土足で登られ竹に前体重を掛けてぶら下がる者、反対側から押してくるものの力はどんどんとましてゆく……。

 (やが)て倒れ始めた真竹はとても、非力な中学壱年生数人で支えられるものでは無いのだ。

 でも離すわけにはいかないのだ、必死でしがみつく真竹と共に地面へと倒れ……竹の先は跳ねてアバレ出すビリビリと竹の振動が容赦無く襲ってくる。

 幸いにも先に相手の竹の方が先に地面へと倒れていた様だった。

 ふ〜……やれやれ。

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