表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続色吉捕物帖  作者: 真蛸
小人閑居
52/80

 羽生の旦那が内勤のときや、あるいは町廻りのときでもそのあいまを縫って色吉は助八に泳ぎを習っていた。

 助八は柳橋の浅草側の船宿、紀撰の船頭だ。色吉は春に永代橋から落ちて溺れていたところを、この助八に助けられたのだが、それ以来のつきあいだった。

「だいぶうまくおなりなさった」

 川岸にあがった色吉に、助八が言った。

 泳ぐときは中川まで足を延ばす。色吉はふだんはひとりで鍛錬している。助八も仕事の暇を見て駆けつけてくれるが、それはごくたまのことだから、こないだよりずいぶんと上達して見えるのだ。

「おかげさんで。続けて四、五町くらいはいけるようになりやしたぜ」

「もうあっしの教えられることはねえです」

 との助八の言に、色吉は笑顔で頭をさげた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