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第四十九章「いまだに抜けられず」
なんでやねん。
第四十九部「いまだに抜けられず」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト。
薄暗い森を抜けたいのに……抜けたいのに……。
・・・・・・・・・
「イト……いい加減にしてくれ。」
「……。」
「返事しろよ怖いから……。」
「ぐへへへへへ。」
「すまん黙ってくれ。」
一向に出口が見えず、深くまで連れていかれる。
悪気は無いだろうが、逆にたちが悪い。
「……イト。俺、一人で行くわ。」
「待って。ここは薄暗い森。魔物も出るし危険。」
「奥深くに行く方が危険だろ!!」
「偏見はダメ。味が濃いのは体に悪いと言っているのと一緒。」
「分かるような分からないようなたとえだな……。」
「……。仕方ない、諦める。」
「お。」
「たとえ話は諦める。」
「そっちかよ!?」
もうこの森嫌だ……。
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
それでは、また2日後。
Thank You。




