第四十八部「阿吽の呼吸……ではない!」
阿吽!
第四十八部「阿吽の呼吸……ではない!」
魔王よりも先に勇者を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト。
薄暗い森を抜けるか抜けないか……で迷っていたが、結局抜けることにした二人。
はてさて……。
・・・・・・・・・
「出口が見えないが。」
「うん。」
「この森ってこんな深かったっけ……?」
「うん。」
「イトに誘導されるがままに人気の無い場所に連れていかれてるのは……。」
「うん。」
「間違ってる?」
「ううん。」
「そこは、うんって言ってほしかったなぁぁ……!!」
「うーん……。」
「…………。」
こんなんで会話出来てるのか……。
「うん。」
「心の中まで読むなよ……。」
「読んでない。」
「読んでるだろ。」
「……。」
「…………え、いや、返事してくれ。怖いから。」
「…………。」
「イト。」
「ハニーと呼んで。」
「誰が呼ぶか!!」
……歩みを進めてないような。
「イト。」
「うん。」
「…………これ、出口向かってる?」
「うーん……。」
「もういいよ……。」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
阿!吽!
それでは、また2日後。
Thank You。




