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「第零話 笑顔」

定期的に投稿していきます。一話一話が長くないので比較的読みやすい作品です。

「壊れかけの箱庭で生きる兄妹」

                             

風波見 裕一(主人公)

15歳の男の子、妹想い、ソラリスメテオ墜落以降妹の真理亜とともに崩壊した世界を旅しながら母親を探している


風波見 真理亜

心優しい12歳の女の子、好奇心が強い、裕一と旅をしている


御菓子屋のおばあちゃん

死んでいるように見えて実は生きてる、御菓子屋に住んでおり家族が戻ってくるのを一人で待っている


神谷

中年の男性、中学校で数学の先生をしていたらしい


天野 咲

小学生の時の裕一の同級生女子、二年前ソラリスメテオが堕ちる前日に自殺してしまう、生前は裕一と仲が良かった、裕一とは別の中学校に進学していたが中学校ではいじめを受けていた、裕一の夢の中によく出てくる


風波見 良子

裕一と真理亜の母、女手一つで兄妹を育てる、ソラリスメテオが堕ちた日は仕事の出張で家におらず現在は消息不明


ノア

真理亜が見つけたメス猫、風波見兄妹についてくる人懐っこい猫


作家

世界の秘密を知っている謎の人物




「第零話 笑顔」


○1 河原(夕方)

 二年前

13歳の裕一と同じく13歳の咲

 小学校を卒業して以来に会う二人

 久々の再開なのに会話が弾まない二人


咲「ごめんね、突然呼び出しちゃって・・・」

裕一「ううん、引っ越したけどやっぱりこの町が一番だ」


 裕一は短く答え、再び二人の間に沈黙が流れる

 1,2分沈黙が流れたあと咲が口を開く


咲「私さ・・・小学生の時すごく楽しかった・・・意地悪な男子たちにからかわれても二人でいれば全然怖くなくて、むしろ毎日が輝いてた」


 咲は裕一の方を見ながら真剣に話している

 裕一は気まずくて咲の方を見ることが出来ない


咲「でもそれは二人でいたから・・・裕一が引っ越してからも私は毎日学校でいじめられるだけ・・・二人でいたらあんなに平気だったのに・・・今じゃ毎日が辛くて、しんどいんだ・・・裕一・・・私、どうしたらいいのかな・・・」


 裕一は咲になんて声をかければいいのか分からずに黙っている

 初めて咲の顔を見る裕一

 咲の瞳は波のように揺れ、しずくがこぼれ落ちた


裕一「が、頑張ればいいんだよ!頑張ったらきっとよくなる、週末は俺もここに遊びに来るからさ、一緒に頑張ろう」


 無責任なことを言う裕一

 裕一には頑張ることの辛さと、咲の辛さが分かっていない

 咲は裕一の言葉を聞いて何かを悟る

咲「私・・・最期に・・・」


 咲が小声で何か言ったが裕一には聞こえない


咲「もう少しだけ頑張ってみようかな」


 咲は立ち上がり涙を拭く

 咲は裕一に笑顔を見せる

 裕一も咲に笑顔を返す

 裕一は咲が悩みから立ち直ったと思い安堵する

 翌日、咲は学校から飛び降り即死する

 それから一か月後、メテオソラリスと呼ばれる隕石が地球に墜落し世界は崩壊する

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