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エリトア家のお嬢様

下っ端騎士はある意味幸運の持ち主だった

作者:
掲載日:2018/05/14

『魔物退治はただのストレス発散です(仮題)』でエマが騎士見習いと思っていたジール君視点です。

いろいろと誤差はありますが、視点が変われば……と大目に見てください。

僕の名前はジール

ジール=オズマン

オズマン伯爵家の三男です。


この春、無事に騎士訓練学校を卒業し、王立騎士団に入団した新人騎士です。

騎士訓練学校には3年在籍していました。

12歳からの3年間、訓練学校の寮で生活していました。


伯爵家の三男ということで、実家を継ぐこともない僕は幼い頃からの憧れの騎士を目指したのです。

まず、騎士訓練学校に入学して戸惑ったのは身の回りの事でした。

実家で暮らしていた時は侍従やメイドたちが朝の起床から着替え、スケジュール管理まですべてやってくれていたものを自分で熟さなければならないのです。


同室の男爵家や子爵家の子達が戸惑うことなく当たり前のことのように熟している様を見て自分がいかに甘やかされていたかに気づきました。

恥を忍んで男爵家や子爵家の子達にやり方を教えてもらい、拙いながらも自分で熟せるようになりました。

教えて欲しいと、二人にお願いした時、とても驚いた表情を浮かべていました。

今では彼らとは仲の良い友人関係を築けています。

公的な場では身分相応の対応をしますが、私的な場では身分など気にせずバカ騒ぎなどもしています。

教官からのカミナリを何度くらってもバカ騒ぎはやめられませんでしたが……


僕は魔力保有が多いらしく、入学して半年後の適性検査後に魔法騎士を目指すよう指導されました。

そういえば、魔術学園初等科を卒業するとき、必死に引き留められた記憶が…………

同室の彼らも魔法適性があるとの事で、一緒に魔法騎士を目指そう!とさらに結束が固まったのが幸いしてか、僕たちのグループ(寮の部屋割りで卒業まで変更はなし)は常に成績上位者でした。


3年間、常に成績上位者であり、卒業後すぐに騎士に叙された僕は視野が狭くなっていることに気づきませんでした。


あれは、騎士団に入団して数か月が過ぎた頃です。


先輩曰く『王子、王女の暴走』に僕は巻き込まれました。

近衛騎士……主に王子、王女付の先輩騎士たちにとっては日常茶飯事らしいですが。


その日、僕は非番のはずでした。

ですが、王子、王女のエリトア侯爵家突撃訪問及びピクニック(王女談)に護衛として駆り出されたのです。

お忍びという事で正規の近衛を動かせないとかなんとか……

いや、そこは王子付、王女付の騎士に報告して止めるようにお願いするか仕事(=護衛)をするように言ってくれと思わなくもなかった。

王子付、王女付の近衛も数名いたのだけど、王子、王女に弱みを握られているらしく(本人談)押し切られたみたいだ。


一応、上司には『王子・王女の我儘暴走』として報告が行っているらしい。


新人の僕に拒否権など当然ありません。

王族の命令は絶対だと言い聞かされていましたからね。

僕たち下っ端に拒否権なんてあるわけがありません。

拒否したら即刻クビ宣告されそうですからね。

騎士をクビになったら路頭に迷いますからね……

多少実家からの援助は貰えたとしてもそれは数年の間だけですからね。


急遽無理やり任命された臨時の小隊長たち(王子・王女付の騎士)は申し訳なさそうに謝ってきましたが、これも訓練だと思って励んでくれと言われました。


たしかに、これは訓練でした。


はい、訓練です。


訓練と言わずになんという!


王子、王女はアポなしで第二の王家と言われ、このサングリア国を陰日向に支えているエリトア侯爵家に突撃し、『立入禁止』とデカデカと書かれたドアを壊して中に入ったかと思うと、嫌がる令嬢を無理やりピクニックに連れ出したのです。

