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第24話 〜ダイル〜

「「一睡も出来なかった(であります)」」


「あ、ナル」


「アイラ殿……」


ばったりと行き会った俺達、ナルの目の下にはくまがある。


「寝れなかったか?」


「寝れなかったであります……」


「そうだよな……」


あの後、眠ろうとする度にそこら中から刃が飛んできた。ベットは穴だらけ、壁は穴だらけ、なんなんだこの屋敷は……


っていうかバーリーさん達はどうやって寝てるんだよ!?


「これじゃあ体がもたないであります」


「そうだな……まぁ食卓に行くか」


「そうでありますね」


ゆらゆらと疲労困憊の俺たちは昨日夕食を食べた、食卓へと向かう。


「アイラ君にナルちゃん! ———ぶふぉ! そのくま……寝れなかったんでしょ!」


大きな声で笑い出すダイルさん。寝てない俺とナルはイラッとする。


「あれーーーイラッとした? イラッとしたよね? あははははははははは!」


「アイラ殿、こいつを斬ってもいいでありますか?」


「待てナル。俺もぶった切ってやりたい……我慢しろ……」


「あははははははは! ぶった切ってやるって誰をぶった切るのかな〜、ナルちゃんが僕を切れる訳ないよ〜!」


「ぶった切るであります! こいつをぶち殺すであります!」


「待てナル、落ち着け!」


ダイルさんを斬ろうと剣を持って突進するナル、俺はナルを鷲掴みにして抑える。


「ぶはははははははは! アイラ君、僕が死ぬと思って止めようとしてるんでしょ? 大丈夫だよ、僕アイラ君やナルちゃんに斬られても死なないから! だって君たち弱いんだも〜ん」


「よしナル、こいつをぶった切れ」


「了解であります!」



◇◇◇◇◇



第7騎士団は第7騎士団の活動範囲で活動する時、班に別れて活動する。班には警護班、お助け班、留守番班がある。警護班は名前の通り第7騎士団活動範囲を警護する。お助け班は初日にやったとおり民家をまわり民人のお助けをする。


留守番班は屋敷を主に守り、他の騎士団からの連絡対応に追われる。



今日は警護班、ダイルさんと街を巡回することになった。


「あらダイルちゃんクッキー作りすぎたから持ってってちょうだい」


「ありがとうございます!」


「ダイルお兄ちゃんーーー遊んでーーー!」


「いいよー。僕が遊ぶよーー!」


「ダイルさん」


「ダイルちゃん」


「ダイルくん」


「ダイルお兄ちゃん!」


老若男女の全ての人達から声をかけられるダイルさん。昨日、バーリーさん達といた時は声はかけられたがこんなにもかけられた事はなかった。

ダイルさんを少し、いや多少馬鹿にしていたが本当に人望が厚い人だ。


「キャーーーーーーーー!」


俺とダイルさんが何も怒らないだろうと、歩いていたその時、外に響くわたる女の人の声。


「悲鳴!?」


と俺が悲鳴が聞こえた場所へと駆けつけようとした時、もう俺の前からダイルさんは居なくなっていた。


「『制御(リミッター)』解除」


俺は人様の家の屋根へ飛び、悲鳴が聞こえた所へと走る。



◇◇◇◇◇



「屈強な男が1人の女性に寄って馬鹿じゃないかな〜」


ダイルは1人の女性を襲っている屈強な男の前へ現れ、女性から手を離すように軽い挑発をする。

普通の人ならば無視するであろう挑発だが、ダイルが言うことによってその威力は絶大になる。


「あ? 誰だお前」


「僕かい? 僕は正義の味方さ!」


またもやふざけた言葉に屈強な男は我慢出来ず、女から離れダイルに近づく。


「お前イケメンだからって調子乗ってんじゃねぇぞ!?」


屈強な男がダイルに殴りかかる。ダイルはその攻撃を———


「————ぶふぇお!?」


顔面で受け止めたのであった。殴りの力が強すぎでダイルは呆気なく後方へと投げ飛ばされる。


「へっなんだよ、弱えじゃねぇか」


屈強な男は手応えがありすぎる右手を見て笑う。こんなに人を殴ることが面白いと感じたことがなかったからだ。ちょっと本気で殴ったらあんなにも吹っ飛び気絶する。


その事に何故か快感を覚えてしまった。


「おい姉ちゃん、財布の中身出せや。出さないとあそこで伸びてるやつみたいになっちまうぞ」


「あははははは、誰が伸びてるって?」


女性に目をかけたらまた、ダイルが屈強な男の目の前へと現れる。


「お前気絶したんじゃ……?」


屈強な男は顔がボロボロで歯が折れているダイルがまたもや目の前に現れたことによってみて少しビビってしまう。


「気絶したけどあんに弱い殴りだっからもう起きちゃった」


「おちょくってんのか……?」


「あはははははは! おちょくってないよーーー!」


————ドン!


またもや屈強な男はダイルを殴る。またダイルは吹っ飛んだが、屈強な男は倒れたダイルにまたがって殴り続ける。


「このっ! このっ! このやろう! 」


何発も殴り、ダイルの顔は膨れ上がる。その痛々しい顔を見ても屈強な男は何も思わなかった。それよりもこいつをぶち殺したいその気分に気持ちを支配されていた。


その間に女性は逃げ出した。その事にも気づかずダイルを殴り続ける。


「痛いなーーーーーー! もっともっと殴ってよ!」


「ああ! 殴ってやるよ! もっともっとな!」


屈強な男はダイルを殴ることが物凄く好きになっていた。この行為が愛おしいもっともっと殴りたい。自分の指が手の甲が物凄く痛くても、骨が折れても肉が裂けても殴り続ける。


「この状況は……?」


「あ、アイラ君。遅かったね」


「すいません。土地勘がなくて」


「まぁそれはしょうがないよ」


「それより……なんであの男の人は地面を殴り続けてるんですか?」


「あーあれね。あいつが馬鹿だからだよ」


俺は喜んで地面を殴っている屈強な男をみてやべぇなとしか思えなかった。


それでも客観的に見てもあの行為をやめさせた方がいいだろう。だが止めようとしたらダイルさんに殺されるそんな気がした。


ダイルさんをふと見てみると、満面の笑顔で光景を見ていた。


これでダイルの性格が分かってくれたらいいですね。

もうそろそろで第7騎士団の人物の紹介みたいな事は終わるのですが……次の小説が難しいんですね。

ちょっと毎度の事ながら小説が分からんくなってきた。

私のダメなところは小説を書くと序盤はいいんですが、中盤あたりで死ぬんですよね……なんもアイデア浮かばない……そう考えていたらトイレでアイデアが浮かびました。ありがとうございます。


トイレとお風呂ってなんかアイデアが浮かぶんですよね。なんでだろあれ、やべぇな!


そんで今日は23時、0時にも投稿させて頂きます!


よろしくお願いします!

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