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第18話 〜言うなっつーの〜

クソっっっっっっっっっっっっっっっっ!


動け! 動けよ! 俺はあのレッドウルフをぶち殺すんだよ!

火球に直撃しただけで倒れるなよ!


クソが! 時間を稼ぐなんて最初から思ってなかった。俺はレッドウルフを殺す気で行ったのに。

なにも……なにも……できねぇ!


「ク……ソ……が……」


もう無理だ。俺達は死んだ、あの憎たらしい奴は守れねぇ!


「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


なんだこの怒号は? なんだ、なんだ?


なんで俺より少し年上の奴があんなに強いんだ……?


どうしてだ……? 俺とあいつは何が違う……!?



◇◇◇◇◇



「教えてくれ! 俺にお前の強さを!」


2日間昏睡状態だったワイが起きた上がった時の第一声はこれだった。


ワイにポーションをかけ街まで全速力で向かい、ワイを神官に治してもらった。


起き上がったワイは水を得た魚のように俺に教えを乞うてきた。


「それであんたはここ1週間、ワイ君に剣の指導をしてるわけ?」


「そうだ。あいつの成長速度は異常でな、俺より絶対に強くなる」


「なにその親目線きも……っとこれでマッサージ終わり、さっさと寝て」


「毎日ありがとな。もうお前なしの体じゃあ生きていけないよ」


「うえ……気持ちわる」


「そこまで言うか!?」


サファイアとの親交もだいぶ深まってきた。今ではこんな冗談を交わす中になってきた。


「じゃあもう俺は寝るわ、また明日な」


「はいはい、おやすみ〜」


「あ、そうだサファイア」


「なに?」


「ブラックウルフがレッドウルフになる事例ってある?」


「知らないよ、魔王軍に居た時もそんなこと聞いたことも無いし見たことも無い。もしかしたら魔王様が関わってるかもね」


「サファイアもう一つだけ質問していいか?」


「なに?」


先程と違い、俺の質問攻めに少し嫌がって苛立っている声色。


「いや……なんでもない」


「それなら何も言うなっつーの」



◇◇◇◇◇



「ふっ! ふっ! ふっ! ふっ! ふっ!」


毎朝のルーティーン。俺は剣の稽古を怠らない。王国から少し出た草原で剣を振っている。もうこの剣を振ることにも慣れているせいか剣を振っている時は色々のことを考えている。

ワイ、ナル、俺というパーティーはもう王国中の人に知れ渡っていた。

レッドウルフという異常種を倒し、日々のクエストでBランクパーティーとは思えない働き。


ワイはもう少しでBランクに、ナルはもうBランクになった。俺はもう少しでAランクだろう。


そして俺の【最弱勇者】という2つ名。俺のことは波紋状に王国に広がり始めた。


あまつさえSランク冒険者、遠出しているSSランク冒険者を出し抜くんじゃないかと言われている。


だがこれはチャンスではないか? ここである程度の人気を出し魔王軍に戻った暁にはその名声で全ての者を壊す手段が出来る。


「アイラ! 俺の剣の振り方も様になってきただろ!?」


「ああ。そもそもお前は飲み込みが早いから形は完璧だ。後は筋肉だ!」


「ああ! 今すぐにお前を出し抜いてやるからな!」


ワイもやる気十分。新しい剣技も覚えたらしいが……俺もこの2週間で新しい魔法を覚えた。

ギルドで知った俺のユニークスキル、『魔法融合』。

このお陰で俺は更に上のステージへと上がった。


「アイラ殿ーーーー!」


「お、ナル。どうした?」


息が切れた様子、しかも物凄く焦っている顔のナル。


「ギルド長がお呼びでありますら!」


ギルド長から? あの一悶着から一切会ってないが……。


「ギルド長が何の用だ?」


「いいから早く来るであります! やばいでありますから!」


ナルもここ最近もっと馴れ馴れしくなり、ライさんが言っていた危険という言葉が全く分からないほどだ。

その証拠に今、俺の手を繋いで走り出した。それにつられて俺も走り出す。


「お、おい! 俺も行くぞ!」

いや待って!? サファイアーーーーーがええええええ!なんか自分で書いといてあれですが……サファイアええ! 何も言うなっつーののボイスが俺の頭の中に流れましたね、はい。


そもそも私の今までガチで書いてきた小説の中にはサファイアに似ているキャラクターがいっぱいいるんですよね。その中で1番思い入れが強いのは加奈っていうラブコメで書いていたキャラクターなのですが……そのキャラクターを書いてる時が1番楽しかったのを覚えています。


多分、ほぼ全員の小説家はこのキャラクターを書いてて1番楽しいとかあると思うんですよね。


あーーサファイアをもっと書きたいな……………


あっもうサファイアこれから空気みたいな存在になるんだった……あっ……最悪や!


by ワッフル! ワッフル! ワッフル! ……はそんなに好きじゃない犬三郎

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