その際、令嬢の専属護衛の付随を拒否したことに小隊長達が顔を真っ青にさせていました。

後で知ったことですが、令嬢の専属護衛は僕たちが束になっても敵わないほどの腕前なんだそうです。

冒険者ギルドで言えば低く見積もってもAランクだとか。

冒険者ギルドではSS~Eに能力によってランク付けされ、依頼内容もランクによって振り分けられます。

僕は騎士団に入団するちょっと前にCランクになったばかりです。

中には伝説のSSランクの方も侯爵家に勤めているとの事です。

先輩たちは月一で訓練を受けているそうですが、今後はそれが出来なくなると嘆いていました。

実際、この日以降、侯爵家及び侯爵領で行われていた公開訓練は行われなくなりました。



王子、王女提案のピクニックの場所が大問題でした。

小隊長はじめ王子、王女お気に入りの騎士達も必死に行先変更を申し上げていましたが、王女が珍しい植物があるからと強引に推し進めたのです。


王女が強引に連れてきた場所、それは初級冒険者の訓練場でした。

王女の言う珍しい植物はどこにでも咲いている野花でした。

この日の王女の髪飾りとして添えられていたものです。

最近入った侍女が出勤途中に摘んできたものを加工したものだそうです。

王宮の庭園で一度も見たことがないからと生息しているとこを見たいと言う理由で今回のことが起こったそうです。

この時、今回のメンバーに選ばれた僕たちはその侍女に殺意を抱いたのは内緒です。


ちなみに、僕たち騎士も学生時代によくこの場所を訪れました。

ちょっとした鬱憤晴らしには最適な場所だったので……あ、これは他の人には内緒です。


そして、なにより何がまずいって……

この時期はモンスターの繁殖期だからです。

この時期はギルドマスターによって入場者が制限されることは一般的に知られているはずなんですが……

王子と王女は知らないようです。


教育係はなにを教育しているんでしょう。

国民全員が知っていること(一般常識)を教えていないような気がします。

まあ、僕も平民の暮らしについてはまだまだ勉強不足ですけどね。


いずれ臣下に降る王族だとわかっていても『この人達に仕えて大丈夫か?』と思わなくもないですが……

王子と王女もまだ7歳だからと無理やり自分を納得させるしかありません。




あっという間にモンスターの群れに囲まれました。


王子、王女は大声で喚き散らすのですぐさまモンスターの標的になりました。

お気に入りの騎士に保護(口にハンカチを押し込んで黙らせていました)され、モンスター避けの魔具が施されている場所まで退避しましたが、侯爵令嬢一人が取り残されました。


何十人といる近衛騎士たちが侯爵令嬢一人残して逃げたのです。


僕は小隊長に言われ侯爵令嬢を護衛していたので、近寄るモンスターを屠るのですが正直低級と言えども一人でモンスターに対応するのは辛いです。


「あらあら、大勢で御越しですわね……」

侯爵令嬢の可愛らしい声は随分と落ち着かれています。

普通のご令嬢ならばモンスターを見た瞬間に叫ぶか気を失うかのどちらかなのですが侯爵令嬢はどこか楽しそうです。

「お、お嬢様、周りを囲まれております」

令嬢を庇いながら周囲を見回すと大小さまざまなスライム(低級モンスター)がジリジリと僕と令嬢の周りを囲っている。

「貴方はあの一か所空いている隙間から逃げなさい」

一か所だけ隙間のある場所を令嬢は指して言う。

何を言っているのだろうか。

一緒に逃げるではなく僕だけ逃げろという。

そんなこと出来るわけがない。

僕はなり立てと言えども騎士だ。

か弱い令嬢一人残して逃げることなどできない。


「さっさとお行き!」


バシっとお腹にものすごい打撃を受けた。

よく見ると令嬢の扇子が僕のお腹に当たったようだ。

「い、イタイデス。お嬢様」

本当に痛い。

令嬢の持っている扇子って普通軽くて武器になるようなものじゃないよな?

なのに何で痛いんだ?

