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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

楠くんの夢 〜天から参りし2対の災厄〜

作者: 虎兎

すみません…………衝動です…

ここではない、とある別世界。


麗かな日がさし、青空も広がり。のんびりと昼寝したくなるような春の日のこと。


緑溢れる王国で、衝撃のニュースが、王宮を襲った。


「し、失礼します!大変です!」


上等な服を着て、誰がみても騎士、それも上位だろうと思うような服装をした男が、戸を勢いよく開け、叫んだ。


「なんだ、そんなに慌てて。それに、失礼だぞ。それほど火急の用があるのだろうな」


王と呼ばれた男は、顔を上げて答えた。その顔に、一抹の不満を残して。書類が溜まっているのがみて取れる。

そんな状況で声をかけられれば、その表情もあり得るものである。しかし…


その表情は一瞬で驚愕に変わることとなった。


……………………………………………………………………………………………………………………………………

〜Side 王様

「それで!状況はどうなっている!」


儂は叫んだ。ここまで活力を出したのは、いつぶりだろう。


先の騎士が叫んだこと…それは


『あ、あの帝国が!攻めてきました!』


あの大国が攻めてきた、と言う大事件だった。


あの大国は、30年前…大災害により崩壊したはずだった。


それを機にと、公国が我が王国を攻めてきた。


まあ、あんな若造どもらが我が王国を汚せるわけもなく、簡単に撃退されていった。


しかし、責めることはできなかった。彼方は神の加護だと言っておった。


確かに、何か不思議な力が働いているのは確かだったため、攻めなかったのだ。


まさか、帝国復活に、あの不思議な力が関与しているのではあるまいな…


「‥ふむ。では、あそこにいた滞在兵はどうなったのだ?まだ滞在しておるか?」

「い、いいえ…そ、それが…」

「ん?なんなのだ?逃げ出してきたことは罰せぬ。どうなったのだ。」

「9割がたが突然に…消えたそうなのです…残ったものもあの不思議な力をくらって飛ばされて参りました…」


国王は、驚愕した。


……………………………………………………………………………………………………………………………………

Said 公国盟主


「何?帝国が、王国を?帝国は復活した、と。」


そして我は呟いた。


「漁夫の利万歳…」


ヤッベ、仮面外れてるわ。

……………………………………………………………………………………………………………………………………


時は過ぎて半年後。


最後の帝国軍、王国軍の決戦が行われようとしていた。


「行くぞ!全軍、突撃!」 「「「「「「「うおおおおおおおお!!!」」」」」」


「負けるか!やっちまええ!、」 「「「「「「ヒャッハーーー!!!」」」」」」


遂に戦いが始まったのであった。


戦乱の世の中を体現したかのような血みどろの戦場。


あるものは王国軍を倒して。


あるものは王国軍を倒して。


あるものは裏切り。


あるものは忠誠を貫いた。


あるものは逃げ出し。


あるものは勇敢に戦った。


帝国と王国の力は互角。そうそう決着などつくものではない。


途中で公国も乱入。余計に混沌とした戦場になった。


おわるビジョンが見えず、永遠に続くかと思われた戦争は、


まさかの乱入者によって…


勝者がなく。


敗者しかいない、戦場を作り出して収束することとなる。


……………………………………………………………………………………………………………………………………


『おお、おお。美味しそーう!やっぱりーーーーーだよねえ!』


その声が聞こえ、すべての者が顔を上げた。


そこに現れたのは…天を衝く、大きな塔。


その塔は…王国の陣を貫いた。


それも、帝国とともに。


「「「なっ‼︎」」」


公国も叫んだその声は、チャンスであるはずが、衝撃に満ち溢れていた。


しかし、一瞬で絶望に染まった。


『いやいや、やっぱりーーーーでしょ!』


新しく降ってきた2対の塔。それは…公国、そしてそれに対応していた王国を貫いた。


そしてその二つで。


半年の戦争を。


一瞬にして。


消し去ったのである。


……………………………………………………………………………………………………………………………………


惨劇。まさにその通りであった。


故に、この事件は、生き残った王国民により。


2対の惨劇。


そう呼ばれることとなる。


……………………………………………………………………………………………………………………………………

「おお、美味しそう!やっぱりマヨネーズだよねえ!」


ブロッコリーをマヨネーズとともに食べる男。


「いやいや、やっぱりごまだれでしょ!」


それを見ながら、


ブロッコリーをごまだれとともに食べる女。


その二つは、2対の箸によって貫かれていた。


……………………………………………………………………………………………………………………………………

Side 田中君


「ん?どう言うこと?」


僕はそう尋ねた。


「ハハハ!わからないの?」


笑う楠君。どういうことだろう?


「だから、王国軍がブロッコリー、帝国軍がマヨネーズ、公国がごまだれなんだよ。これは、マヨネーズがいいかゴマだれがいいか争っていた2人の夫婦のお話ブロッコリー視点だよ。ほんと、バッカみたいな夢だわー。ブロッコリ国物語的な?」


「ああ、なるほどね!」


そういうことか!


「国王はお前が緑になったいまのままのモジャモジャ頭だったよ!」


む。楠君、僕をブロッコリーと!


「なんだとー!」


「「「ワハハハハ!!」」」


僕は、楠君を追いかけ続けるのであった。


そんなことを言いながらも。


今日は、また、始まる。


アホだ…………予想以上にアホだ…………


あ、田中君は、楠君のクラスメイトです。

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