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第13話 〜モヒカンっていうんだぞ!〜

「じゃあまた今日も泊まりに来るわ」


「ふぁ~、行ってらっしゃーい」


昨日は至れり尽くせりで、物凄くふかふかのベットで美味しい朝食。

俺は気分爽快で石の階段を上る。



————ゴゴゴゴゴゴ



石の壁が横に動き、陽の日差しが俺に当たる。昨日の夜の歓楽街の賑やかさ、この早朝という陽の光。全てが未知の体験だ。


人間と話したり、人間と戦ったり、俺の中の世界が広がっていっている。


「よし、ナルに会いに冒険者ギルドに行くか………………で、ここはどこだ?」



◇◇◇◇◇



「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……やっと着いた」


何回も何回も同じ道を通り、俺は単純なことに気がついた。家の屋根に登りギルドを探せばいいと。それをしたらすぐに冒険者ギルドは見つかり現在に至る。


「アイラ殿ー! やっと来たでありますか!」


「あー、ナル悪いな」


「本当であります、めちゃくちゃ待ったであります」


初対面の冷静冷酷よりかなり砕けた感じのナルに少し驚きつつも、これが素のナルだと思い俺も緊張感がなくなる。


「ナル、ちょっと質問してもいいか?」


「いいでありますよ。どうしたでありますか?」


「どういうこったか分からないが……俺の注目度半端なくない?」


そう冒険者ギルドに入ってから周りの冒険者達の目線が熱いのなんの。好意、悪意……なんなら殺意も感じられる。その理由は俺にあるのか、ナルにあるのか。


でも一つだけ心当たりがある。


「それはもちろん、アイラ殿がいきなりBランクになったからであります」


「やっぱりか。色々面倒なことがありそうだな~」


「おいおい、お前がいきなりBランク冒険者になったってやつは!?」


「じゃあ今日はライさん……俺の専属アドバイザーにナルのことを紹介しないとな」


「分かったであります。では行くであります」


「ちょいちょいちょい待てよ!? 俺様を無視するんじゃねぇ!」


俺の肩にいきなり掴みかかってきた背が低いヒューマン。


「いや~普通に無視できると思ったんだがな。それでお前誰だ?」


「俺か!? 俺はCランク冒険者のワイ・ヤングっていうぜ!」


Cランク冒険者、ワイ・ヤング……。髪の毛が頭の中央にしかなくて、紫色の髪の毛が上へそり立ってる。

なんちゅう珍奇な髪型なんだ。この髪型の名称はなんだ?


「おうおう!? 俺の髪型に惚れちまったか!? この髪型はなモヒカンって言うんだぞ!」


自慢げに自分のモヒカンとやらを触るワイ。


「それで要件はなんだ?」


「俺がお前のパーティーリーダーになってやる!」


「お~そうきたか」


俺が生きてきた中でハラさんから教わった事は沢山あるが、その中でもヒューマンやエルフ、小人族などの沢山の種族の性格を全て教えられた。その中でも1番数が多いヒューマンの性格の情報は細かく教えられた。


こいつの性格は直ぐに分かった。


自意識過剰、自分より強い人を知らない、もし自分より強い奴を見つけると少しトゲが無くなる。


それと今までの会話から推測するにこいつはパーティに属してないのだろう。


冒険者でパーティーに入ってないということはこの性格に難があって入れないのか、自分の強さゆえに危険を冒して戦い始めているのか……。


どちらにせよ仲間にするのは悪手。




だが……勿体ない




それが俺の心を埋め尽くす。実質ソロでCランクまで上り詰めたのは相当の手練だ。


冒険者の最高ランク、SSSランク。今までこの階級に達したのは歴代10人。その内の4人は生きているらしいが、そこの階級までいったらもしかしたらある魔王城の秘匿情報も得られるかもしれない。


そもそSランクかSSランクで得られるかもしれない。そこまで行くのに仲間は必要だ。

そこで目の前にいる、ワイという才能の原石を手放していいものなのか……。


「じゃあ1回一緒に冒険しようぜ、それで決めよう」


「アイラ殿、いいのでありますか!?」


「いいも何も、別に良い奴そうだしいいだろ。よし行くぞワイ」


「………………!」


「ワイ、どうした? 早くついてこいよ」


「あ、ああ!」

お久しぶりです犬三郎です!


ということワイが出てきましたね。ワイ……モヒカン……キャラが濃いな〜。この小説のキーマンですね。


っというかですね、もう私は別の小説を書き始めた訳なのですが……ちょっといつもよりぱっとアイデアが浮かばないんですよね。う〜んどうしたものか……


あ別の小説を書き始めたということはこの小説はあと約15話ぐらいで終わります!ここからどう終わるのか、終盤の爆発、中盤の失墜! あ、これ面白の度合いです。


マンガアップ大賞までに投稿させていただきます!

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