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チャンの勝利
夕闇迫る中、チャンとエンの戦いが始まろうとしていた。
見たところエンは素手で戦うとチャンは思った。
また、見渡す限り二人以外、人気は無かった。
二人の間合いは、まだ双方、拳脚の届く距離では無かった。
二人とも左手左足を前に出して構えていた。
双方、うつむき加減で相手の目を見てない。
目を見ず気配を感知する様子だ。
エンがいきなり身を沈めると同時にチャンの顔面に廻し蹴りを放った。
チャンは頭部を柳のようにしなり、廻し蹴りをかわす。直ぐ様エンはチャンの金的を蹴る。
チャンは、これを左膝を上げてガードし、後ろ廻し蹴りを放った。
エンは右足を上げて左旋風脚を放つ。
チャンに沈身し、これをかわした。
同時に逆立ちの態勢で胴廻し回転蹴りを放つ。
浅くエンの頭部にヒットした。
「やるな」エンが言う。
お互い態勢を整えた。
エンが左の顔面突きを放つとチャンは回転し右手刀を放つ。が、エンは両腕で受けとめた。続けてチャンは回転し左手刀を放つ。
これがエンの頭部にヒットした。
エンがふらついた所、チャンは顔面に飛び膝蹴りを叩きこんだ。
大量の鼻血を出しながら、エンは倒れた。
気が付かないうちに人だかりが出来ていた。
その中からリンがエンに駆けよって来た、
「兄さん」リンの叫び声が聞こえる中、チャンはその場を立ち去って行った。




