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決戦を待つ
リンは街中を探しエンを見つけた。
「兄さん」
「どうしたリン」エンが聞いた。
「賭場荒らしの片割れが家に来たのよ」
「えっ。それでどうした?」
「ウチの者達を伸ばして、橋の下で待ってるから来いと」
「ウーム。弱い奴では無さそうだな」
「凄く強い奴よ。皆、一撃で倒されたから」
「戦いがいあるな。早速、橋の下に行ってくる」
「兄さん、大丈夫?」リンが心配そうに言う。
「大丈夫に決まってるだろ」呆れたようにエンが言う。
「心配だから私も行く」
「お前が来ても仕方ないだろ。家に帰ってメシを作って待ってろ」
「わかった」不満げにリンは答えた。
チャンは橋の下の河川敷にいた。
若干、雑草が生えている。だが、過去、道場内に限らず、山道など、多様なロケーションで戦って来た経験から足場は良好な方だった。
戦法としては、万一、多人数が攻撃してきたことを考え、川を背にする事にした。
また、石を投げられないよう砂利から離れた位置をとる。
武器で攻めてくるケースも頭にいれ棒切れも用意した。
後は運命に従うしかない。チャンは悟っていた。




