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龍虎乱舞  作者: 東武瑛
5/10

エンの活躍

ボスの娘は隣街に着くと用心棒をやっているエンを訪ねた。

エンは酒店で酒を飲んでいた。

「兄さん」

「どうしたリン?久しぶりだな」

「おとうさんが許すから戻ってくれ、と言ってました」

「オヤジが、また、なぜ、そんな事を言う」

「賭場が潰れそうなのよ」

「良い事じゃあないか。あんな店、潰れるが良いさ」

「そんな事言ってる場合じゃないのよ」

「まあ良い。オヤジがそこまで言うのなら、帰ってやっても良い。明日帰る。今晩はお前、泊まっていけ」

「約束よ」

「わかった」

その頃、チャンは隣街に着いた。

いつものように酒店に入り茶と饅頭を注文する。

店内を見回すと1人で酒を飲んでる男が気になった。

そこへ、人相の悪い男達が入って来た。

「オヤジ、酒を持ってこい」

1人で酒を飲んでいた男の目が光った。

男達は散々飲み食いして店を出て行こうとした。

「お客さん」店の主人が慌てて言った。

「なんだ」と男達が言う。

「お代をまだ頂いてないんですけど」

「今度来た時、払うよ、信用してないのか?」

「信用してない」と1人で酒を飲んでいた男が言う。エンだった。

「なにい」そう言って男達は椅子と机を蹴飛ばしエンに攻撃を仕掛けた。

エンは棒を手にし迎撃した。

男達は形勢不利と見て、「金を払うから勘弁してくれ」と言って金を払って出て行った。

その有り様を見ていたチャンは見事だと感心した。

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