油断していたからと言っても扇子ごときで腹を抉られるような痛みなんてあるはずがない。

「あら、この程度でイタイと言っていると彼らの攻撃を食らったらどうなるかしら」

いや、普通ならモンスターの攻撃の方が痛いに決まっているじゃないですか……


「あなたには結界を張ってほしいの。いくら離れているからと言っても王族に怪我でもさせたら一大事でしょ?」

ぼそりと呟かれた言葉に僕は小さく頷くと王子、王女たちが避難している場所に向かって走った。


ある程度離れたところで結界を張るために振り返ると、信じられない光景が繰り広げられていた。


炎攻め、水攻め、風攻め、氷攻め、土攻め、落雷


ありとあらゆる術を使ってスライムを屠っていたのだ。

侯爵令嬢である彼女が。


彼女の紡ぎ出す魔法はとても美しかった。

一切の無駄がない動きに思わず見とれてしまうほどに……

陣を出現させず、さらに詠唱は短い。

軽く扇子を振るっているのにその威力は強大。


僕なんて陣を出現させないと術が上手く発動しない。

さらに詠唱も長い。短いと失敗する確率が上がる。

発動する威力も平均的。

学生時代はそれでも術の発動は他の人達よりも早い方だし、威力もあったけど……


何もかもが彼女とは違う。

彼女の術と比べたら僕なんて魔術を習い始めたばかりのひよっこと同じだ。


彼女はすでに立派な上位魔術師だ。

今まで学校で上位の成績を残していた僕の魔術はまだまだ拙いものだと痛感した。

上級の術を使えるからとふんぞり返っていた僕だけど。

彼女の前ではそんなことできない。


ずっと年下の彼女の足元にすら僕はたどり着いていない。

自分がいかに狭い世界しか見ていなかったかを思い知った。



どれほどの時間がたったのだろうか。

ほんの数分の出来事だったと思うが、僕にはとても長い時間に感じた。


僕を現実に引き戻したのは土ぼこりを巻き上げながら駆けてくる馬が見えたからだ。


「エマ!怪我は……怪我はないか!?」

馬上の人はエリトア家の長男で騎士団副団長補佐をされているルーク様だ。


ルーク様は令嬢の無事を確かめると深く深くため息を吐かれたようだ。


距離が離れていたからお二人の会話までは聞こえないが今までの事を報告されているのだろう。



『エマー!無事かー!?』


突如、訓練場に響いたのは騎士団長の声だった。

令嬢が着けているリボンの飾りから聞こえる声はこの場にいる全員に聞こえるように響いている。

令嬢やルーク様の声は聞こえないけど騎士団長の声ははっきりと聞こえる。

王子と王女にしがみ付かれている先輩騎士二人は顔面蒼白。

そのほかにも数名の先輩たちは『もうおしまいだ~』とか『出世コースから外れたな』とか嘆いている。


嘆くくらいなら令嬢を体を張って守ればよかったんじゃないのか?と思わなくもない。


その後、令嬢はルーク様に連れられて帰宅された。

僕たちは未だに駄々をこねる王子と王女を護衛しながら帰城したのだった。


帰城するまでの間、先ほどとは比べ物にならないほどのモンスターが出現し、満身創痍になったのは致し方あるまい。

僕を含め、今回王子、王女の護衛に駆り出されたのは下っ端(ただし、王子王女付騎士は別)でほぼ実践経験のない者達の寄せ集めだったのだ。

小隊長は隊全体の指揮を執っていたので前線に出られず、思うように動かない僕たちにイライラしたことだろう。



数週間後

騎士団内で行われる試験で僕は国境警備隊に転属になった。

王子、王女のお気に入り騎士の2人の先輩騎士も。


試験後、騎士団を退団する人が多かった。

また逆に家から『動けなくなるまで退団するな』と言われたモノもいるそうだ。


学生時代からの友人たちからは『左遷』だと思われているが、実は今回の国境警備隊への配属は今後の出世コースになくてはならないものだという事を先輩騎士たちに教えてもらった。


騎士団の上層部にいる方達は皆、国境警備隊を経験されているそうだ。

そして、王都よりも国境の方が実力を存分に発揮できるらしい。

王族警備の近衛よりも国境警備隊の方が軍の中では評価が高いという。

幾重にも守られた王都を護る能力(戦闘力)よりも国境で第一線で活躍している者の方が能力が高いのは必然だという。


騎士団長に国境警備隊への配属を告げられた時、僕も先輩二人も悲観していなかった。

むしろ、やる気がみなぎったほどだ。


先輩二人は僕の実家と同じ伯爵家出身だという。

しかも双子のご兄妹でした!


