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続色吉捕物帖  作者: 真蛸
舟に乗ってきた女
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 何日かして、用があって羽生邸にあがりこむと、茶を運んできたのが異人女だったので色吉は目を丸くした。

「へええ、ずいぶんとおなじみになりんさって」

 髪をご新造さん風に島田に結いあげ、着付けも若妻風で裾さばき袖さばきも様になっている。

「ソチャデゴザイマスガ」

「なんと、言葉まで」

 帰り際に裏庭を見ると、留緒と思永が洗い物を干していた。理縫がその周りをうろちょろと走りまわっている。

「お思永さん、薪をお願い」と留緒。

「おしえたん、まちをおれがい」と理縫。

「オシエタン、マチガイオレカイ」

 思永が最後に繰り返して、たすきで袖を端折るのも堂に入ったもの、薪を割りはじめた。


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