配膳
続き
「では最後に、改めまして前半配膳担当リーダーのセリーヌです。よろしくお願い致します。」
最後にセリーヌさんの自己紹介が終わった。
「全員の自己紹介も終わった所で、これ以上お客様を待たせる訳にもいきませんから早速始めましょう!解散」
セリーヌさんの掛け声で一斉に散らばる…。
バタバタと音を立てて、出来上がった料理を両手・片手様々に乗せて運んでいく。
「では、サラさん。手始めにこの料理を目の前のテーブルへ運んでください。」
料理がズラッと並ぶカウンターにあるサンドイッチと番号札23の紙が乗せられた皿を差して言った。目の前には20代女性の2人組が楽しくお喋りをしている。
「あの2人組ですか?」
聞くと、「ええ、よろしくお願いします。」
ドキドキ心臓がうるさく鳴っているのを感じながらさっそく、サンドイッチを運んで2人組に声をかける。
「お待たせ致しました。サンドイッチでございます。」
そう言いながら、そっとお皿を置く…。赤い布が覆い被さったテーブルの上に23番という鉄のプレートがはめてあった。
2人組の片方の女性が、
「きたよ、わぁ〜美味しそう!」と嬉しそうに言った。
もう片方の女性は「うん、食べよう」とニコニコして言う。
「ごゆっくりどうぞ」そっと言いつつ離れて、セリーヌさんの元へ戻った。
「うん、上手ですよ。そんな感じでお願いします。」と言ってくれた。
「あっ、ありがとうございます。」
くぅ〜、めっちゃ緊張したぁ〜。変な汗でてたぁ。でも、出来たぁ。良かった。
「では、次はこちらの料理を一番右端の手前から2番目のテーブルへ」セリーヌさんが次の料理を渡してくれた。
よし、やるぞ〜。
続く