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第14話 〜犬猿の仲〜

ライさんにナルとワイのことを紹介しようとしたが、ライさんの窓口には沢山人が並んでいた。


もし聖騎士のナルを連れて行ったら直ぐに事情聴取されることはみえている。そしたらライさんは俺の対応で受付から抜けだしギルドが忙しくなる。


それを危惧して名前だけ言って、おすすめのクエストを紹介でしもらう。


完璧な作戦だ。


だが95パーセントは確実に事情聴取されるだろうな。


「ライさん。パーティーメンバーが2人集まりましたよ」


「あ、アイラさん。もうパーティーメンバーが増えたんですか?」


「はい。ナルとワイって奴らです」


「す、すいません。フルネームでもう一度言ってもらってもいいですか」


「ナル・シャーロットとワイ・ヤングです」


ライさんは10秒意識を失いはっ! と意識を戻し窓口からすぐさまでできて俺の腕を組み、昨日の個室へと連れ込まれた。


「もうパーティーメンバーが集まったって言ったメンバーが【分身の聖騎士】と問題児ワイ・ヤングって正気ですかアイラさん!?」


あー長くなりそうと俺は心中で嘆く。


「そんなに問題ですかこのパーティーメンバー?」


「問題も問題です! ナル様とパーティーを組んだ人は全員冒険中に行方不明! ワイさんだって組んだパーティーメンバーの全員から不評の問題児ですよ!?」


「ナルとワイにはなにか裏を感じていたんですが……まぁ大丈夫でしょう」


「馬鹿ですか!?」


ライさんのギルド職員あるまじき言動に少し素のライさんを見れて少し嬉しい。


「笑い事ではありません!」


笑っているのがバレたのかまた怒られる。でもまだライさんの怒涛の説教が止まらない。


「2歩譲ってワイさんは良いです! だけどナル様は100歩いや、1万歩譲れないです!」


「あははは〜、でももうナルと契約しちゃったんですよ」


「は、はい?」


「だからナルと契約しちゃったんです」


「はいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」



◇◇◇◇◇



「めっちゃ怒られた」


契約をなぜしたのかという経緯は言わなかったが、契約内容は話した。その契約内容は内緒にしてくれと言っておいたが、ライさんはギルド職員。


なので上司に報告することもありえる。


でもライさんは信用出来る。俺の勘が言っている。


それとおすすめのクエストを受注してもらった。今回はワイの力を見るためにCランクのクエストを勧めてもらった。


Cランクはレベル300から400の冒険者が受注するクエストだ。俺が本気を出せば一瞬で終わらせるクエストなので死ぬ心配もない。


「悪い遅くなった」


「すごーーーーーく待ったであります!」


外に待たせておいたナルとワイに合流すると、ナルが少し不機嫌な声色で怒ったような仕草をする。まぁ1時間も待たせれば怒るのは当然だ。


「悪い悪い、ワイも大丈夫だったか」


「ああ大丈夫だけどよ、この女マジで気に食わないぜ!」


「私もであります。お前とはやっていけないであります!」


「おいおいパーティ結成日になに喧嘩してんだよ」



◇◇◇◇◇



「やってやるぜ! やってやるぜ! ブラックウルフなんてぶっ殺してやる!」


ブラックウルフ、レベル350の魔物。ウルフ系の魔物は群れを作り、高い知能と俊敏さで人間を囲い、ヒットアンドアフフェイで戦うの魔物だ。


ワイのレベルは372、十分に戦える力を持っている。


「ワイ、森に入ったら大声を出すな。敵はブラックウルフだ、耳がいいから直ぐに囲まられるぞ」


「ああ! …………そうだな、少し静かにするよ」


ここはエラスラン王国、王都の直ぐ近くの森。ここの森は強力な魔物、特に(ビースト)系の種類が多い。

この森の生物は大体、食べれる動物。それを餌とする魔物が多いのなんの。動物を守るために俺達は魔物を殺す。まぁ動物もある程度魔物にも対抗できるが、ブラックウルフなんて居たら森の動物達が全員死んでしまう。


その為、急を要するクエストであり報酬もいい。


「ワイ、もう一度確認するがお前の職業は剣士でいいな?」


「おう、そうだぜ。俺は中級職の剣士だぜ」


剣士はパーティーに必須の職業だ。剣を扱うことに丈、攻撃力、俊敏さ、耐久、どれをとっても全て平均以上。力のステータスが少し高くなるぐらいで、それといったステータスの突飛は出ない。


その代わり多彩なスキルが多い。そのおかげで隙がない職業ともいえる。そのため1人でもパーティーにいればパーティーの戦力が安定する。


「で、魔法は使わず我流の剣技だけでやってると?」


「おう! そうだぜ! 魔法なんて小賢しいものなんて使ってられるか!」


ワイや俺が使っている剣技というのは魔力を一切使わず己の命の力を剣に宿し、圧倒的威力を放つものだ。


剣技、剣術を極めると魔法の扱いが難しくなり、魔法を極めると剣技、剣術の扱いが難しくなる。


だが剣技を極めてもある程度の魔法は使用できるがその可能性を捨てるというのは自分の可能性を無くすものだ。しかも剣士はある程度の魔力だって備わっているはず……。


「魔法を毛嫌いしているのでありますか?」


「ああそうだぜ。剣士たるもの剣で人を導く……聖騎士様なら分かるだろ」


「下らないでありますね」


「ああ!? なんだと!」


何故かさっきから一触即発の2人。声の大きさも治らないワイ……正に凸凹コンビ。そして迫り来る10匹以上の足音。


「構えろ! 気づかれた!」


前方から無数の足音、それが枝分かれする。流石ブラックウルフ、俊敏さは桁違いだ。


「ワイはまずは剣を抜け! ナルは詠唱を始めろ!」


「おい、Bランクのお前が居るんだから詠唱魔法なんて要らないだろ」


「知ってるかワイ。この世界は未知数、何が起こるか分からない。何かあった後ではもう遅いんだよ」


俺は木刀を構える。


「『制御(リミッター)』解除!」



やっぱり小説ってブランクってあるんですね。この話はもう1ヶ月前に書いたのですが……マジで色々直しました。やっぱり自分の小説の感覚がにぶるんですよね。


まぁそんなことはどうでもいい。なんかファンタジー系になるとそれ、これ、とかの表現が増えるんですよね。私は小説家になろうの小説を全く読まないのですが、このそれ、とかこれの表現みんなどうしてるんだろうと思ったら日間ランキング10位以内のひとはそれとかこれを多用してましたね。

あこれって見る分には関係ないんだと思いましたが、でももう私の中でこの抽象的な表現はなんか、気持ち悪いので少なくしようと心で思いました。思っただけなのであしからず。


by うーん最近小説にとれる時間が少ないな〜と嘆く犬三郎

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