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アコール〜異世界〜  作者: ラミア
第1章 出会い
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可愛らしいお店


前回の続き…



城へと向かってどのくらい経ったのか…手元に時計も携帯もなく、頭の感覚で言えば20分くらい歩き続け腿まであった草から公園とかでよく見る短い長さになっていた。今更気付いたけど、服着たまま寝ちゃったんだな…。でも、いきなりこんな所にいたからパジャマじゃなくて良かった、本当に笑。上は薄いピンク色のブラウスに紺のジャケットと下は白のパンツ、足元は靴下だけどね。


でも、怪我をすることなく安定した道にたどり着くことができた。


この道…何処まで続いているんだろう、城まで続いているといいなぁ。

またしばらく歩くと看板が見えてきた。道が2つに枝分かれしていてその真ん中にポツンと立っていた。


えっと、右が城で左がナナミ村…?日本語で書かれてる、外国じゃなかったの?


ひとまず安心した、良かった。英語なんて久々で上手く話せるか不安だったし。


よし、右に行こう!ここが何処だかハッキリして家…もとい職場に行かないと、それと連絡も!あー、絶対に遅刻だよ。




それから一時間経っただろうか、お腹も空いたし足もクタクタ。目の前にはずっと続く道…。はぁ、途方にくれるなぁ。ん?目の前にポツンと建物みたいなものが見えてきた。どんどん近付くとどうやら可愛らしい雰囲気のあるお店のよう。とにかく良かった、ここで水を貰おう。


「こんにちは、すみません。おみずを一杯いただけませんか?」とお店の中に入って声を掛けてみた。


すると、可愛らしいフワフワのワンピースのような、メイドのような服を着た女の人が答えてくれた。


「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ〜」


彼女の案内で席に座る。店内は小さくも明るくテーブル席が4つとカウンターがあって椅子が5つあった。


私が店内を物色していると、彼女が水が入ったコップとメニューを持って来てくれた。


「お水とメニューをどうぞ、オススメはトマトとチキンのホロホロスープです。お決まりになりましたらお申し付け下さい。」


「ありがとうございます」


お礼を言うと彼女はペコリと頭を下げてカウンターへ帰って行った。


さっそく水を飲んで喉の渇きを潤しながらメニューをペラペラとめくってみた。


わぁー、どれも美味しそう。カレーにスープに野菜にお肉にいっぱいある。あ…だけど財布持って来てなかったんだ、申し訳ないけど長いはできないし早くお店を出よう。


空になったコップと閉じたメニューをテーブルに置いてカウンターの彼女に言った「お水ありがとうございました。喉が渇いていたので助かりました。ここの料理とても美味しそうですね〜でも今、お金を持っていないので後日また来ますね」


すると、彼女は「いえ、お役に立てて良かったです。本当ですか?嬉しいです。でも、あまりお客さん来なくってどうしようと思っていたんですよ。あの、もし良かったらお金は頂きませんのでスープだけでもご感想を頂けませんか?」

と言ってきた。


「えっ?スープを無料で?いいんですか?」


「はい、もちろんです。色々と勉強をしているんですが、やはり他の人に聞いてみないと分からないこともありますので」


こうして私は、スープをご馳走して貰うことになった。やったぁ〜、なんだか分からない所に来たけど、やっと少しお腹が満たされる。あっ、ここが何処だか聞かないと。元の席に座りながらそんなことを思っていると、彼女がスープをお盆に乗せてやって来た。


「トマトとチキンのホロホロスープです」


目の前にスープが置かれる、トマトのスープにチキンとベーコンとセロリが入っていい匂いがして美味しそう〜。


「いただきます」

スプーンを持って言うと彼女は「どうぞ、召し上がってください。前失礼します」そう言って私の前に座った。


さっそく、私はスープを食べ始めた…。


続く


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