男性がドナルド先輩

女性がリーズ先輩


お二人は今回の国境警備隊への転属を大変喜んでいました。

理由を聞いたら

「最初は王子、王女付はものすごく魅力的に感じていたんだけどね」

「実際、昼夜問わず呼び出されるわ、訓練の邪魔はするわ、家庭教師から逃げる二人を捕まえろと命令を下されるわで、一切の休みなしってわけ」

「あの二人の子守のせいで流行を追うことはできないわ、恋人を探すこともできないのよね」

「俺達には婚約者は居ないからな。騎士になってから相手を見つけようと思ったけど……それも全部邪魔されたんだよな」

「そうそう、纏まりかけていた縁談も壊されたわよね。あの後、相手側からの抗議がすごかったわよね」

「うんうん、王子王女の悪戯だとわかったから和解できたんだけど、復縁は無理だったな」


お二人の話をまとめると王子王女に気に入られると一気に縁談が遠のくという事らしい。

普通ならば王族に気に入られれば、取り入ろうとアレコレあるらしいのだが、全くないらしい。

逆に敬遠されているという。

お二人の兄上の縁談にも影響が出ているとかで、今回の転勤は実家では諸手を上げて喜んだそうだ。



国境警備隊に配属された日。

警備隊長に赴任の挨拶をすると隊長はにやりと笑みを浮かべると

「団長からお前たちは有望株だから数年で戻せという指示を受けている。お前たちを最短期間で王都に返り咲きにさせてやる」

と言い放ち、本当に数年後に僕たちは王都に帰還することになった。


正直、僕たちは王都への帰還は『左遷』そのものだと思っている。


国境警備隊の砦は毎日が飽きない。

日々訓練、日々鍛錬、日々お祭り騒ぎ!

時々エリトア家の方達も交じって大騒ぎをしたのには驚いたけど。

そういえば、国境警備隊の砦があるのはエリトア侯爵領だった。


こんな楽しいところ離れたくない!!!


ドナルド先輩やリーズ先輩と結託してここに残らせてほしいと最終的に土下座までしたけど王都行きは覆らなかった。


意気消沈する僕たちに隊長は苦笑した。

「まあ、配属先は近衛じゃないから安心しろ」

「王族の目に写らないようにするにはどうしたら……」

「そこら辺は団長に話してある。やすやすと優秀な奴を無駄な場所に配置なんてしないって」

「ジールは大丈夫だと思いますが、私たちは?」

「ああ、大丈夫だ。王子も王女も新しい人形を手に入れているからな」

「新しい人形?」

「見目麗しい令息と令嬢を侍らせて青春を謳歌されているそうだ」

「いったい何が起こっているんですか」

「王子は学園で出会った平民の少女に夢中だそうだ。公務も婚約者候補も蔑ろにしてな」

「……マジデスカ?」

リーズ先輩から表情が抜け落ちた。

こわ!

いつも笑みを絶やさないリーズ先輩の無表情はめっちゃ怖いです!

「王女はその平民の少女と結託して将来を有望視されていた子息たちを無能化させて自分たちの周りに侍らせているらしいぜ。子息たちの婚約者とは常に火花を飛ばしているんだとか」

「……ますます帰りたくありません」

「まあ、騒動には巻き込まれたくないよな?で、ここで一つアドバイスをあげよう」

「アドバイス?」

「王都に着いたら真っ先にエリトア家に挨拶に行け」

「え?そんなことしていいんですか?」

「別に、命令違反ではない。それに、お前たちが王都に着く日は騎士団長の毎年決まった休暇日(エマお嬢様の誕生日)に合わせたから、直接自宅まで挨拶に伺ったと言えばだれも文句は言うまい。上司に挨拶に行くだけなんだから。団長に挨拶した後に騎士団に挨拶に行けばいい。騎士団にはその旨伝えてある。もし『団長は不在だ』と言われたから『恐れながら、団長は休暇中と連絡がありましたので先にお屋敷の方でご挨拶させていただきました』といえばだれもが納得する」

