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第4話 〜『抜刀』〜

————ザワザワザワ


魔王軍の知性がある魔物たちが沢山、この魔王軍第8訓練場に集められた。

この第8訓練場は魔王軍の訓練場の中でも一段と大きく、公開試合なので使われる。


「これから魔王軍幹部シュラインと、魔王軍アイラ・ミーラの師弟対決を始める!」


そう今日は師匠との一騎打ち、真剣勝負の日だ。皆は師匠には勝てないと嘲笑しているが見てろよ……俺は師匠を超えてやる。


「師匠、手加減無しですよ」


「…………」


相変わらず無口な師匠だが、師匠の目付きが変わったのが分かった。真剣に戦ってくれるということなんだろう。


ふぅーーーーーーーー。


「『制御(リミッター)』解除」


師匠はまず俺の動きを見ようとするのか何も動かずこちらを見ている。しかも刀を手にしていないところをみると素手だけで勝てると言っているように聞こえた。


だがその油断が命取りとなる。俺は師匠に向かって手のひらを向ける。


「ファイア!」


鳴り響く轟音、肌が焼けるような熱風。一直線に炎の柱が師匠に飛んでいく。ステータスの耐久のお陰で熱風には耐えられるようになった。

しかも昔より俺の魔力のステータスも成長していた。昔とは違う圧倒的な炎。


「手応えはあったが……やはり簡単にはいかないか」


師匠は俺のファイアを片手で防いでいた。


「この威力の魔法を片手で防げる……師匠の魔法か」


どの魔族でもどの人間でも魔法は使える。魔族は職業の恩恵(スキル)は得られないがその代わり、身体能力、元々のステータスが高い。しかも魔法に一癖二癖ある。

師匠の魔法がどんな魔法なのか俺は一切知らない。俺のファイアを止められるとは……どんな魔法を使ったんだ。


「ッッッッッッ———————!」


目の前にいた師匠が消えた!


そして次には後ろから気配を感じた、俺は咄嗟にしゃがむ。


「…………」


しゃがんだ瞬間に突風が起きる。それは師匠が手刀で空を切り、その風圧で突風が起きたのだ。

しかしこれは予想通り。俺は避けたあと、直ぐに後ろへ回転する。


俺は身体中の『気』を無くす。


「シュライン流 剣術 『抜刀』!」


「…………!」


師匠左脇腹に剣を振る。師匠は後ろへ後退し俺の攻撃を避ける。


俺が今使った剣術は『気』を使った剣術だ。


気とは命の力だ。命の力を燃やして自分の力にするものだ。


気を剣や腕、脚などに溜めながら技を放つと有り得ないぐらいの力が発揮できる。


気を使う技などを一般的に剣術、拳術、体術、武術、武技、剣技などと言う。


「くそっ!」


あと一歩で師匠に致命傷を与えられたはずなのに!


師匠はある程度、距離を置き刀に手をかける。あの形は『抜刀』だ。


『抜刀』とは体中の気を無くし、瞬時に腕と剣に気を爆発させて圧倒的な速さで剣を抜き、斬る。


『抜刀』を放ってくるとしたらこちらは防御に専念しなければならない。『抜刀』は相手が剣を振ってくる体の部位をを見極めるのが大切だ。


「我流剣術 ウルフ『抜刀』」


師匠は俺の懐へと一瞬で移動し、目に止まらぬ早さで俺の右脇腹へと剣が放たれる。その速さはまさに神速。


「予測成功!」


俺の木刀と師匠の刀が交わる。俺は師匠が何処の部位を狙ってくるか予想し防ぐ。


師匠は力のステータスは弱い、どれだけ速くても俺の方が力のステータスは上だ。


「師匠、こんなに近づいて大丈夫なんですか?」


「!」


「ファイア」


鳴り響く轟音、肌が焼けるような熱風。師匠にファイアは直撃し、俺は敢えてファイアの突風に身を任せ後ろへと後退する。


「シュライン流剣術『斬撃』」


気を流した木刀を振ると木刀から斬撃が放たれた。


これは気を斬撃へと変える剣術だ。


「ファイア!」


『斬撃』その後にまたファイア。


「この多段攻撃。流石の師匠でも防げるはずが……な!?」


炎がなくなったあと、俺の目に見えたのは無傷の師匠だった。


「我流剣術 人食い鬼(オーガ) ウルフ『上段切り』!」


師匠は先程の神速で俺の目の前へと移動し剣を俺の頭上へと振る。


「くっっっっっっっっっっっ!?」


俺は咄嗟に木刀で師匠の剣を防ぐが……この力……強すぎる!


「そこまで!」


審判が俺と師匠の戦いを止めた。


「やっぱり負けたか。でもアイラもなかなか強くなったな」


「ガハハッッッガババババ! そうだな! あのシュラインの服に傷を入れるとな!」


みんなから慰めの言葉を貰うが……クソっ!


圧倒的な力の差を見せつけられた。強い強かった……まだまだだな俺は。







この話を作った後に鬼滅の刃の漫画を読まさせていただいたんですけど驚いたことに我妻善逸の雷の呼吸壱の型霹靂一千とシュライン流 剣術 ウルフ『抜刀』と酷似していたんですよね。それ即ち鬼滅の刃の作者と私の考えは一緒ってことですよね。それは似るわ……とか言ったら鬼滅の刃の作者と読者に殺されますねはい。


まぁそんなこんなでこれから先、『抜刀』は馬鹿みたいに多用します。いやシュライン流 剣術って地味なんですよ。アイラの技って地味なんですよ、ファイアぐらいしかカッコイイのないんですよ。みんなは極大魔法か究極魔法とかそんなのを求めてる気がするんですけど私はそんなの知らずでやっていきますよ!


まぁ小説に触れるのは置いといて、なんか活動報告のコメントに後書き方が自然な文章で面白い件と書かれて嬉しい反面、あれ本編は? と疑問に思ったんですよ。でも私は思いました、後書きの短い文章の方が書きやすいと。


まず私の小説って設定とかなんも書かずに頭の想像だけで始まりと終わり、まぁ第1章の終わりですかね、それを決めてそこまで書くのですが、その道中のことなどは全て感覚、これは1番まずい書き方ですよね〜。


だから伏線とかが苦手なんですよ。どこで伏線回収するんだろうとかお話に深みが出ないんですよね〜、まぁ設定も書いてみたことがあったんですけどその場その場で書いた方が面白いことに気がつきまして、それは小さい頃の影響だな〜って思ったんですよ。


小説を書いてるのも小さい頃、頭の中で想像して戦ってとかいっぱいしてました。

その名残……というか癖で頭で想像した方が面白いんですよね。そのせいでエタるんだよとか思うんですが、この後書きはその真骨頂なんですよね。この短い分で書くなら自然な流れ書けるんですよ。


だから短く終わる文章の方が面白いんじゃないのかなって。


まぁ今日はここで一区切りとしますか……えーっと文字数はっと……800文字……




世の中にはどんな男がいるんだい?


短い方が面白いと言ってるのに長い文章を書く男がいるんですよ〜


なーーーーーーにーーーーーーやっちまったな!!!


男は黙って


30文字!


男は黙って


30文字!


それは辛いよ犬三郎さん〜。


by え? なにこれ?と思った犬三郎

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