自分の経験談だと隊長は笑っていた。


「それにな、騎士団で一カ月ほど過ごした後、国境警備隊への転属を出せばあっさりと通る。俺のようにな」


隊長のアドバイスを元に行動した僕たちは、近衛ではなく魔法団(騎士団内にある魔法騎士専門部隊)への配属になった。


王族との関わり合いは少ないが、なぜか王子お気に入りの平民の少女が出没するようになった。

それに付随して彼女の取り巻き(エマお嬢様命名の第二王子以下無能化した子息たち)まで現れるようになった。


最初は丁寧に追い返していたが、頻繁に仕事の邪魔をするので最近では魔法団の敷地内に入る前に門前払いをしている。


それにしてもエマお嬢様すごいの作ったな。

登録してある人物(エマお嬢様曰く『ブラックリスト』)がゲートを通ると瞬時に別の場所に転移させる装置なんて……どこから発想を得たんだろう。

お嬢様が設置してくれたのは魔法団の門にだから、排除リスト(ブラックリスト)に名前が入っている人が門をくぐるとあっという間に別の場所に移動するらしい。

ちなみに出口はランダムにしてあるという。

国王陛下の執務室だったり、王太子殿下の執務室だったり、王妃様の執務室だったり、魔術学園の校長室だったりと彼女たちが避けている人達がいる場所に設置しているというからほんと、すごいです。


じっくり話を聞いてみたいけど、多分専門用語だらけだろうから僕には理解することは無理だろう。

既存の術の事ならある程度理解できるけど、お嬢様の作るモノは想像をはるかに超えているから凡人には理解不能なんだよな。

僕にもっと魔法関係の知識があればと思わないこともない。



僕たちが王都に帰還してから数年。

僕たちは再び国境警備隊の砦に向かっている。


エリトア家の護衛である。


この度、エリトア家の方々は隣国に留学されているお嬢様を頼りに隣国に移住することにしたそうです。

ですが、移住するとは言わずに『なかなか帰ってこない娘に会いに行ってくる』と告げて国を堂々と出て、その後、移住の手続きをするそうです。


国の上層部がエリトア家の人々が『移住』したと気づくのはさらに数か月後。

隣国の国王からの親書によってである。


ついでに、僕とドナルド先輩とリーズ先輩も一緒に移住することにしました。


もっとも、僕たちが移住すると公表したのは隣国で素晴らしい伴侶をゲットした後ですけど。

婿入り・嫁入りで通りますからね。


僕たちが移住を発表した数年後。

祖国は地図上からその名を消しましたが、王族とその取り巻き以外は以前のまま、平穏に新しい国主のもとで暮らしております。


国名が変わって納税の金額が安くなり、治安も良くなったらしいです。

一番上の兄様からの情報です。


王族とその取り巻きたちのその後ですか?


さあ、詳しいことは知りません。

兄さん(2番目兄の方です)が知らなくても大丈夫だと言って教えてくれません。


あ、兄さんは新しい国主のもとで秘書官をしているそうです。

元々外交官でしたので他国との交流も深く、国主が是非にと1週間にわたる勧誘してきたそうだ。

仕事は忙しいけど楽しいぞ~という空気が手紙からヒシヒシと伝わってきています。


ただ、国の滅亡は例の平民の少女がキッカケだったと聞き及んでいるくらいです。

たった一人の少女が国を滅亡に導いたなんてオソロシイデスネ。



ジール君は『騎士見習い』ではなくちゃんとした『騎士様』だったんですよね(笑)

まあ、新人騎士様ではありますが……


ジール君はエマちゃんと比べて自分はひよっこだと思っておりますが、エマちゃんは規格外の少女です。(『魔物退治はただのストレス発散です(仮題)』参照)

エマちゃんを基準に考えたら誰もがひよっこになります。


周りから見たらジール君も十分優秀な人物なんですけどね。


ここで裏設定。

この世界はとあるゲームに似た世界ですが、エマちゃんもジール君も知りません。

エマちゃんは転生者じゃありません。ただの魔法好き、錬金術好きなだけです。


簡単に言えば、乙女ゲームに似た世界。

エマちゃんは『平民の少女=ヒロイン(仮)』のライバルキャラ。

ジール君は攻略対象の人物(難関度:S=むずかしい)です。


王子も攻略対象キャラです(難関度:A=ちょろい)。

王女様は名前すら出ないモブキャラでしたが、『平民の少女=ヒロイン(仮)』とタッグを組んで美少年・美青年を侍らす事に夢中な転生者です。

当然『平民の少女=ヒロイン(仮)』も転生者。


まあ、ぶっちゃけこの裏設定は生かされいませんけどねσ(^_^;)


以前、別視点でとリクエストを頂いたのでジール君視点を書き上げてみました。

少々消化不良気味かもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです。




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